コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2014年05月14日

JFAプレミアカップから見る北海道サッカーの危機(1)

 刺激的なタイトルだなぁ…(^^;;

 いささか忘却の彼方になってしまった感はありますが、今年の「JFA プレミアカップsupported by NIKE」のコンサドーレ札幌の戦いから、育成年代が今まさに突き当たっている壁について振り返ってみましょう。ま、そんな大げさに書きたくはないのですが…。

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 1997年からスタートした本大会はゴールデン・ウィークに開催されるという時期的なハンデから出場チームが最大12までに限られ、4つのグループに分けて3チーム総当たりのリーグ戦を行い、首位のみ準決勝に進出するという形式が取られました。これが2005年度からは3グループ×4チーム総当りのリーグ戦となり、各組1位と2位の中から成績最上位の1チームが準決勝に勝ち上がるシステムとなっています。場所は2010年まではJヴィレッジ、2011年からはJ Green堺です。  札幌U-15は下級生が参加していた(後述)時期を含め過去8回出場しています。自らの憶え書き的にその試合結果だけざくっと書いておきます。 1999 △2-2 ヴェルディ    △3-3 サンフレッチェみろく(広島) 2000 △1-1 ガンバ大阪    ○2-0 二本松一中(福島) 2001 ○1-0 泉クラブ(石川)    ×1-2 邑楽FC(群馬) 2004 ○3-0 カティオーラFC(大分)    ×0-1 サンフレッチェ広島(広島) 2005(この年から4チーム総当り)    ×0-1 大分トリニータ    ○3-0 帝京大付属可児中(岐阜)    ○1-0 三菱養和 2008 ○3-1 JFAアカデミー福島    ×2-5 ヴィッセル神戸    ○2-0 星稜中(石川) (2011年からU-15の大会となる) 2012 ×1-5 ガンバ大阪    ○3-0 ベガルタ仙台    ○3-1 ロアッソ熊本 2013 ○3-1 愛媛FC    ×1-2 大宮アルディージャ    ×2-7 名古屋グランパス  いずれの大会でも惜しくも準決勝進出は果たせませんでした。
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 この大会は夏の日本クラブユース選手権(通称“クラセン”)や冬の高円宮杯に比べると、大会の「格」という点ではやや見劣りしていました。特にU-14大会として下級生(早生まれの3年生は可)しか参加資格がなかった2000年代までは札幌などの地域にとってはとにかく選手たちに全国レベルとのガチンコ勝負を経験させる大会、結果は二の次…として捉えられていたような面もあります。反面、他の大会にはない「世界大会への参加」がご褒美としてついてくるわけで、その世界大会はふつーにU-15だったという…なんつーか、わけのわからない面も多々あったのですよ。札幌の成績が比較的悪くはなかったのも、他の地域のチームがそれほど本気出してやっていなかったから(失礼^^;;)かもしれないです。  そーゆー大会であっても札幌的にはもちろん勝ちたかったですし、勝利を目指してみんな頑張っていたんですけどね。結果的にグループ1位、もしくは2位の中での最上位という、つまりは準決勝進出を果たせた年は1度もありませんでした。勝ち点わずか1及ばず、もしくは勝ち点で並んでいたのに得失点差で涙を呑む…なんてこともあったのですが。  昨年の対大宮戦などは惜しかったですね。最終的にはこの大会に優勝し、世界大会でも好成績を残したチームを相手に先制しまして、ラストの10分でひっくり返されたわけですが、その昔の25分ハーフの試合ならば勝っていた計算になるのですが…あくまで机上の話ですけどね(^^;;
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 で、今年。  札幌U-15は4/19、20の両日に行われた北海道予選(昨年度のカブスリーグ上位4チームによるトーナメント)を4-0(札幌ジュニアFC)、3-0(スプレッドイーグル函館)とあくまでスコア上ですがか~んたんに勝ってしまい、本番の前夜に行われた組み合わせ抽選では「立ってるだけ」…つまり関東の3チームを3グループに振り分けて、南のチームからくじを引いていったため、最後に残った1枚を引いて、開いていたグループBに組み入れられた(笑)…で、初戦いきなり大会最強の呼び声高い柏との対戦となったわけです。
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●5/3(土)10:00~ 柏レイソルU-15戦(Pitch S5天然芝)  柏の監督は酒井直樹。ご存知札幌に2002年と2003年の両年在籍した選手で、2002年秋にじん帯を断裂する重傷を負い充分な活躍は見せられなかった彼もU-12監督や15のコーチを経て2012年からU-15の監督に昇格。就任後全国のビッグタイトルには手が届いておりませんが、全国大会に出場するたびに優勝候補に推される強豪です。実際今年の大会は関東3位で、普及枠に恵まれての出場でしたが、関東は大会を行うたびに序列が変わる激戦区ですので、ちょっといきなりココとは当たりたくなかったなというのが本音。もっとも札幌の関監督は「選手が疲れていないうちに当たると思えばいいでしょう」とポジティブ思考。いやぁ…でも相手には2011年度の全日本少年サッカー大会や昨年度のクラセンで得点王に輝いたFW中村駿太っつー怪物がいますよ。ってゆーか、他の選手たちも含め超攻撃的なチームという感じなのですが。  「1点ください。ウチは放っておいても3点は取られますから」と言うと酒井監督はあの爽やかな笑顔で「いやいやぁ~やってみなければわかりませんよ」と余裕でひぐまをいなします。次々に巣立っていく若手選手への期待は大きいようで、先日チンチンにやられたU-18(プレミアリーグ)でも大活躍したある選手(実名は伏せます)に関しては「彼には期待しています。トップに上がると思います。」と断言するほど。  さて。試合が始まると懸念された「止める、蹴る」ではそう大きな差は見えなかったものの、ほぼすべての局面で柏が優位に立ち、とっとと5分に先制するとあとはギアを1段落として札幌のサッカーにお付き合いしてくれているような時間が続きます。このチームと横浜F・マリノスJr.ユースとの試合を横浜で春先に見ているのですが、そのときと比べて彼らは決して本気は出していませんでした。数時間後に大分との試合を控えているせいか、本当に「放っておいてもあと2点ぐらいいつでも取れる」的な試合運びで、本当にあっという間に試合終了。本当に0-3で負け。
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 精一杯札幌的に光ったシーンを集めた動画はこちら↓  https://www.youtube.com/watch?v=B_bJ5m3Xxp0  ちなみに、3年前にU-12の「チビリンピック」で対戦したときの動画はこちら。双方数名が継続して在籍しています。  https://www.youtube.com/watch?v=JFGHjC3_szw  一応こちらも片道ン万円払って応援(らしきこと)をしに来ている身ですから、「しょ~がねぇなぁ…」とチトしおれてしまう気持ちもあったのですがね。ガチで現状の柏にはかなわない(推定)。何度やっても3点差はつけられると感じました。  そーゆー数字として表れる結果とは別に、今年の札幌U-15に対し少々物足りなさ…いや、はっきり書きますと北海道の少年サッカー全体に相当な危機感を感じてしまいました。
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 続きは明日(たぶん)。


posted by higuma |20:25 | コメント(0) | トラックバック(0)

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