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2006年01月17日

シーズンが始まった

オフシーズンというかこの年末年始、高校選手権以外ほとんどフットボールに触れていませんでした。テレビも見てない。そんなわけでここに書くネタが尽きた・・・というのは言い訳で。

パリダカやらスキーやらをわんさと見て(篠塚健次郎の引退レースがリタイアで終わってしまったのは悲しい)15日のキックオフイベントに行ったらものすごく新鮮な感じがした。新鮮って言っていいのかな。新たに気合いが入った、のほうが近いかな。児玉社長の「イェイイェイ!」に思わず膝が抜けてしまうか思ったけど、そのくらいのフットワークの軽さが札幌を引っ張って来てくれたのは確かだな、と思う。ステージの横でからデジカメで写真撮ったりサポの挨拶に答えていてくれたりしていて、ホント気さくな人だなー。新加入の選手も、アニキオーラ満載の大塚選手、「冷めた松岡修三」って自己紹介してた野本選手、タフガイっぷりがスーツの上からも窺い知れる関選手、コンサドールズから復帰した石井選手(爆笑)などなど、面白そうな補強ができたなーと思いつつトークショーを見ていた。

よく補強が小粒だとかいうことを伝え聞くけど、大事なのは知名度や実績なのではなく「求めるフットボールにいかに順応し、成長できるか」ということだ。それができれば大粒の選手にもなるし、小粒のままということもある。実際にチームで戦ってみなければわからないことだらけだ。現FC東京の今野選手だって、札幌に入団したときは知名度は低かったけど、今ではセリエAからオファーの報道がある(!)くらいにまで成長したし、ベテランだって今まで以上に活躍する選手もいる。競争と成長はまだまだこれからなのだから、どうこうというつもりはない。今はただ札幌の選手達がこのチームで戦うことを選んでくれた、そのことをまず感謝したい。そして、たくさんの喜びを共有したい。

2ヶ月ちょっとでシーズンイン。僕らも開幕に向けて、万全の準備を整えたいものだ。


posted by ishimori |17:56 | football | コメント(0) | トラックバック(1)

2005年12月17日

拾いもの。

どこかで「Jリーグバトン」なるものを拾ってきたので、答えてみる。

○Jリーグのどこのクラブのサポーターですか?
コンサドーレ札幌。

○ライバルだと思っているJリーグのクラブはどこですか?
札幌と対戦する全てのクラブ。
その中で特に・・・って言ったら、川崎かなあ。
昔から対戦してるし、個人的に等々力競技場に思い入れもあるし。

○自分がサポーターしているクラブ以外で、好きなJリーグのクラブはどこですか?
その昔ガンビーノでした・・・。(赤面)
※「ガンビーノ」とはガンバ大阪のサポーターのことです。

戦い方のスタイルで好みで言うなら三浦俊也監督の大宮ですかね。
昔「フラット4-4」(4バックと同じように中盤も横並び)というスタイルを
見たときは吃驚した。

○このクラブのサポーターの応援は凄いと思うクラブは?
FC東京。
あんだけネタの多いサポーターはどこにも見られない。
それでもガス時代に比べると随分おとなしくなったけどね・・・。
でもやるときはやってる。メリハリ効いた応援だと思う。

○1番大好きなJリーガーは?
引退した選手でもよければ、磯貝洋光(元G大阪-浦和)。
この人のプレーを見てJリーグ見るようになったといっても過言ではない。
代表でラモスの10番を受け継ぐのは彼だと思っていたんだけど・・・。

現役選手なら鳥居塚伸人(草津)。
札幌在籍時代に、彼の背番号入りレプリカを作るほど。
背番号がはがれかけたレプリカはいまでも大事にしまってあります。

○思い出深いJリーグの試合は?
2000年J2第30節、大宮VS札幌(大宮サッカー場)
自分たちの応援してる側で札幌のCKの時、黄川田に取らせたくて歌ったら
本当に山瀬のキックをドンピシャで叩き込んだ!
ゴール裏に向けて吼える黄川田、雪崩の様に最前列へ走るサポ(笑)。
あの光景は今でも美しかったと思うのです。

次点は2002年J1第4節、名古屋VS札幌(瑞穂)。
3連敗どん底気分まっしぐらのときになぜか勝っちゃったこの試合。
意図的にゴール裏の前を空けておいて、ゴールが決まると最前列に雪崩れ込み
(通称:パラグアイ)。それが3回も出来たんだから気持ちよかった。

