2007年03月21日
厚み:2007J2第3節徳島ヴォルティス戦
前日から一睡もせず、羽田発のJAL始発便で徳島空港へ。
空港の手荷物受け渡しエリアで眠い目をこすっていたら、
俺の目の前を吉瀬選手が颯爽と(だが眠そうに)歩いて行った。
吉瀬選手と言えば、個人的に思い出すのは2004年のホーム最終戦の前日に宮の沢に練習見学に出掛けた時の事だ。 宮の沢駅から「ちえりあ」を抜けて5号線に出る。クソ寒い中テクテク歩き、信号を渡ってさあ白恋だぜと思ったら、遅れて信号を渡ってきた背中の丸い色白の青年が居た。うーむ、何だか陰気な青年だなぁ。と思い練習見学。頭の後ろを「4」に浮かし彫りというか、浮かし剃りした事もあり、曽田選手の出待ちをしていたところ、見覚えのある青年がそそっとクラブハウスを出て行った。そう。彼は吉瀬選手だったのだ。気付かなくて本当にすいません。で、その日の徳島空港手荷物待機所で見た青年は、背筋が伸び、足が長く、顔も赤く日に焼け、目付きはいい意味で鋭い、しっかりとした青年の其れだったのだ。この衝撃、上手く伝えられない自分がもどかしい。 さて、そんな事はどうでも良く、試合である。 京都戦のような左サイドバックのグダグダ加減は嫌になるぐらいそのままで、ピンチらしいピンチは全て其処から生まれていたと言っても過言ではないだろう。ふんわりしたポジショニングに、ぶち抜かれて無理矢理追いついてファールで止める。ボールを持てば相手に取らせる事を先読みしたかのようなふんわりパス。本当に勘弁して下さい。と言いたかったが、その不安は後半10分ぐらいで解消される。 そう。和波out吉瀬in 三浦監督は兎に角試合中の見切りが早い。その辺は柳下監督の男気溢れる連続起用とはちょっと違う。勝手ながらも言わせて貰えば、ゴール裏でじれったい思いで見てる側のイメージに沿った形で素早く交代してくれる三浦監督のそれは、正直心地が好い。柳下監督のそれは教育的効果を存分に狙ったものだと捉えていて、結局「何故そいつなんだ!そして遅ぇ!」と思う事が多かった。稀に本気で勝ちに行く(この表現も聊かアレだが)交代というか、形振り構わない交代があって、滅多に見せない意地というか、負けず嫌いさに心を燃やす事があったが、今にして思えば、もっとチームとして大人になるというか、常識があり、余計な教育項目を残さないようにする事が早い段階で出来てれば、じれったい思いをしなくても済んだのかな。とも思う。閑話休題。 さて、吉瀬が入った事で左サイドバックの攻め上がりこそ少なくなったが、「アルビレックス新潟シンガポールのキャプテンは伊達じゃない!」というプレーを見せてくれたように思う。自信に溢れたポジショニングに、フィールドを広く見た危機察知。前に出て潰すタイミングが、抱いていた不安より全然良くてビックリした。 その後立て続けに2点、最後は西谷の独走で3点目まで入り、大塚+ブルーノが出られずセンターラインがどうなる事か危ぶまれた試合は、ダヴィの初得点、藤田2点目1アシスト、西谷1得点1アシストになると言う結果で終わった。徳島鳴門では勝てない(が負けない)という訳の解らない呪いも払拭し、ちょっと寂しかったゴール裏に居た人は圧倒的勝ち組となる事が出来た訳である。はっはっは。 タイトルの「厚み」であるが、選手の層が厚くなったなと思う次第である。 今日は右サイドバック池内が入り、センターバックを西澤がやる。左の和波がイマ1~3ぐらいだったんで吉瀬が入り、大塚の穴を西嶋が埋め、砂川の穴を藤田が埋めるどころか飛び出る始末。すげー、すげーよと。 ここ数年で相当身の丈+ナイスな補強をして来たとは思うのだが、今日の試合はその現れでもあったのかなと思った。海外+低いカテゴリへ武者修行に出した吉瀬が結果を出して見せたのが嬉しかった。札幌という地域的なハンデから、試合に出られない選手の育成を如何に行うかが重大な課題となると思うのであるが、今回の吉瀬の頑張りは其れに対する一つの答えなんだろうと思う。 今後は同様に武者修行している桑原(現ザスパ草津)上田(現ツェーゲン金沢)のカムバック&活躍を期待したいと思った、そんな徳島戦だった。 徳島メモ ・徳島空港から鳴門競技場へはタクシーが便利。4人なら一人400円程度。 ・鳴門の競技場から鳴門駅まではかなり歩く。そして店が無い。だが景色は綺麗。 ・鳴門駅の終電は21:00頃。ちなみにその前は19:00頃。異次元。 ・徳島駅から空港までは430円ぐらいでバスが出ている。飛行機の90分前頃発車。 ・もんやりした天気でも、四国の日差しは強い。女性は特にスキンケア必須。 ・阿波うず潮ビールとさぬきビールはマジでお勧め。 ・「熱いプレーで 俺達を揺らせ もう焦らさないで 我慢できない」アウエー初披露。 ・徳島ラーメンは相当濃ゆいのでお勧めはうどん。 ・羽田空港第一ターミナル北ウイング側改札にある四季彩館ではクラシックが売ってる。 ・モノレールの空港快速は20分未満で浜松町到着。凄い。 ・PasmoとSuicaの相互運用開始でパスネットは無用の長物に。 ・浜松町の本屋の充実振りは異常。 以上。
posted by アラブ |03:51 | 観戦記 | コメント(0) | トラックバック(0)
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