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2011年05月19日

宇都宮の焼きそば(2)自家製麺の蒸しやきそば『千家』(せんか)

鳥取戦の三上くんの2点目は、古田くんがファーからニアに入ってきていのっちを引き付け、三上くんはその後ろをニアからファーへと走り込んでいます。基本的な動きだけど、それがちゃんとできているんですね、ゴールが決まる時っていうのは。
ふろん太と鹿さんの試合も見たけど、ボールを奪って攻めに転じると周りの選手が少なくとも5~6人はほぼ同時に走り出しています。守備に回る時もそう。J1だからって、ポゼッションがどうのこうのって言ったって、運動量が少ないわけじゃないんだよね。必要なフリーランニングは絶対サボってないもん、全力だもん。
と、試合のことはこのくらいにして、思いっきり宮っ子向けでお送りします(ノルディーアはどうした?w)。


前回のエントリー、宇都宮の焼きそば(1)『おかめや』の記憶

というわけで、帰省した際には『おかめや』さんともう1~2軒のお店を訪ねようかと思っていまして、どこに行こうかと年明けからリサーチを始めました。
年明けからネットで調べ始めてすぐに『おかめや』さんは昨年5月に閉店されているのを知ったわけですが、その味を引き継ぐ店が2店あることも分かりました。ひとつは宇都宮市岩曽町の『ふかつ家』さん、もうひとつは宇都宮市緑の『千家』さんです。
さらに、これらの情報を集めているうちに『おかめや』さんの焼きそばは、具材と麺をざっと炒めた後にスープを加えて蓋をして蒸し焼きにするという、【蒸し焼きそば】と言われるある種独特な製法によるものということが判りました。

あれほど行きたかった『おかめや』さんに行けないとなると、ますますその味が懐かしく思われてきます。となれば今回は、その味を引き継ぐと言われる上記2店と、高校生の頃通学路とは全く違う方向の繁華街『オリオン通り』からチョイと横道に入った処にある、学校帰りに時々行ったフォークで食べる安い店(今でも大盛300円!だそうです)店名の出ていない焼きそば専門店『安藤』、この3店の訪問を計画していました。

しかしですね、実際に帰省したのは3月末。3月11日の思いもかけない震災の影響により、半日探してガソリン10リットル給油できるかという状態の時でしたので、今回はかみさん(東京出身)を連れて実家にほど近いこちらのお店だけ訪問することにしました。
お店の名前は『千家』(せんか)。2011年1月11日の開店だそうです。