○Jリーグの良いところは?
外国の先進したリーグ運営方法や観戦マナーを取り入れているところ。

○Jリーグの悪い所と改善してほしいところは?
審判のレベル向上。
各チームの運営・フロントの質の向上。
三菱・古河といった協会の派閥体制の排除。

○自分が応援しているJリーグのクラブに熱い一言を!!
甘えた試合はするな。俺も甘えた応援はしない。

○次にバトンを回す人を5人以内指名してください。
ご自由にどうぞ。


posted by ishimori |00:27 | football | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年12月11日

雪、降りつむ

「SUPER SOCCER」でJ2入れ替え戦のニュースと、天皇杯のニュースを見た。

日立台で行われた入れ替え戦第二戦、何かが一気に爆発したようにJ公式戦一試合最多得点までも更新してしまったバレーは、試合が終わった後も爆発したように泣いていた。本当に、顔が、真っ赤になって、ぐしゃぐしゃで。破顔一笑の大木監督の姿を見つけると、彼は真っ先に「なんだよー、そんなに泣いて」とにこやかに笑う監督に抱きついた。感情が一気に爆発してとまらないのだろう。バレーが流したあの涙の量が、今年の、そして今までの甲府の苦しさを象徴しているような気がしてならなかった。「ぼくらはJ1に行く」--その、強い思いが、あの日立台の強く張り詰めた空気を打ち破ったのだ。

その、二時間と少しくらい前。

磐田スタジアムで行われた天皇杯5回戦、試合終了後のプレスカンファレンスで、反町康治がメガネをはずして、机に突っ伏して、嗚咽をあげていた。
「だから、今日は勝たせてあげたかった。みんなよく頑張った。ジュビロの1.5倍走った。だから、勝たせてあげたかった」と、いつものクールで皮肉屋な反町監督の顔ではなく、新潟を愛し育ててきた一人の男の顔で、泣いた。昇格した最初の年に0-4でなすすべなく敗れたチームを、よもやPK戦まで行くかというところまで引き上げた。

頬に流れた涙は、その分だけ、ドラマがある。
打ち勝った者の涙。去る者の涙。
今日はそのふたつがいっぺんに僕に飛び込んできて、どうしたんだと困惑しつつ、泣いた。
どうか、僕が今日流した涙が、歓喜の涙になりますように。

札幌の夜、窓の向こうは雪が降り続いてて、おそらく根雪になるだろうというような降り方だ。
世界には雪も雨も太陽も、みんなに平等にやってくる。
天気だけじゃない。心の雪も雨も太陽も、平等だ。
雪が解けたときには、新しい芽吹きがある。
雨が降った後には、虹がかかる。
太陽が照らした光は、僕たちを暖める。
今はたとえ雪でも雨でも嘆くことはない。太陽を、待とう。

だけど今は、雪の下で、ひそかに力を蓄えよう。

太郎の上に雪降りつむ、次郎の上に雪降りつむ--。


posted by ishimori |01:01 | football | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年12月09日

ファンと選手との間にあるもの。

一時期のスポーツ界における華やかな時期というのは、もう存在しない。

ファンの世界にもスポーツ選手の世界にも社会構造として存在しているのは「弱者と強者」の構造であり、どちらの世界が絶対的に社会から守られている、などということはない。
僕らだって終身雇用を約束されて会社にいるわけじゃない。ここにいれば安泰と思っているわけじゃない。いつかどこかの会社に買い取られたり、不渡り出したり、リストラのため解雇されたりすることなんで百も承知でやっている。だから「もっと能力がある」と思うやつはもっとレベルの高い会社で働こうとするし、もしくは自分の会社内での今の地位を上げようとしゃかりきになって働いたりする。いられなくなったら自分の力を生かせる別の会社を探す。この社会状況がコンサドーレ、いわんやスポーツ界にも波及していることは言うまでもない。

そのようなことを考えたときに、「ファンより選手が大事なのか、そうでないのか」と問われれば答えはひとつ、「どっちも大事」である。ファンだってそれぞれの働く場所で「銭闘」してるのだ。
ファンは選手がいなくても働いて生きてゆける。けれども、選手もファンがいなくてもプレーしてゆけるのだ。だって「チーム(会社)に必要とされている」のだから。そんな風に考えたときに、どっちが大事、なんて話は出てこない。出てくるべき答えは「どっちも大事」だと思う。ファンと選手を結ぶものって、「消費者と生産者」の関係じゃなくて、「信頼関係(リスペクト)」なんじゃないのか?

