コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2018年11月08日

明日開幕・地域チャンピオンズリーグを楽しもう

 くどいようで申し訳ありません。

 いよいよ明9日(金)に開幕する「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2018」(注・オレたち的には“地決”と略させてもらう)の告知の続きです。

①1次ラウンド(11月9日~11日)
  - グループA(北海道=函館市・千代台公園陸上競技場)
    北海道十勝スカイアース(北海道優勝)
    ブランデュー弘前FC(東北優勝)
    FC刈谷(東海2位/全国社会人大会準優勝)
    高知ユナイテッドSC(四国優勝)

  - グループB(岐阜県=岐阜市・メモリアルセンター長良川競技場)
    アルティスタ浅間(北信越2位/JFA推薦)
    バンディオンセ加古川(関西優勝)
    鈴鹿アンリミテッドFC(東海優勝)
    J.FC MIYAZAKI(九州優勝)

  - グループC(島根県=松江市・松江市営陸上競技場)
    松江シティFC(中国優勝)
    おこしやす京都AC(関西2位/全国社会人大会4位)
    栃木ウーヴァFC(関東優勝)
    サウルコス福井(北信越優勝)

②決勝ラウンド(11月21日・23日・25日)
  千葉県=市原市・ゼットエーオリプリスタジアム
  進出条件=上記各グループの1位3チーム+2位の中から成績上位1チーム

③試合要綱
  試合時間:45分ハーフ(計90分)+アディショナルタイム
       延長戦、PK戦は実施しない
  交替選手:ベンチ入り7人、交代最大5人
  勝ち点 :90分終了時の勝利チーム=勝ち点3
        90分終了時に同点=双方に勝ち点1
        90分終了時の敗戦チーム=勝ち点0
  順位決定:勝ち点→得失点差→総得点数・当該チーム間の対戦結果(同グループのみ)
       ・反則ポイント・抽選の順番
       反則ポイントは退場で2ポイント、警告で1ポイント。
       交代要員やチームスタッフも同様とする
  入場料金:無料!

 お遊びで、あくまで個熊的な「予想」をさせていただきます。「期待」は一切入っておりません。昨年から今年にかけて出場各チームの試合を最低1つは見た限り(見ていないチームも当然あるんだけど^^;;)のものです。印が「×」でもガッカリなさらぬように。当然のように外れると思います。この大会は強いチームが勝つ大会ではなく「勝ったところが強かった」大会ですから。

グループA
 ○弘前、△高知、△刈谷、×北海道
グループB
 ○加古川、○鈴鹿、△浅間、×MIYAZAKI
グループC
 ○栃木、△お京都、△松江、×福井

 本当にわからないんですよねぇ(笑)。決勝ラウンドへは全部「×」のチームが出てくることもあり得る話です。一発勝負ですし、連戦ですし。たとえば怪我人情報なども一切わかりませんし。
 グループAでは刈谷が未知数、グループBではMIYAZAKIを、グループCでは松江をまったく見ていないため、直近の大会での成績を参考にさせていただいております。栃木と加古川は実際強いと思いますので、最終的な勝ち抜け予想はこの2チームではないかと…。まぁハズれます(笑)。


 グループAの千代台での試合日程をお知らせします。

11月9日(金)
 10:45~ 刈谷-北海道
 13:30~ 弘前-高知
11月10日(土)
 10:45~ 刈谷-弘前
 13:30~ 北海道-高知
11月11日(日)
 10:45~ 刈谷-高知
 13:30~ 十勝-弘前

 決勝ラウンドの市原には3日間とも行こうかと思っております。皆さんも出来る限り応援に駆けつけてあげましょう!

posted by higuma |10:06 | コメント(0) | トラックバック(0)

2018年11月07日

コンサドーレの原点=地決を見に行こう!

 「地獄の」「過酷な」と称される地域リーグ決勝大会。昨年から「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」と言う華々しい名称に変わりはしたが、それらの物騒な枕詞に変わりはない。

 「過酷な」と言われる背景は主にその試合日程。前後半90分のフルマッチを3日間連続で開催(!)。90分で勝敗が決しない場合は延長戦こそさすがに行わないが、即PK戦まで行いあくまで白黒をつける。上位勝ち抜けチームは全国リーグ、かつアマチュア最高峰リーグであるJFL(注・日本フットボールリーグの略称。かつてコンサが属していた頃のJFLとは厳密な意味では異なる)への昇格権利を得るが、その数は例年わずかに2(注・年によって増減があるが、説明が面倒くさいため省略^^;;)。グループラウンドの初戦・2戦目で敗れたチームは3試合目は砂を噛むような実りのない戦いを強いられる。選手たちは…中にはプロ契約もいるが基本的にほぼ全員アマチュアだ。サッカーで生計を立てているわけではない。疲労困憊の身体で週が明けるとすぐに職場に戻らなければならない。