自家製麺の蒸しやきそば『千家』(せんか)
ネット情報に基づき&宇都宮の焼きそば専門店にありがちな『昼過ぎに行ったら既に売り切れで店が閉まっている』を避けるため、午前11時過ぎに『千家』さんへ。 目印は黄色い看板。入口を見過ごし一度通り過ぎたあと、店舗前に車を止めます。OK、営業中のようです。 車を降りてお店の入り口に近付くと、「あ~、懐かしい」あのソースの香りが漂ってきました。 店内に入ってまず目についたのが、正面厨房が見渡せる仕切り壁の上部に掛けられている“おかめ”の額縁。 だが、ここは取りあえず商品の注文を先に。30代とおぼしき人柄のよさそうなご主人に、実家で待つ家族の分を含めてお願いします。思った通り、予約のお客様の注文が多く入っているようで、焼き上がりは丁度12時の予定。ここでいったん店を出てすぐ横のスーパーで他の買い物を済ませ、時間調整。 ちょっと早めの11時45分過ぎに店に向かうと、入口には既に【本日の営業は終了いたしました】の張り紙が(!)店内に入れば当然約束の時間前なので「もう少しお待ちください。」と、ご主人。いいのよ、いいのよ。 そこで、北海道から久々の帰省の折に『おかめや』さんの焼きそばが食べたかったこと、『おかめや』さんは閉店したが近くにその味を引き継ぐ『千家』さんがオープンされたことを知りこちらに来たこと、少しお話させて頂きたいと思い早めに来たことをお伝えしました。 ご主人は歓迎してくださり、『おかめや』さんが閉店されると聞いてその味を引き継ぐべく修行をされたことなど、いろいろとお話を聞かせてくださいました。
懐かしい“おかめ”の額縁
前述の“おかめ”の額縁、実は見覚えのあるそれはやはり以前『おかめや』さんの店内に掲げられていたものでした。
『おかめや』おやじさんの使っていたエプロン
左の壁には黒いエプロンが貼られ、その下のカウンターには“天秤ばかり”が置かれています。これらも『おかめや』さんで使われていたもの。
天秤ばかりと使い込まれたコテ(手は『千家』のご主人・顔出しNG?w)
するとご主人、おもむろに自分が使っているコテを持ちこちらに来てくれまして、「これも『おかめや』さんで使っていたものなんですよ。」と。そのコテは『おかめや』の歴史を物語るかのようにまあるく角が取れ、小さくなっていました。
モッチリ軟らか『千家』の蒸しやきそば
お持ち帰りだけのつもりでいたのですが、ご主人が「ぜひ、焼き立てを食べていって欲しい。」とおっしゃるので、店内で頂戴しました。 「あー、これこれ!」 記憶のスキマを埋めるイカ&キャベツ入りの焼きそばの姿とソースの香り、モッチモチで軟らかめの食感は、太めの自家製麺を蒸し焼きにするために生まれてくるものなのでしょう。鉄板で焼くだけの焼きそばとは違って油も少ないため、しつこさも感じません。懐かしさもあるのでアレなんですけど(笑)、そりゃ美味しかったですよ。 『おかめや』さんからは80点の評価を頂き開店した『千家』さんには、その後も『おかめや』さんのご主人が食べに来られることもあるようです。
お持ち帰りの包み
という感じで長居をさせて頂きまして、実家では腹を空かした子供たち他が待っているので、お持ち帰りの包みを頂いて帰路につきます。懐かしい無地の淡い萌黄色って言うんでしょうか、包装紙に、三角に包まれた大盛500円はボリュームもたっぷりです。
『千家』のお持ち帰りは懐かしい『おかめや』の包み方
10分弱で実家に帰り着き、早速包みを開けて皆で頂きます。焼きそばは、2片がカットされたビニール袋の中に入っており、これを経木(木を薄く削った板状の包装紙)でくるみ、前述の包装紙に包まれています。これもまた、昔ながらの『おかめや』さんの包み方そのまんまです。 というわけで、お腹いっぱい美味しく頂きました、っつーところですが、ちょっと買い過ぎまして食べるのにかなり時間を要してしまいました。だって、思ったより大盛だったんだもん。食事中にしゃべりすぎたせいもあるんですけどね。 そこが蒸し焼きそばの難しいところか、時間が経つと少しづつ麺が膨れてくるんですね。油のコーティングが無いためか、麺の間にある水分を吸収しちゃう。 『千家』さんの店内で頂戴したそれは美味しくモチモチの食感も良かったのですが、持ち帰った時の食感の経時変化が『おかめや』さんのそれよりも速いような気がしました。その辺が『おかめや』さんの言われる80点なんだろうか、なんてシロートが思ったりして。 次からは買い過ぎ・しゃべり過ぎには注意して、美味しいうちに速やかに頂くようにしますorz 懐かしい味の焼きそばを頂きながら、母と『おかめや』さんの話をしたところ、『おかめや』の先代のご主人(閉店時のその前のご主人でしょうかね)には私の母方の祖父と懇意にして頂いていたようです。祖父の発注で母が『おかめや』さんに焼きそばを買いに行ったりと、「あれま、そんなご縁があったんですか。」なんて驚かされてみたりしてね。 そんな母によれば、小学校のPTAのバザーなんかで『おかめや』さんに手伝って頂いて焼きそばを出したりしたこともあるようですが(私には記憶にない)、味付けだけは『おかめや』さんだけの秘密で行われたなんてハナシも。 いや、ホント美味しかったですよ。また機会があれば寄らせて頂きたいと思います。『千家』のご主人、ご馳走さまでした&ありがとうございました。 ★ やきそば『千家』(せんか)     栃木県宇都宮市緑1丁目13-14       プライムマートの北側(地図)     TEL 028-658-8766     大500円、中400円、小300円     営業時間は朝9時から(なくなり次第終了)     定休日 第2・第4月曜日 『おかめや』さんの味を引き継ぐ、自家製麺の蒸しやきそば。確実にお求めいただくためにはお電話での注文をおススメします。


posted by arroz |14:20 | 食べ物 | コメント(0) |

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