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2008年02月15日

大夕張を偲ぶ

連日の積雪でいささかうんざりの日々が続いておりますね。
北海道に住むものとしては致し方ない訳ですが、
早く春が来ないか? という思いが沸々と沸いてきたりしもいたします。


降りしきる雪を何気なく窓から見ていてふと昔、祖父が住んでいた
大夕張という街のことを思い出した。
今くらいの時期は正に豪雪地帯。
昼間でも薄暗い家の中では照明が点されていたものだ。
家の玄関前には雪の階段があったくらいでしたから。

営林署に勤務していた祖父は、長くこの地で暮らしていました。
幼少の頃は父母に手をひかれてこの地を訪れていましたが、
小学校3年くらいの頃からは、夏休み、冬休みになると一人で
宿題やらなんやらをリュックに詰め込み、半分くらいは
祖父の所へよく遊びに行ったものです。

間違えようのないような行程でありましたが、当時10歳足らずの小心者の
おいらにしては一大冒険のような道のりでありまして
緊張で引き攣りながら祖父の家を目指したことが今も深く
記憶の中に残っております。



20080215-00.jpg










途中、清水沢という駅で大夕張鉄道の列車に乗り換え
大夕張を目指すのですが、この列車の中にはダルマストーブが
あり、乗客はそのストーブで暖をとっておりました。
乗った事のある方には、懐かしい思いでであると思います。


おいらが訪れていた頃は、まだ炭鉱もあり、街は賑やかでした。
滞在中は近所のガキ大将たちと暗くなるまで遊びまくっておりましたよ。
持参した宿題なんかさっぱりやらずに・・・


今や廃墟と化し、ダムの下に水没してしまうとの事。
何かとても寂しい気持ちにさせられます。
今更ながら、月日の経過を感じずにはいられないのであります。


先日お会いした方が偶然当地のご出身の方で、祖父のことを
知っている方でした。
世の中は狭いもんです。
しばしの思い出話に花が咲き、

「暖かくなったら一緒に行ってみようか?」

という事になりました。

今やな~んにもないのでしょうが、もしかしたらおいらの少年期に
タイムスリップできるかもしれません。

そんなことを降りしきる雪を見ながら、ぼんやりと
思い出したりしておりましたよ。

早く暖かくなりませんかね~・・・・



posted by shin0012 |10:37 | コメント(2) | トラックバック(0)