2010年01月29日
報道されない三件の裏側
※タイトルはもちろん野村芳太郎監督の映画のパロディ まずヴェルディの件についてはまったく驚いていません。早晩こうなるであろうことはひぐまレベルでもわかっていましたので、新聞記者など他のメディアの方も当然「知っていたけれど書かなかった」だけです。 そもそもが昨秋にJに提出された計画書自体がツッコミどころ満載で、どう考えても5億4千万も集まるわけがないことがわかりきっていたのに新体制を承認してしまったJリーグ側も「共犯」とは言わないまでも相当な責任があると思います。 次。 2009年の映画興行収入が2千億円を突破。10億円以上の興収を上げた邦画作品も過去最高の34本(2008年公開の「おくりびと」が2009年だけで約34億円を稼いでいるので、これも加えれば35本)と、まことに結構なことのように見えますが、その一方でシネカノンが民事再生法申請という厳しいニュースも伝わってきました。 ここ、最近は取引が無く担当もオレではなかったのですが、一応ウチの会社の顧客だったのですよね。昨日の午後に担当者の元に電話が入り「実は…」はという話になったそうです。報道ではヒット作に恵まれなかったのが経営破綻の主原因のように書かれていますが、韓国での事業に失敗して生じた多額の負債が大きく響いたのが実情です。さすがに帝国データバンクの倒産速報ページにはしっかりとそう記されています。また2006年に「フラガール」が興収約16億円という同社最大のヒット作となったものの、製作費の大半が広く出資を募るファンド方式で賄われていたため、要するに利益を配分した結果、手元にはあまり残らなかったという背景もありました。 でもそんなことよりぃ~(←ココ、東京ダイナマイトのネタ風に^^;;) これは見過ごせない話です(確定)。 ひぐまも元は関西系の某猫科球団の私設応援団に近い立ち位置にいまして(正式なメンバーではありませんが)、多少はこの世界に詳しい動物です。球団や本拠地球場の所轄警察に団員名簿を届け出るなどして球団と友好・協調関係を保ちつつ応援をリードしているグループ(猫科の黄色いジャージを着ている“私設”もそう)ばかりでなく、球場に於いて反社会的行為や犯罪行為を働いているグループも中には確かに存在しました。ダフ屋行為や非公認のグッズの売りつけ、あるいは(まだ命が惜しいので自粛)などで上げた利益が反社会的団体(記事中にあるように一般的に頭に“暴”の字が付きます)に流れている実態も現場のオレらにはわかっていました。そうした中で記事中にあるように機構側が全球団・全球場での統一ルールとして特別応援許可規程が2006年に設けられ、今日に至っているわけです。 この規程に関しても少なからずいかがなものかと思っているのですけれど、今回はとりあえず置いておいて、オレが注目したのはココ↓。 判決は、応援団によるトランペットなど鳴り物を使った組織的な応援について、「応援方法によっては、他の観客に迷惑をかけ、球場の秩序を乱す恐れがある」として、主催者である球団側が応援を認めるかどうか自由に決定できると指摘した。 …これは凄い判例を作ってしまったものだと思います。 球団側が応援を認めるかどうか自由に決定できる 今回の場合、種目はプロ野球であり、かつ既にあった機構内部の規程に法の「お墨付き」を与えただけと言えるかもしれませんけれど、我が国が概ね判例主義を取っていることを思えば、他競技の興行に於いても今後こうしたトラブルが起こった場合、右へ倣えってことになるでしょうね、間違いなく。 これはちょっと…捉え方によっては怖いな…。 ひぐまの場合幸いにも「報道されていることが事実のすべてではない」ことを身をもって知っていますので、記事にあることすべてを鵜呑みにはしません。 ですから今年、もしも平日に名古屋方面に行ける機会があったら、ぜひ本件の裁判記録を閲覧してみたいと思っています。 ※この映画でのM坂慶子サンにはずいぶんお世話になりましたね(^^;;;; ←ええ、そーゆー年代です(^^;;;
posted by higuma |13:44 | コメント(1) | トラックバック(0)