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2006年07月23日

ネタ: 草津戦失態に伴う引責活動について

おろろんズの構成員の方 ^^; の1人に某所でネタ振りますよ話はしています

J2のコンサドーレ札幌はザスパ草津と7/22厚別陸上競技場にて対戦。 

下位の草津に対してコンサドーレはあまりにも点が入る雰囲気のない放り込みサッカーに終始し、失点もGKとDFによる交錯や、ロスタイム3分でボールばかりに目がいき、マークをはずしてどフリーになった選手に向けて相手に逆に振るパス出されて打たれて決められるというだめすぎる展開にゴール裏は激怒し、今年1-6で負けた際にも劣らない大ブーイングが起きた。 
実質負けに等しい結果に特に23番や7番や1番という出場選手、この暑い中とはいえホームですら体調を整えられずに欠場した主力選手、そして監督のめがねにかなわずに期待に答えるためのスタートラインにすら立てないベンチ外の選手、ロスタイムにネタのように失点し続けるチーム、そして監督采配への責任を追及する声は高まるばかりであった。

こんなとき、かつてはコンサドーレを護る熱い漢たちがいた。
「選手、チーム、監督に対する責任は俺達が取る!」と過激なまでの引責活動を取る彼らの名はおろろんズ。
しかし彼らは12月以降活動の更新を停止しており、このままでは次節以降暴走したサポータによる悲劇がおきる可能性すらあった。 

そのとき、「おろろんズがやらぬなら俺がやる!!」と謎の行動を取るものがいた。

しかし、その行動事実は引責発動の瞬間まで、誰にも-その本人にすら-秘匿されていたという......


で、ほくなんの日記。
とりあえずあのだめ試合のあと、新札幌のキャッツアイで三国志大戦2やってSR黄月英引いて、「うん、今日はこのために札幌に来たんだった」と記憶を塗り替えて、森林公園温泉入って車で帰宅しようとしたわけですが。

午前中職場のテニス部に出てたもんだから疲労があって、とりあえず午前1時ごろ奈井江まではついたものの相当の眠気。道の駅までついたんで、車内で丸まって寝てたわけですよ。

普段なら1時間ぐらいしたら目が覚めるんで目覚ましとかはかけないんですけど、起きてびっくり。
午前5時とかいってます。この「いや、それなら札幌のホテルなりマンガ喫茶なり行けばよかったよ」と思いつつ、ふと気分により国道275号方面へ。「そういえば、前から一回雨竜沼湿原とかいってみたかったんだ。なんかラムサール条約登録湿地だそうだし、朝一なら暑くもないしいいだろう」ということで、そちらへ向かうことに。そもそもほくなんさんは暑いのが苦手。湿原の涼やかな風に当たりたかったのですよ。

さて、このブログを読んでる人で雨竜沼湿原ってどんなところか、行ったことのある方はいらっしゃるんでしょうか? もしいたら以降の話でつっこみを入れ放題。

で、ほくなんさんは事前知識がまったくありませんでした。なので、R275の看板出てるところから多分すぐだから適当に車で行って、さっと回って帰ってこようと思ってたんですよ。ええ。

そのとき、まだ彼は知らなかったのです。
その先にどんな悲劇が待ち受けているのかを-

まず、看板のところで曲がって進んだら、普通に湿原まで確か18kmとか書いてありました。
「え? そんな遠いの?」とも思いましたが、まあ車で行くだけだし別になーと思いつつそのままドライブ。途中道道なのに砂利道になる展開に一抹の不安を抱きましたが、まあ山奥ならそういうこともあるよね、と。

実は、この時点で彼は判断ミスを犯していたのです-

対向車は途中1台、同じ向きのは数台抜いたけど交通量はほとんどないといっていいような道をひたすら進み、とりあえずキャンプ場のようなところにつきました。
なんか、湿原までのkmは大体しか覚えてなかったけど、妙にゴールまで近かったような気がします。

あれ?

湿原、どこ?

というか、あたりは普通に緑あふれる山です。

で、とりあえず山小屋的な受付のところにいって、入山届出しました。

あれ?

山、登るの?

なぜか、ほくなん車には以下のものが常備されています。
鈴 (熊よけ用)
汗拭きタオル (もちろんコンサマフラータオル以外で)

で、今回おあつらえ向きに500mlペットボトルも持ってます。
先日旭岳行こうとして雨でやめていたこともあり、虫よけ用パッチシールもあります。
引責記録のためのカメラ、ドーレ君及びそれらを収納するリュックサックも、昨日の試合の荷物としてそのまま持っています。

そこでようやく気づいたのです。
え? これって引責登山!?