 たとえば2001年大会だ。埼玉県の川越会場が記録的な大雪に見舞われ、双方の関係者はおろかサポーターまでがピッチに降りて人力オンリーで除雪作業を行い、キックオフの時間が大幅に遅れた。「明日は仕事だ」とその日のうちに地元に帰らなければならないSC鳥取の選手たちのために試合時間が35分ハーフにまで短縮されたこともあった(しかも相手は北電だった。おまけに惨敗するし -_-;;)。

 今年から1次ラウンドを経た4チームで争われる決勝ラウンドのみ、試合日程に中1日づつ休養日を挟むようになった。大会を通じて試合の交代要員も「ベンチ入り7人・交代最大5人」となっている。さらにPK戦も廃止となって、90分終了時に同点の場合は双方勝ち点1の引き分けになるなど、総じてレギュレーションは改善された。それでもまだ1次ラウンドは3日間連続のガチンコ勝負なのである。

 中2日や中3日の試合が2つ3つ続く程度で「地獄だ」「過酷だ」などとほざいているどこかのJリーグクラブなど片腹痛い真の地獄がここにはある。

 そういう、やる方は「地獄」、あくまで見る方にとっては「日本一面白い」大会である地決に、今年もかつて赤黒のユニフォームに身を包んだ若人たちが挑む。


松尾雄斗(十勝スカイアース)。

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(2014年5月、Jグリーン堺で撮影)


 帯広市出身の彼は札幌U-18には2011年から2013年まで在籍した。164cmの小柄な体躯ではあるが、持ち前のスピードとゴール前の反応の良さでスタンドを沸かせたFWだ。卒業後はトップには昇格できなかったが、可能性を信じ他のJクラブのテストも数チーム受けたと聞く。結果、阪南大学に進学し今年の春に郷里に戻った。タイミングよく将来のJ入りへと本格強化するクラブに出会い、今期の北海道リーグではランキング2位の19ゴールを量産した。チームは前身の「十勝フェアスカイ」時代を含めて今年で3度目の地決出場となる。素顔の彼の近況はこちらの記事を参照されたい。

 北海道でこの大会が行われるのは…地域リーグ決勝大会の時代を含めて初めてではない…と思われるのだが、ひぐまがナマ観戦するようになってからのおよそ四半世紀は記憶にない。開催場所こそ帯広から離れた函館ではあるが、地の利を生かして決勝ラウンドへの切符を掴みたい。


中山和弥、菅原康介(ブランデュー弘前)

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(左:中山和弥くん、右:菅原康介くん。2018年7月、弘前市運動公園にて)


 東北社会人1部リーグを制し、初の地決に挑むブランデュー弘前。その不動のレギュラーに2人札幌ユース出身者がいる。

 中山くん、菅原くんとも2005年から2010年まで札幌のU-15、U-18で戦った。Jで活躍する選手で言えば三上陽輔(現・長野パルセイロ)も同期だ。彼らが札幌ユースの礎を築き上げ、直後に黄金時代を迎えた。旧Jヴィレッジでクラブユース選手権を戦った最後の世代でもある。

 中山くんは190cmの長身を生かしたハードなマークで相手FWに仕事をさせないDF。コンサのアカデミーを卒団後は仙台大学へ進み、J3入りする前のYSCCから栃木ウーヴァを経て弘前は2年目だ。
 菅原くんはボランチや攻撃的MFで貴重なゴールも決める選手。札幌大学を経ていわきFCに属したが、膝を痛めたせいで一度は現役を引退し、いわきFC・U-15チームの監督に就任した。しかしながら現役への思いは断ち切れず、昨年の春に退団し、中山くんのいる弘前に活躍の場を求めた。天皇杯でコンサドーレと対戦するほんの2ケ月前の話である。

 弘前は最初のチャンスでJFLへと勝ち抜けたい。今年は「飛び級制度」が廃止されたため地決への出場権がなかったいわきFC(現・東北社会人2部)が、来年は東北社会人1部リーグへ参戦してくるからだ。この両チームは今年の全国社会人大会の東北予選で顔を合わせ、いわきが快勝している。

