2009年04月19日
復調の鍵はダニルソン
明日のセレッソ戦に快勝して、上昇気流に乗るとは、本心ではそんなに思っていない。 それでも、札幌は、何か大きな気の迷いがなければ、遠くないうちに上昇気流に乗るだろう。その最大の鍵を握るのは、ボランチのダニルソンだと思う。 この代表権もあるコロンビア人は、現在のところまったくチームにフィットしていない。キリノやクライトンと比べて、初めての海外生活で、母国コロンビアのサッカーとまったく違う日本のサッカーに大きく戸惑っていることは、見て取れる。 コロンビアと言えば、私のような世代ではバルデラマを思い起こすが、非常に南米の中でも南米的なサッカーで知られる。要は遅攻とショートパスだ。 よく見ると、ボールを持ったダニルソンは次にどうしていいか、当惑する状況がよく見られる。ゲームのハンドルであるダニルソンの迷いは、チーム全体の迷いとなってしまう。 さて、こんなダニルソンだが、石崎監督は承知の上で使っているようだ。スタートダッシュを狙うのならば、ベンチに温めておく方がよっぽど勝利に貢献するだろうが、監督はしない。不十分を承知で先発させて途中交代をしながら、少しずつ日本のサッカーに慣れさせている。 それだけダニルソンの潜在能力を買っていると言うことだろう。 このダニルソンが、チームにフィットする頃、日本のサッカーになれて、本来のポテンシャルを発揮する頃が、札幌が浮上するきっかけだろう。 指導陣ががまんしきれずに、または、本人がメンタルでダウンしない限り、いずれは日本のサッカーにフィットしていくと思う。 問題は、それがいつ頃かだ。ここ数試合を見る限り、まだまだ時間がかかりそうだ。一度、海外に出たことのあるキリノが、そろそろフィットしはじめているのに対して、ダニルソンは海外での生活ということからフィットを始めなければならない。 彼が本当の実力を発揮するのはひょっとすると夏頃、少なくとも明日であることはなさそうだ。 私としては、今年たとえ昇格レースに乗れなくても、じっくりとフィットさせてほしい。
posted by hibari |00:05 | コメント(1) | トラックバック(1)
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この記事に対するコメント一覧
Re:復調の鍵はダニルソン
私も、ダニルソンは現段階での(主にファンから多く聞かれる)評価よりずっと良い選手だと思います。
まずいと評されるプレーの原因として、トラップが大きいせいでボールを失ったりスピードを失ったりすることが多いような気もするのですが、これについては、コロンビアと日本の芝の長さの差が関係しているのではと某オフィシャルブロガー(スペイン人)が言っていました。
また、本文中の“迷い”の話ですが、これはチームメイトのポジショニング、動き出しにも問題ありだと思います。ダニルソンは、あまり必然性のないバックパスをしません(そこが何より良いところです)。前のスペースで味方を使えるところにボールを出したいのに、誰もいない、走り出していないのでは、パスしようがない。
あの身長も、相手にとっては嫌なはず。使わない手はない選手の一人です。一試合でも早くフィットして、巻き返しの機動力になってもらいたいと思います。
posted by MasaMaru| 2009-04-19 09:11