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2008年05月11日

【第12節アウェイ大宮戦】奪う守備・守る守備

 まぁ、また首の皮が繋がったというところです。
 さて、以前読んだサッカー入門書に、なるほどなぁ、というのがありました。

 それは「守備の目的とは何か」という問いかけで、その本では「ゴールを守ること」と答えると×というのですね。では何が守備の目的なのかというと「ボールを奪うこと」というのです。

 なるほどなぁ、と思いました。キックオフと同時のゴール以外、点を入れるためには、どこかで必ず相手からボールを奪うという局面があるんですね。ボールが確実に奪えるならば、少々相手がボールを持っていようが、パスミスをしようが恐れることはないのですね。
 
 さて大宮戦をテレビで見ていて、この昔本で学んだ「守備とはなんぞや」という設問が甦りました。前半の札幌の守備はまさに、ボールを奪うための守備であり、後半の守備はゴールを守るための守備だったのです。
 
 前半だけを見ていると、守備的とされる三浦監督のサッカーが、実は「ボールを奪うための守備」であることがよくわかりました。ラインを上げて相手からスペースを奪い、タマの出し手にプレッシャーを掛けることによってパスをブラし、苦しくなった受け手にさらにプレッシャーを掛けることによって、横や背後にいるフォロアーがボールをかっさらうと言うことが良くできていました。
 
 しかし後半は途端に「ゴール守るため」だけの守備となってしまいます。そして案の定、大宮のきれいな崩しに1点を奪われます。後半40分にコーナーキックの流れ弾に必死に飛びついた柴田の頑張りがなければ、勝ち点1以下だったでしょう。
 
 J1に上がって早くも12節。「ボールを奪うための守備」ができていればJ1の強豪とも互角の戦いができることはハッキリとしました。一方「ゴールを守るための守備」を続けていても、必ず1失点以上することも明らかです。
 
 まったく同じメンツで前半と後半ではこうもサッカーが違ってしまう。こうした試合がこれまでもたびたびありました。この違いはどこあって、どこから生まれてくるのでしょうか。これがわかると、札幌のサッカーをもう少し理解できそうなんですが、ラインの高さということ以外に、実のところよくわかりません。
 
 ただ、ゴールを守るための守備ではなく、ボールを奪うための守備が90分を通して実現できないと、茨の道は続きそうだということだけは、確かなようです。

posted by hibari |23:29 | 試合の感想 | コメント(2) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
グランパスに勝ってミソ☆

>何が守備の目的なのかというと「ボールを奪うこと」

昔から「攻撃は最大の防御」と言われますが、攻撃とはシュートを撃つ事だけでは無く
相手から「ボールを奪うこと」が攻撃的守備なのでしょう。元気のゴール数が少なくても
三浦監督は高い位置での「ボールを奪うこと」を評価しているのでしょう。

>まったく同じメンツで前半と後半ではこうもサッカーが違ってしまう。

いくらゴール前を固めてもJ1なら、クリアしてもクリアしても一試合で1点くらいは
押し込まれてしまいますネ。ただその辺は中断期間中に監督は対策して来ると思います。
中断後はケガ人が復帰し、コンサ本来の攻撃的守備の態勢が整うのを期待しましょう♪

元気「了解☆!まかしといて♪」

※以下の記載は全て架空のものです、実在する団体・個人等とは何の関係もありません。

・・・バタバタ、ドサッ!むぎゅーッ・・・
宮澤祐樹 「うううッくく・・苦しい・・・つぶされた・・重いッ!」
クライトン「ヤット捕マエタヨ・・アッコサンのカツ(勝つ)サンドイタダキョ・・アレッ?」
宮澤祐樹 「残ァーン念デシタ!中身のカツはとっくに食べちゃいました♪」
クライトン「ンンンッ・・カツ奪イ損ネテ、ミソ付ケチャッタョ」
○た   「名古屋名物ミソカツなら13節の喰らうシリーズにとっておけば?」

posted by 大阪の道産子| 2008-05-12 20:01

Re:【第12節アウェイ大宮戦】奪う守備・守る守備

オオドサさん

 ありがとうございます。
 
 大宮戦は、ホームの横浜FM戦とほとんど同じ展開だったと思いますよ。結果が違ったのは、相手が落ちるからか、うちが進歩したからか、その両方か。

 いずれにせよ、攻撃的守備を、90分とは言わないものの、せめて70分は続けて欲しいですね。攻撃的守備の時間をできるだけ90分に近づけること、それが残留へのほとんど唯一の道ではないでしょうか。

posted by hibari| 2008-05-13 22:45

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