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2006年11月01日

チェストパス

まずはバスケットのボールを見ていただいて・・・。

自分は”北海道では”強いチームに所属した訳ですが、そのチームに入って一番最初はなんかわからん練習をしました。ボールを見ていただくと横に黒い線が入っています。この部分はゴムで出来ています。シュートを打つ時はこの部分に中指がかかった状態でシュートを打つのが望ましいのです。摩擦が多いので回転がかかりやすいからです。そして、このラインが水平のまま、ぐるぐる逆回転かかっているシュートがよしとされます。このラインが回っている時に少しでも水平からそれた場合。シュート自体が左右どちらかに曲がっているという判断になります。それによってシューターは下でリバウンドを取るために待っている選手に”右””左”とか”長い””短い”とかコミュニケーションをとったり、もしくは自分で取りに行ったりします。

・・・ということはシュートを打つ前にボールをこの位置に持ちかえるという作業が必要になってくるわけです。その持ち替える練習をとめどなく・・・とことん・・・いやになるくらいやらされました。もちろんボールをみることは許されません。手の感触だけで0.2~0.3秒くらいでしょうか、できるまでやらされました。全員ができるようになり、これで皆、ちゃんとしたシュートを打てるんだななんて思っていたら違いました。実はこれはパスのための練習だったのです。コーチいわくシュートの時に持ち替えてたら、全部カットされるだろ!と叱られました。シューターが持ち替えずにシュート出来る様に今度は持ち替えたボールをそのままの形でシューターの胸にパスをする練習が始まりました。言葉にだすのが恥ずかしいくらいの基本的なパス。チェストパスです。(両手で胸から押し出す奴)。相手の胸にそのままの形でパスを出すのは結構難しいんですよ。これが・・・。とことんやらされましたね・・いやになるくらい。

でもこの練習は疑問でした。実際の試合ではこうやってチェストパスをするようなプレーが少ないからです。先ほど書いたボールの位置はミドルシュートの場合のみに必要なことであって、レイアップシュートでは持ち替える必要は全くないし、自分は殆どのパスはワンハンドで行っていたので・・。意味ねーよ。・・と思っていました。

でも、最近サッカーに触れ合うようになって、ちょっとだけ気付き始めましたね。”思いやり”。パスの受け手に対する思いやり。これを教えたかったんでないかな・・と今さら思ってます。今、気付いたんでは全く遅いわけですが・・。

さて、この長々とした前振り。99パーセントの方が選手のパスの受け渡しの事を思い描いていると思われます。・・・が、違います。サポと選手のことを書かせていただきます。自分はサポの声援や叱咤などは選手へのパスだと思っています。いつも掲示板やブログなどを見ていて、これは本当に選手へのパスになっているのかなと純粋な疑問をいつも感じていました。

例えば草津戦。やっと見ることが出来ました。相手の強弱は別としてコンサは素晴らしい試合をしたと思ってます。周りはコンサの選手のモチベーションが低く、フッキ1人でがんばったという評価がどこでも見られますが、フッキが1人で守って、フッキが1人で自陣からドリブルしたわけではないのです。フィニッシュはフッキの個人技かもしれませんが、誰かがパスをしたから、フッキがバイタルでボールを持てたわけだし、誰かがボールを奪ったから攻撃できたわけです。こんな事を選手が見たらよっぽどモチベーションが下がるよ・・と思っていろいろ見ていました。この間なにかの番組でオリックスの清原の特集やってましたが・・ファンの言葉は結構堪えるみたいな事言ってましたね。あの、清原が・・。実際、ブログを見ている選手もいるようですし、怒るにしてもちゃんと選手の胸元に届くような怒り方はないだろうかと思っていました。

もう一度、この試合を見て欲しいです。コンサの守備を・・。私は完璧に制圧したと思ってます。ことさら”おっ!”と思ったのは征也君ですね。守備がかなりよくなっている。DFラインも実に安定してましたね。気合いは十分入っていたように見えるんですけど、どうですか?

我々の言葉は選手へのパス。ちゃんと彼らの胸元に、ちゃんと次のプレーがしやすいようにパスしてあげませんか。甘くしろと言っているわけではありません。・・・こういうことを書いていると自分の立場が選手擁護のヌルサポに追いやられて行くんだよな。選手達は大好きですけどね。だからこそ、書かなければならない事もあるとは思ってます。

なんだか前振りのの割に結論が浅い感じ・・失礼しました。



posted by z-press |19:47 | CONSADOLE | コメント(5) | トラックバック(1)