コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2007年12月17日

ひぐまスポーツ、旭川ユース詳報(12・16)

コンサ旭川、堂々の決勝トーナメント進出!

 【高槻】「第19回高円宮杯全日本ユース選手権U-15」は16日(日)に1次ラウンドの最終戦となる3試合目を全国各地で行った。北海道代表のコンサドーレ旭川U-15(以下“旭川”)は北信越代表のSQUARE富山FC Jry(以下“富山”)を2-0(1-0/1-0)で降し、通算成績を2勝1敗とした。同時刻に行われた他試合の結果によりグループCの首位に立ったため、旭川は23日(日)から始まる各組を勝ち抜いた上位16チームによる決勝トーナメントへの進出を決めた。
 もう1チームの北海道代表であるSSSジュニアユースはグループEにて通算1勝2敗となり、1次リーグ3位で惜しくも決勝トーナメントへのアベック進出は成らなかった。

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<勝利を決め挨拶にやってくる選手たち>

-酷寒・雨中の熱戦「似たもの対決」制す-
 会場となった高槻市立萩谷総合公園サッカー場は高槻市市街から北の山あいにある。近畿地方に寒気が降りてきたこの日は気温も10℃を下回り、風で体感温度も下がり雲の流れも速く、青空から一転雨が降りつけ、さらにまた陽射しが広がるなど天気の変化も激しかった。
 前日までの1勝1敗という結果を受けてこの試合に勝てば無条件で2位以内が決まる旭川に対し、富山は1分1敗と既に1次ラウンドでの敗退が決まっているチーム。だが前日の試合ではキープレーヤーのMF10舘野を初戦の退場(警告2回)による出場停止で欠きながらも、旭川を3-1で破っているJUVEN.F.Cを苦しめ1-1のドローに持ち込んでいる。チームカラーは旭川と似て全員が一体となって堅固な守備を築き、相手の隙を見て好機をものにするというもの。舘野も復帰したきょうはベストメンバーであり、油断ならない相手である。
 1点を争う好勝負が予想されたが試合は序盤にいきなり動く。立ち上がり暫くは富山が出足良く旭川を押し込んだが、旭川は4分にこの試合初めて得たチャンスをものにする。敵陣右サイドからのコーナーキック。MF14山下泰明(2年)がショートコーナーとして寄せてきたMF10山田海(3年)に渡すと、山田からのクロスにゴール前ファーサイドでMF8前田翔貴(3年)が頭で合わせて先制。似かよったチームカラー同士なだけに、この先制点は大きな意味を持つものと思われた。
 その後暫くは旭川がよくボールを回す展開を見せたが、途中より富山にペースが移りゴール前での好機も富山により多く見られるようになる。波状攻撃を受けてあわやゴールを割られそうになるピンチもしばしば迎えるものの、旭川もこれらを高い集中力と粘りで凌ぐと、終了間際にはDF4河本恭孝(3年)のフリーキックから連続攻撃で相手ゴールを襲うなど持ち返して前半を終了する。
 後半は昨日2得点を挙げ勝利に大きく貢献したスーパーサブのFW13大野景祐を投入すると、早速3分、4分と決定機を作りスタンドを沸かせる。守りでも完全にゴール前まで独走されていた相手選手を河本がクリーンなタックルで止めるなど冴えを見せ、突如降りだした雨の中、双方が好機を掴むたびにそれを上回る高い守備力で凌ぎあう白熱の展開となり、次のゴールが近そうで遠い印象を受けた。
 しかし17分、旭川は敵陣右サイドでFW12小澤宥太が相手DFと競り合ったところでボールが裏にこぼれる。これを見逃さなかった大野がいち早くボールを追い、GKとの1対1をも抜いて右足シュートでゴールネットを揺らし、旭川に追加点をもたらす。
 以後は富山の猛攻に押される時間もあったが、結局ピンチにも全員が冷静に対処した旭川が2試合連続の無失点に抑え、この大会2勝目を挙げ、初出場にして見事に決勝トーナメントへの進出を決めた。
 会場には森下仁之育成部長をはじめ、昨年までこのチームの指導にあたった三浦雅之現トップチームコーチや村野晋管理部長、さらに本日は松井清隆トップチームコーチも姿を見せ、旭川の輝く原石たちの活躍に熱い視線を送っていたことを付け加えたい。

 決勝トーナメント1回戦は23日(日)にグループDの2位となった大宮アルディージャジュニアユースと、名古屋市港サッカー場で対戦する(※)。

賀谷英司監督「昨日、いい試合をして勝利したので、きょうも選手たちのモチベーションは高く、最後までよく戦ってくれた。全道大会で優勝して全国大会が始まるまで少し間が空いて、その間に雪が降ってグラウンドが使えなくなり体育館での練習となったが、そんな中でそれをハンデではないと選手一人一人がメンタルの強くなり、それが全国大会で発揮できたと思う。全国に出ようということを最初に目標にして1年間やってきた。(現実に)ここまで来ることは予想していないわけではなかったが、やるからには常に上を目指してやっていこうということを子供たちには言い続けてきた。彼らにとっても今後につながることと思う。決勝トーナメントは他も勝ちあがってきた強いチームが来る。ウチは選手個々の能力で差があっても、チームのまとまり、共通理解の強さでここまで来た。胸を借りると言うよりも、自分たちのサッカーができるようチャレンジ精神でぶつかっていきたい」

※現地での試合終了後、同時刻に他会場で行われたグループCの試合に関して情報が錯綜し、「旭川は2位、決勝トーナメント初戦はひたちなかでFCみやぎ」と一部には情報を流しておりましたが、その後正式に「1位」と確認されましたので上記本文中の記述が正しい情報としてお伝えいたします。


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<きょうも後半からの登場でゴールを挙げたスーパーサブ13大野景祐>

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<DFの中心となった4河本恭孝>

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<小柄だが中盤の底で利いていた6山田陽太と後ろがGK1宮崎隆徳>

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<幾度もチャンスに絡んだ右サイドのスピードスター12小澤宥太>

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<河本とCBコンビを組む3大沼太基>

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<2試合連続先制ゴールでチームに流れを呼んだ8前田翔基>

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<左SBでDFラインの一翼を担った21宮本恭兵>

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<左サイドのチャンスメーカー14山下泰明>

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<攻撃の核となる10山田海(かい)と右SBの7越川哲光>

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<ボランチだが機を見て攻撃参加も有効だった9山室伸之輔>

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<高槻市立総合公園サッカー場のスタンド。収容人員は約800人>


posted by higuma |00:05 | コメント(0) | トラックバック(0)

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