 彼らが函館に集い、決勝ラウンドへの切符を競う。勝ち抜けは首位か、もしくは他のグループと比較して成績上位の最大2位チーム。合計4チームが千葉県市原市のゼットエーオリプリスタジアムでJFLへの2枚の切符を目指す。


 他のグループの元コンサユース組も簡単に紹介しておきたい。


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(曳地裕哉くん。2018年10月20日、卜伝の郷公園で)

 グループB(岐阜県・長良川競技場)からは鈴鹿アンリミテッドの曳地裕哉くん。彼は昨年も紹介済み。相変わらずのナイスガイだ。


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(内田錬平くん。2018年9月23日。Jグリーン堺で)

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(下田康太くん。2018年10月20日、卜伝の郷公園で)

 グループC(島根県・松江市営競技場)からはおこしやす京都の内田錬平くん。内田くんは旭川U-15から旭川実業高校→金沢星稜大学で小松崎保(元札幌)監督の指導を受け、カターレ富山から移籍してきた元J戦士。今期は京都でキャプテンを務めている。
 おこしやす京都からはもう一人。下田康太くん。彼も昨年VONDS市原所属時代に紹介している。今年は足を怪我をしているそうで、出場が危ぶまれる。

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(鶴野太貴くん。2017年11月10日。栃木グリーンスタジアムで)

 クラブ存続の危機に瀕していると伝えられるサウルコス福井からは鶴野太貴くん。彼も昨年の地決で顔を合わせている。先に紹介した曳地くんとはユースの同期。

 この他にもコンサドーレや同ユースと何か関係している選手がいるかもしれない。わかる範囲で綴ってきたのだが、もしこぼれている選手がいたらコメント欄で知らせていただきたい。


 地決は全国9地域協会による第一種リーグ戦のチャンピオンたちが集まる大会だ。当然各々のリーグ戦終了後に実施されるため、過去の多くは年末年始に行われた。そのため北海道開催は希少だ。
 チーム名はどれも耳慣れないものばかりだろう。
 プログラムを買い求めページをめくると、どこかで聞いたような名前の選手たちがいる。前所属=元Jリーガーの選手たちだ。彼らの多くは現役生活晩年の輝きを求めてグラウンドを駆けている。全国高校サッカーで勇名を馳せた選手たちもいる。満員の国立競技場とは対照的に、閑散としたスタンドを背に黙々とボールを追っている。名門クラブや大学から実戦の場を求めてやってきた成長途上の子もいる。みなプロではない。プロでこそないがサッカーを愛する熱量に変わりはない。スタンドにはそんな彼らを愛するサポーターたちが陣取る。旗を振り、化粧をし、…恐竜までいる(本当=サウルコス福井のサポーター)。数こそ圧倒的に少ないが、彼らの姿もまたJリーグと何ら変わりはない。

 今週末。11月9日開幕の「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2018」。お時間のある方、千代台の近くにお住まいの方は、そんな彼らの姿を見に、ぜひ会場まで足を運んでいただきたい。くどいようだがアマチュアの試合である。だから入場は無料だ。

 そこにはコンサドーレ札幌の原点ともいえる空気が流れている。

 コンサドーレ札幌は急に強くなったわけではない。朝起きたらいきなり人気チームになっていたわけではない。きのうきょう「ACLだ!ACLだ!」と浮かれたつクラブに変貌したわけでもない。
 その時代その時代にプレーしてきた選手がいたからであり、チームを支えてくれる周囲の人たちがいたからなのである。名も顔も知らずとも、過去を築いてきた彼らにリスペクトの気持ちを忘れてはいけない。


 1977年に行われた第一回地決の準優勝チーム。

 「東芝堀川町サッカー部」

 それこそがコンサドーレの前身となったチームなのであるから。


posted by higuma |10:38 | コメント(3) | トラックバック(0)

2018年11月06日

J入りを目指すコンサドーレのチルドレン

 コンサドーレ、あるいは他のチームでも結構。サッカークラブのサポーターとなった人の中には、「好き」が高じて

 自分のサッカーチームを持ちたい。

 と、お考えになった方も少なくないだろう。

 実際には相当に難しい。瞬間風速的な熱意だけではなく、先を見据える冷静さはもちろん、周囲を巻き込んでいく圧倒的な求心力も必要だ。

 宮地貴嗣さんは、そんな夢を実現させた人だ。

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宮地貴嗣さん(10月20日@茨城県・卜伝の郷運動公園にて)


