2006年09月30日
悪役現る:第39、40、41、42節水戸、仙台、湘南、徳島戦
夏が終わったと以前書いたら、秋が始まった。 横浜FCに負けて、もはやこれまでと思っていたが 山形では仇敵にどっちに転んでもおかしくない引き分け(勝ちたかったが) 神戸ではやはり惜しい引き分け(こっちは負けてもおかしくなかった)と 地力自体は上がっている事を再確認出来た。 神戸の試合を見た後、 「コンサドーレはまず悪役になれるように頑張ろう。 何となく纏わり付いてるいい人っぽいイメージを捨てて、 誰彼構わず嫌な事をするような図太いチームになって、 このリーグを荒らしてやろう・・・」 などと妄想を語っていたら、いつの間にかそんなチームになっていた。 まず第39節の水戸戦@厚別 幸先良く鈴木智樹が先制。そしてフッキ。 普段ならこれで油断したり攻め疲れたりして、 アンデルソンだの何だのに軽く一点決められるところだが、 この日は石井が三点目。駄目押しで安心するかと思ったら案の定一点取られる。 これまではそこでダラダラして、何だかなぁって感じで終了するのが通例だったが この日は何と「攻めろ!攻めろ!攻めろ!」の大コール。 録画した中継を見ながら、ああ、この日厚別に居られなかった俺の馬鹿! と思ったものだった。 だって下位相手に2点差で勝ってるのに「攻めろ!」だぜ。酷すぎる!(褒め言葉) そんな外道な(褒め言葉)応援、あたし初めて。すげぇ良かった。 この日出た 「1-0より5-4!! by ヨハン・クライフ」 「攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めまくれ!」 「走って繋いで打ちまくれ!それが札幌スタイル!」 の弾幕といい、これまでと比べて意識が何か一本通ってきたような そんな雰囲気が伝わってきていた。素晴らしい。 とにかく水戸粉砕。これで笠松で二点差で勝てば勝ち越しだ。頑張ろう。 返す刀の第40節仙台戦@仙スタ(ユアスタってなんですか?) 東北新幹線で電線かなんかの故障があり、結構ヤバい状況だったこの試合。 個人的な目標はただ一つだった。 「仙台に勝ち点をやらない」 ひと夏の経験を経て悪役に目覚めたコンサドーレは、 2003年を思い出させる仙台には絶対にいい目を見させてはいけないのだ。 試合は一進一退の攻防が続き、押し込まれたり押し込んだり。 後半急にスタジアムが沸いたと思ったら、ボルジェスが決めてた。 と思ったらノーゴール。後を向いて居たんで良く解らなかったが、 ビデオを確認したら半身出てて副審もすぐ旗上げてたからどうやってもオフサイド。 これはしょうがない。 0-0の引き分けで仙台を虐める事に成功した瞬間、 勝ちを信じて疑わなかった仙台サポーターは「クソ審判」コール。 いつかFC東京のサポーターと一緒に「クソ審判」コールやれたらいいですね(@w荒 等とニヤニヤしながら仙台の夜は更けていくのであった。 仙台、取り敢えずお疲れ。 来年も勝ち点の提供を頂きますよう、何卒平に宜しくお願い申し上げ御奉ります。 と、完全に悪役に目覚めた札幌の次の相手は湘南@平塚 あっさりと先制されるゲームの入り。 もし和波が試合に出てたらそのコメントが読めるような失点だった。 (まぁこれに関しては湘南の入りが非常に良かったのだが) 試合もそのまま前半を終了。 これまでは後半に相手の足が止まってきたぐらいのところで 如何にも「僕達試合を支配してます。でも点数が入りませんでした!」 みたいな感じで試合が終わってしまうのであったが、 悪役に目覚めた札幌はそんな甘っちょろい事はしない。 後半の、結構時間も経過したところから怒涛の6得点。 特にロスタイムの二得点は外道(褒め言葉)と呼ぶに相応しい所業だった。 この日一番の鬼はやはりフッキ。 4得点した結果も凄いが、何が酷いといって 上里がドリブル突破で得たFKを本気で上里から奪おうとしてたところ。 まぁその段階で1-4で勝ってたからいいっちゃいいんだけど、 かなり遠目に見てもあれは結構ハラハラした。全く我が侭ボーイだぜ! 「負けてる相手を一切気遣わず、19歳と20歳がFKを取り合う。 この問答無用の外道さに『巧』です。」 尚、1-5になった段階でスカパーの実況がいい事を言っている。 「第3クールのこの対戦では、札幌が1-5で負けてますが・・・・ これはもう、仕返しですねぇ」 「いやー、試合前にチームに行った(どういう意味だろう)んですけど 期する部分はかなりあったみたいですよ。」 「札幌というと、サポーターも熱いですからねぇ・・・」 そう。やられた事は絶対に返す。サッカーとかそういうの関係無く、 競技というもんは全部そういうもんなのだ。そういう点で、良くやった! それを一点多く返す札幌。うむ。まさに外道。 とにかく今シーズンの対湘南戦は得失点差で札幌の勝利が確定。 今後も札幌の第二の聖地として平塚競技場を盛り立てて頂きたい。 秋中断前の最後の対戦は徳島@厚別 日ハムが優勝(敢えてこう言おう)を賭けて札幌ドームで戦う中、 コンサドーレは豪雨の厚別で最下位チームと戦った。 気温が低く、凄い雨が降ってる中で厚別に駆けつけた方には本当に頭が下がる。 試合内容こそ若干ふわふわしていたが、結果は決めるところをバッチリ決めて 徳島の田中監督退任を引き起こす大外道達成。 日ハムも優勝を決めて(リーグで一位が一番強いのです)、この日の札幌は 何か大きな力に祝福されているかのようなお祭り騒ぎだったかと思う。 (そんな中で観客動員明と暗などと馬鹿に過ぎる煽りをくれる ニッカン担当記者の乏しい感性には呆れを通り越して哀れみすら感じる) 強きの足を引っ張り、弱きを叩きのめす。 まずこういう事が出来ないと、昇格を語ってはいけない。 「死にかけの相手の息の根を、確実に止める」という戦いが出来るようになって 初めて薄氷の一点を守るだけの余裕が出来るのだ。 大勝が続いたとは言え、今はまだ発展途上。 ギリギリの試合で「攻めろ!」「走れ繋げ打ちまくれ!」と後を押せるように これからの試合も無駄にする事無く戦い続けて欲しい。 サポーターとしては、揺ぎ無いスタイルを貫徹出来る様、前向きに戦わせたい。 追伸 ゴール裏の襷があるような場所で、 自分とこの選手や審判に下らない(笑えない)野次ばっか飛ばしてる人は やるなと言っても無理だろうから、せめて場所を変えてやって下さい。
posted by アラブ |19:36 | 観戦記 | コメント(0) | トラックバック(0)
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