引責、発動。


引責の行程は地味に求められた環境美化整備等協力金500円と引き換えに入手したパンフレットにより提示された。いいかえると、この時点まで雨竜沼湿原行がそれほどの苦行になるとは誰も想像していなかったわけである。誰もといっても構成員は1人だが。曰く、湿原までは「高低差310m, 行程片道4.1km, 標準登り2時間のコース」である。偶然にも車中泊睡眠4時間と引責には万全のコンディションで望むこととなった。出発に先立ち、手元には一般的な山登りに必要な装備があるが、あえていうならこの時点で食料が朝食の弁当どころかチョコすらないというアウェイの洗礼を受けていることに気づいた。入山時間は7時なので、往復では予定では最低11時、さらに周囲に店がない以上国道沿いの商店まで一切の食事なしで進むこととなった。

しかしここでメンバーはむやみに自らを煽る。曰く「そんな片道2時間みたいなぬるいペースでは引責とはいわない。我々は田渕岡田と続く誇り高き2番のサポである。ミスターバックパサーのモリゲはなかった方向で快足を誇る我らは13番のようなペースで登山を行ってはいけないのだ。監督のいう、95分間走り続けること、そう95分以内に登山をしなければならない。」当然、30分近いペースアップは運動不足の人間には厳しいところであり、引責の中の人にとって厳しいことはいうまでもない。

登山道はしっかり車が通れそうな砂利道で整備されており、確かにそれなりのペースで進んでも問題ないように思えた。
1つ目のつり橋を渡る、多分300mほどまでは。

つり橋の向こうにあったのは、広いところはそれなりだが、場所によっては人が2人すれ違えるかどうかと思うような踏み分け道が多少立派になったようなレベルの、アップダウンの厳しい登山道であった。この時点で軽い絶望を味わっているほくなんだが、その先の白竜の滝でさらなる絶望を味わうこととなる。


汗をかき、一息入れて写真を撮るほくなんに襲い掛かったのは大量の薮蚊である。「あーこのパッチ198円だったから聞かないのか?」と襲撃を退けながらふとパッケージを読むと大人6~7枚貼ることと書いてある。ほくなんが貼っていたのは2枚。自業自得である。あわててさらに虫除けパッチを貼ったものの、かなりのかゆみを感じながら残りの行程を進むこととなった。

その後はひたすら花を撮影しながらの行軍となった。






時間を気にするまもなくひたすら坂道と格闘していると、再び滝のような音。その場所はがけから一気に落ちるのではないものの、岩の間を水がかなりの落差で流れており、そこを過ぎると急に川が近くに現れた。湿原が目前であることを予想しさらに無理なペースで坂道を登り続ける。

突然あたりは開け、そこにはまさに高原という風景が広がった。
そしてしばらく進むと植物を紹介する立て看板があり、


さらに先には湿原の休憩所があり、先に休んでおられる方々がいた。
時間は8:20. 1時間20分という無鉄砲ぶりである。

目の前に広がる湿原、そしてその向こうには暑寒別岳。
ごらん、頂へと続くあの道が俺達のJ1への道だよ!!


まったく見えやしやがらねえ。

しかも雲行き怪しいときたもんだ。まあ草津と引き分けてるようじゃな。

なお、上記画像の撮影の際はいい年したおっさんがいきなり取り出すぬいぐるみ、そしておもむろにカメラを構えるという行動に対して居合わせた方々からかなりのひややかな視線を感じたが、それを含めての引責である。なんら問題ない。
と同時に、先日旭岳温泉へ行ったときに偶然脱衣場で発見した、おそらくは旭岳にこれを着て登ったのであろうと容易に想像できる札幌12番レプユニの持ち主の方の胆力に改めて畏敬の念を感じたものである。

ここで一応の目的は達したほくなんであったが、おろろんズのオールオアナッシング精神にのっとりダブルアップゲームを行うこととした。なおデカダンゲームを行わなかったのは、湿原にお札が落ちた場合(というか、木道以外立入禁止)ただ金を失うだけではなくそれが処罰の対象となることからチームに迷惑がかかるのを恐れての苦渋の決断である。

ダブルアップの内容は、「オプションとして木道1周3.5km1時間コースを追加の上、入山届に記載した午前11時までに下山する」というものである。決断は8:30頃であり、確かに下山は登るよりも早くできそうではあるものの、それに1時間コースを追加するとは正気の沙汰ではない。










巡っているうちに、わずかに山肌が見えてきたものの結局頂は見えずじまい。さらに水芭蕉やエゾリンドウなどの花は季節はずれで見ることができず、モウセンゴケも見逃すありさま。引責にふさわしい結果である。







一巡りして下山。



下山届をポストに入れて終了。

時間は10:41と、予定を上回る行程に間違った達成感を抱きつつこの地を後にした。

オチはこのあとすぐ


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posted by hokunan |23:36 | もろもろ | コメント(6) | トラックバック(1)