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2007年08月18日

そんな「12番目の選手」なら

doom


 札幌と同じように厳しい経営を強いられている大分のサポーターについて、朝日新聞に書かれた『そんな「12番目の選手」なら』というコラムがあります。
http://www.asahi.com/sports/column/TKY200707110469.html

 全文はリンクを参照していただくとして、趣旨は次のようなものです。

『大人1枚1800円のチケット代を払った作品が、たとえつまらなかったとしても、見たいと思ったのはあなた自身だ。懲りたなら、もう劇場に足を運ばなければいい。映画をサッカーに置き換えてみる。お金を払って観にいく、という興行と割り切れば、私はサッカーも同じだと思う。』

 ここで私は、サポーターとは何か、ファンとは何が違うのかという話をしようと思います。

 私の考えるサポーターは、レプリカを着て歩くことではなく、ゴール裏で跳ね飛ぶことでもない。まさに、フットボールチームの構成員の一つとしてチームを支(サポート)える存在、つまり当事者なんだと思うんです。

 一方、ファンとは上の新聞コラムに典型的に見られるように、スポーツイベントという興業に対する消費者なんだと思う。ファンであれば、この記者の言うとおりに、

『試合中にゴール裏で応援するも、ヤジるのも勝手だ。しかし、試合終了のホイッスルがなった時点で、払った入場チケットの対価は本来、完結し、精算されるべきだ』

 しかし、サポーターとファンは別物です。ファンという消費者ではなく、当事者であるサポーターとチームの関係は、ホイッスルが鳴った時点で精算されたりはしません。

 端的に言えば、

	ふがいない試合を見て、「金返せ」と怒るのがファン。
	ふがいない試合を見て、「金返せなくなる」と怒るのがサポーター。

 ところが巷には、サポーターをファンの別称としてしか理解できない、この朝日の記者のような者や、ゴール裏での声の大きさやブーイングの是非など、スタジアムの中の狭い局面の中でしか、サポートを語れない者が大勢います。残念ながら、それらが半ば常識になっています。しかし、本来、サポーターのサポートとはそんな浅く、狭いものではない。

 日本には多くのスポーツチームがありますが、コンサドーレ札幌のサポーターほど、サポートという言葉を深いところで受け止めることのできる者はいないと思います。

 北海道にコンサドーレ札幌というプロチームができてから10年あまりの歴史しかありませんが、このクラブのサポーターほど「サポートとは何か」という問題を次から次へと、突きつけられてきた存在はありません。激動の歴史の中で、淘汰され、鍛えられてきたサポーターが私たちなんだと思います。

 さて、今まさにコンサドーレ札幌は創立以来、何度目かの存亡の危機にあります。
 私たちは、私たち一人ひとりが、自分のできる範囲の中で精一杯、チームを、クラブをサポートしましょう。
 
 私たちが私たちであること、そのことがコンサドーレ札幌を救うと思います。


posted by ひばり |14:06 | コンサドーレあれこれ | コメント(5) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
真のサポなら

署名付きの新聞記事で「オレはスポーツの事なら何でも知ってるぞ!エヘン!」といった
高い目線で記事を書く傲慢な記者は時々目にしますネ、でもきっと社内での評判は・・・

僕は今回の事件に関しては割りに楽観してます♪・・J1にトップで昇格しようとしてる
クラブに対して、経済効果を中心に考えてる連中は評価してくれるかも。

その為に必要なのはブッチギリの優勝です!十月中に昇格と優勝が決まれば未来は明い♪
ただサポはその為に今以上の応援が必要でしょう。だって負けても勝ってもサポだから!

とりあえず明日の室蘭に熱い念を送りますので応援宜しく!!