だからこそ僕が思うのは「No Life,No Football」なんである。
ファンは「生活しなければ、試合に行って応援することもままならない」のであり、
選手は「選手生活が続かなければ、試合に出て選手生活を伸ばすこともままならない」のである。

とうわけで、「選手契約の情報開示には反対」という大熊氏の意見には部分的に反対である。大学進学などのように「これからの人生を前向きに考えた結果」契約更新せず、ということなら開示していいと思う。ただ技術的なものとか練習態度とかっていうのは次のチームに移籍したり練習参加したりすれば自ずとわかる話であり、わざわざ言う必要などないと思うのだ。それはファンの働く世界だって同じことが言えるのだから。

そんなこんなで、大熊氏のエントリにいまいち納得できない夜であった。


posted by イシモリ |01:46 | football | コメント(0) | トラックバック(1)

2005年11月29日

ぶれない心、強い芯

せっかく開設したBlogだし、内容の濃いものを書こうとしていると考えているうちに月日がたってぜんぜん更新されない罠・・・。Blogって速報性(文字通りの「速報」、のほかに自分の思ったことを素早くアップロードできる速さ)のあるメディアなのにもったいない。
そんなことを片隅で思いつつAmazonをふらふらしていると「ブログ 世界を変える個人メディア」という本が気になったので、買ってきて読んでみようと思う。「ウェブログの心理学」というのも気になっているけれど、これはちょっと検討。どっちかというと個人的には「オフにじっくり読みたい本」にカテゴライズされる。
ちなみにまだ最終戦も終わってないうちにこんなこと書くのもアレなんだけど、オフシーズンの余暇はだいたいじっくり取り組める本を読むか、J-COMで海外リーグを見ている。夜にだら~っとビール片手にブンデスリーガ見ながら、だら~っと(こっちはいい意味で)実況という名のオタク話をしている倉敷保雄氏の声に耳を傾けるのもいいもんです。

で、フットボールの話に戻る。
新潟の反町監督が退任表明というのはあちこちで知っていたのだけれど、ニュース記事だけでまとめて会見内容を読んでなかったのでじっくり読む。相変わらず皮肉の効いたしゃべり方だなあ(岡田武史以上だと思う)と思いつつ、ここまで新潟を引っ張ってきた事を自信に思っているのが節々に感じられる内容。開幕当時のインタビューを読むと、このあたりのきっぱりとした考え方がもっと理解できるのではないだろうか。「この人はやっぱりすごいな」って最も思うのは、人間的な感情のコントロールをして「自律」できている、ということ。以下ちょっとだけ引用。

「シーズンを通じて成績不振に陥ってましたので、というのは上位に関わることなくシーズンを終えることになった、ということを踏まえまして、ずっと自問自答している日々が続いたことは間違いありません。ただ、それは当然、外に出すような話ではありませんし、そんなことをしている暇があったら1試合でも相手のゲームを見ていた方がいい訳であって、ずっと自分の中に閉じ込めてやってまいりました。そして、最終的には最後の段階で、J1への残留が決まったところで意思を明確にした、というところです。」(退任会見より)

「勝ったからと言って全てがOKなわけじゃない。勝って喜んでいたら、次のゲームが全然ダメってことはよくありますし。だから感情が出なくなっちゃいますね、人間的にコントロールするから。閉鎖的というか・・。そうしない監督もいますけれど・・。」(開幕当時のインタビューより)

こういうように「自律」しつつ、ブレを周囲に見せることなくチームを引っ張っていける力があるということは人間的な「軸」の強さを感じさせられる。逃げずに、媚びずに、いじけずに、自分と向き合い、現実と向き合う。その一方で指導者としての理想を実現させようとする。言葉や思いにするのは簡単でも、行動で表すのは難しいことを良く知っているからこそ、そう思う。フットボールの世界だけでなく、この社会全体で求められ、多くの人々が求めるものだからこそ、そう思う。芯の通った志と生き方をすれば、芯の通った応援が出来るのも道理である。最終戦はそんな「芯の強さ」「ぶれない心」が、全ての選手、スタッフ、サポーターに求められる試合になる。まず自分に立ち返って自問しないと、J1に向かうために足りなかったものが自覚できないし、それを克服する方法も出てこない。それを見つめてより強い芯を持つことが、最終戦いちばんの目的だ。


posted by イシモリ |22:13 | football | コメント(0) | トラックバック(1)

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