スポンサーリンク

2011年05月14日

宇都宮の焼きそば(1)「おかめや」の記憶

梅干しの種を割って中身を食べる姿はまるで小動物のような次男坊が家の中をガサガサ駆けずり回っています。なんじゃそりゃ。
どーも、小動物の皮を被った猛獣(次男のことだorz)使いのarrozです。


ちょっと前の話になりますがね、実家に帰省して来ました。行先は栃木県宇都宮市です。J2首位を突っ走っておられる、わが故郷の栃木SCさまの本拠地、宇都宮です。
宇都宮と言えば、栃木SC、ブレックス、バックス、ブリッツェン、食べ物は餃子とレモン牛乳、ステーキ宮&宮のタレ、それから枝野官房長官といったところでしょうか。カクテルの街、ジャズの街なんてのもありますが、そんなの私にゃよくわかりません。

で、今回はあまり有名ではない『宇都宮の焼きそば』です。しつこいようだが富士宮じゃねーですよ、宇都宮。なんか「宇都宮」「焼きそば」でググったら富士宮やきそばが出てきたりするんだけどね、うちのは町おこしの焼きそばじゃなくて宮っ子(当然宇都宮っ子のことだ!)のソウルフードだっつーだけなんですよ。地味にやってます。

他の地域ではお目にかかったことが無いんですけど(当然富士宮には行ったことは無い)、宇都宮には焼そば専門店ってのが昔っからありまして、そんなにめちゃ多いわけじゃないんですがね、聞いたところによれば昭和30~40年代からあるようですね。
基本的にメニューは焼きそばのみ。具材はイカまたは豚にキャベツが標準でしょうか。今はそれにトッピングで目玉焼きとか。青海苔や紅ショウガはあとからお好みであったり、あとから追いソースをするお店もあったり、と。店舗スタイルとしては店内で食べるお客様よりテイクアウトのほうが多いのではないかと推定。
なんか、どこかのテレビで「栃木の焼きそばにはジャガイモが入っている」なんて言ったようですが、わたしゃそんなものは食べたことがございませんで。じゃがさんは県南のほうで多く見られるようですね。

その昔、と言ってもつい最近までなんですが、私が子供のころから親しんできた『おかめや』という焼きそば屋さんがあったのですが、昨年5月に閉店されたようでしてね、帰省した時に確かに行ってみたんだけどその場所に無い。当時の建物も既に建て替えられていました。
私が宇都宮に住んで居たのは高校を卒業するまでですので、もうかれこれ25年以上になります。ですから当時の私が『おかめや』さんがどんな焼きそばを提供していたのか、なんてことは特に興味がなく、ただただ「うめーなー(^^)」と言って食べていたわけで、たまたま30過ぎくらいの時に実家に立ち寄った折に「久しぶりに食いて―なー」なんつって電話注文してテイクアウトしたのが最後です。まさか店を閉めるなんて思ってませんし。
最後に行った『おかめや』さんはテイクアウトのお客さんしかいませんでしたね。いや、正確に言えば子供のころから店内で食した記憶は私にはありません。厨房に対する店の広さからして、以前は店内で食べることができたのでしょうテーブルには、合わせて100食分を超えるような焼き上がったそばと注文のメモが載っていて、ひっきりなしに電話注文が入っていた、と記憶しています。
ただね、注文の品を受け取りに、店の暖簾をくぐった時に漂ってきたソースの香りは、子供のころに親しんだそれを一瞬で頭と口の中に蘇らせるそれでありました。

posted by arroz |21:28 | 食べ物 | コメント(0) |

関連コンテンツ

スポンサーリンク

コメントする