 懐かしさと親しみをこめて「みやっち」さんと呼ばせていただこう。この人をご記憶の方は古くからの(主に)アウェイ・サポーターに違いない。今から16~17年も昔の2001年と2002年。まだ札幌にドームがなかった時代。コンサドーレは雪が溶けて厚別競技場が使用できるまで、高知県春野町(現・高知市)にてホームゲームを主催したことがある。このときに佐賀の藤島さんらと並んで地元後援会を結成するなど、ホームゲーム開催に多大な尽力をされた方だ。

 そもそも高知はプロスポーツ不毛の地である。高知ではJの試合が昨年まで通算7戦開催されたが、そのどれもが興行的には失敗をしている。札幌も例外ではない。2年続けて芝生席を含め2万人強が収容できるスタンドには閑古鳥が鳴いていた(注・2002年札幌-仙台の7,236人が歴代最多動員)。そのせいもあったのだろう、ドーム開場の翌年、2003年からコンサドーレは高知でのホーム開催から撤退してしまう。開幕前の春季キャンプも行われなくなった。僕だけでなく、サポーターの面々も2年続けて訪れていた高知から足が遠ざかってしまった。僕もアウェイ戦を中心にコンサの取材に忙しくなるなど、しだいしだいにみやっちさんのことは忘れてしまっていた。

 そんな数年前、サッカーとはまったく無関係に冬に四国に旅行でもしようかと計画している途上で、偶然SNSでみやっちさんとの再会を果たす。2016年の1月である。その時はみやっちさんが多忙で実際にはお会いできなかったのだが、ネットを通じてみやっちさんが「自分のクラブを持つ」という夢を育んでいたことを知る。

 札幌が高知から離れた後、地元クラブの南国高知FCと関わるようになったこと。クラブは名称をアイゴッソ高知に変更し、指導者としてユース日本代表やJリーグのセレッソ大阪と京都サンガで監督を務めた西村昭宏氏を迎えたこと。他の地元強豪チーム(高知UトラスターFC)との合併を経て、今日の高知ユナイテッドSCに至ったこと。

 そして、そのクラブのオーナーこそがみやっちさんだったこと!

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次々と応援チャントを繰り出すオーナー兼サポーターリーダー


 自身の「本業」は高知県内を中心に四国各県に事業所を持つ「宮地電機」グループのトップである。「今度こそお目にかかれるだろう」と、先月茨城県で開催された全国社会人サッカー大会。一回戦の鈴鹿アンリミテッド戦を観戦するため、カシマスタジアム反対側の卜伝(ぼくでん)の郷公園を訪れた。当然VIP席で悠然とご覧になっているはずだ…と思われたのだが、この姿はどうだ!(笑)まったくどこからどう見ても熱烈サポーターの出で立ちで、ひぐまさんと16年ぶりの再会を果たす!

 「最初の応援チャント聞いてくれました?あれ『赤黒の勇者』のもじりだったでしょ!札幌の応援はまだ身に染みていますから!ほら、鳴子ですよ。ウチの応援はこれなんですよ!」

 と、挨拶もそこそこに「よさこい=YOSAKOI踊り」でおなじみの鳴子を手渡され、まんまとにわかサポーターに変身させられた(笑)。相手・鈴鹿の先発GKがひっきー(曳地裕哉)でなくてよかった(^^;;;

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チームロゴが貼られた「鳴子」

 試合は前回大会優勝者の鈴鹿に0-3で屈した。上から目線で感想を言わせていただくと、全国レベルとの真剣勝負経験が足りないのかなと感じてしまった。

 高知ユナイテッドの現在位置は四国社会人リーグ。そこで2連覇を果たし、11月9日から開催される全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(注・本稿では昔流に「地決」と略します)への進出を決めている。全国から12クラブが参加するこの地決一次ラウンドの舞台のひとつに、今年は北海道・函館千代台競技場が選ばれている。

 昨年は得失点差わずか2の差で決勝ラウンドには進めなかったが、全国との経験は積んだはずだ。今年はそのわずかな差を埋め、市原(ゼットエー・オリブリウスタジアム)で開催される決勝ラウンドへコマを進めてほしい。

 試合日程はこちら

 ぜひお時間のある方は千代台に足を運んでいただいて、スタンドで「オーナー」とともに高知を応援していただきたい。

 最後に、みやっちさんからのメッセージ。

「是非、コンサドーレ札幌のサポーターの方にも応援していただきたい。高知ユナイテッドSCは、コンサドーレ札幌チルドレンなのです。」

※地決全般とコンサユースOBに関しては項を改めます


posted by higuma |10:08 | コメント(2) | トラックバック(0)