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2009年07月17日

クライトン退団を読む

本人が満身創痍なのは確かだ。父のことも心配だったのだろう。それにしてもと思うのは、厚別で一人少ない相手に負けた前節だ。後半30分の勝負所で、クライトンが退き、岡本が投入された。この采配が、退団の直接的な原因になったのではないだろうか。

この試合の後、監督はこんなコメントを発している。

「ボールを止めると相手が間合いを詰めてきてなかなかリズムがでないと思います。やはりそういうところと、シュートにしてもダイレクトで打てばいいところを、コントロールするから、相手は1人少ない分、体を寄せてくるのは当たり前なので、ダイレクトだったらコースが開いてるけど、1度コントロールすると寄せられてコースが開かなくなってしまう。そういうワンタッチでのプレーというのが、ミスを恐れているのかどうかはわかりませんが、まだまだできていません」(jsゴール)
 
実は、これはほとんどクライトンを名指しにしたコメントだったのではないか。

今期の最大の課題は、守備ではなく、引いて守った相手をどのように崩すかという攻撃だった。これまで札幌の得点は、セットプレイや相手のミス、または偶然のような個人技でのものばかりで、攻撃陣の連動した動きの中でのシステマチックな攻撃は見られなかった。

監督のコメントをずっと追っていくと、監督の理想とするのは、激しいプレスで球を奪った後に、ワンタッチのダイレクトプレイでゴールを陥れる早くて連動的な攻撃だ。

20試合を過ぎても一向に完成しない攻撃のカタチ。その原因をついにクライトンに求めたのではないだろうか。

ところが、キープ力のあるクライトンが入るとコントロールしてしまい、そこでプレイの「ダイレクト」さが途切れてしまう。そして何よりも他の選手が、ボールをもらうと、コントロールしながらクライトンを探してしまう。クライトンが上手ければ上手いほど、監督の理想とするダイレクトプレイから離れてしまう。

ここ何試合かの勝ちきれないなかで、水面下では、石崎監督志向するダイレクトプレイとクライトンのコントロールプレイの水激しいせめぎ合いがあったのではないだろうか。

そうして、ついにクライトンを切るという選択が為された。そして、札幌とクライトンのメンツを立てるために、このような発表になったと。

クライトン退団後の補強の早さ、そしてそれが石崎監督の薫陶を受けた二人が電光石火の早業で入団が決まった経緯を見ると、そんな気がする。

posted by hibari |00:04 | コメント(4) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:クライトン退団を読む

あの交代は直前まで芳賀との交代で、ボードも用意されていました。
そこに一度待ったをかけて、クライトンとの交代になったわけで、プレースタイルがどうのというより、クライトンの足の状態が限界になったのでしょう。
(セットプレー時にプレーが切れた際に本人から申告があったのかもしれません)

posted by 通りすがりですが| 2009-07-17 00:23

Re:クライトン退団を読む

ワンタッチでさばけないのは、
クライトンがボールを持った時点で前に誰もいないからです。
クライトンがワンタッチでさばいたら、すべてバックパスになります…
周りの上がりが遅いので、キープしてるだけです。
問題はクライトンではなく、消極的な他のプレーヤーです。

posted by 通りすがり2| 2009-07-17 00:59

Re:クライトン退団を読む

6月に一時帰国した時にもう向こうのクラブと
移籍の合意がされていたんでしょう。っていうか、
最初から6月までの約束だったんじゃないか。
現地の新聞に移籍情報が出た日に、こちらを退団する
ことが発表。クライトンもクラブも予定通りの行動だと思われます。

posted by とおりすがった| 2009-07-17 04:52

Re:クライトン退団を読む

みなさま ありがとうございます。

返信を兼ねて新たなエントリーを建てます。

posted by hibari| 2009-07-17 23:11

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