・・・「あのすいませんが・・」
HFC職員「どちらさんですか?」
ダスキン「ダスキンですがJ1昇格おめでとうございます・じつはお願いがありまして」
HFC職員「あのうウチはレンタルのダスキンはけっこうですが」
ダスキン「いえ・・私どもHFCのメインスポンサーになりたいのですが・・」
HFC職員「そうでしたか!失礼しました、で条件などは」
ダスキン「お金はいくらでも出します!!胸のスポンサーマークが欲しいのです」
HFC職員「あれは高いですよ」
ダスキン「私どもも子会社のミスタードーナッツを含め不祥事で世間を騒がせました
     でっ出直すので黄色い貸し雑巾を白くしたいと思ってます」
HFC職員「まさか・・・」
ダスキン「はいッ胸には『白い雑巾』のロゴが誇らしげに・・・

posted by 大阪の道産子| 2007-08-18 22:36

Re:そんな「12番目の選手」なら

オオドサさん。うーん、「白い雑巾」ですか。年間10億ならば。

ところで、一度、聞いてみたかったんですが、
大阪、関西での日本ハムってどいう感じなんですか?

あの会社は、徳島ハムから成り上がって、大阪本社なんでしょ。
ところがプロ野球はずっと東京で、今は遠く離れた北海道。
Jではセレッソ大阪をヤンマーと共同運営しているようですが、セレッソは日本リーグ時代からの名門ヤンマーの印象が強く、
あんまり日ハムって感じがしないんですけど。
でも、聞くところによると、社長さんは大のサッカー好きだそうで、
セレッソに相当入れ込んでいるとか。
どこまで大阪の人にオラがマチの会社と思われているのか。
また日ハムもどこまで、大阪の企業だという意識があるのかって、
前から思っていたですけど。どうでしょう。

posted by hibari| 2007-08-18 23:11

浪花ブルース♪

日ハムはかつて「プリマハム・丸大ハム・伊藤ハム」に次いで業界四位の会社でした。
販売実績の弱い関東に知名度を上げるため昭和48年に東映フライヤーズから日拓フライ
ヤーズになってから不振の球団を買い上げました。
ご存知のとおり現在は加工食肉業界一位の会社になってます。

大半の大阪人は日ハムは徳島の金ちゃんラーメン(徳島製粉)と同じ扱いです。当時大阪で
野球のフランチャイズは球団がひしめいているので無理でしたし。セレッソにしてもガンバ
の生粋の大阪福島区大開の(ここから歩いて五分)松下幸之助にはかないません。
♪~オオーっパナソにっくきガンバ♪パナソ憎っくきバカガンバ♪ばば・・バカガンバッ♪

セレッソの胸は日本ハムです、背中のヤンマーはクラブハウス・練習場・選手寮を提供して
ますが金額は日ハムが最大のスポンサーです。阪神間のクラブとして努力はしてますが・・

オオドサ「セレッソは監督も変わったし、もう少し頑張って欲しいですよね?」
大阪のオバチャン「セレッソ?アラアカンワッ!選手はブッサイクやのにアイソないし」
オオドサ「でもスポンサーの日ハムは野球もサッカーもサポートしてますよ」
大阪のオバチャン「それがアカンネン!サッカーならサッカー、野球なら野球、どっちか
     一つにしないと大阪では通用センネンなっ」
オオドサ「でも北海道は日本ハムが・・」
日ハム担当者「ご意見充分理解しました、セレッソの支援を止めサッカーはコンサに・・」
オオドサ&HFC担当者「あのッまさか・・・じゃないでしょうね?」
日ハム担当者「当然『白い焼豚』です!」

posted by 大阪の道産子| 2007-08-19 00:11

お詫びと訂正

すいません!昨年からセレッソは胸がヤンマー、背が日ハムになってましたね。

ひばりさんはもう室蘭ですね?期待してます!

posted by 大阪の道産子| 2007-08-19 12:39

Re:そんな「12番目の選手」なら

ありがとうございます。

こっちだと、地方に突然舞い降りた大口広告主様として、マスコミの間では、「北海道はハム色一色に染まった」というような大変な扱いなんですが、地元ではまだまだよそ者なんですね。

いっそ、本社も札幌に移してしまえばいいのに。

posted by hibari| 2007-08-19 22:23

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