コンサドーレ札幌オフィシャルブログ

2010年10月16日

札幌の「スタイル」はどこにあるのか

「NATURAL BEAUTY BASIC」のCMを見るたびに、「Perfumeのブサイクちゃん担当」と(俺が個人的に)呼んではばからなかったあーちゃんが、いつのまにか普通に見られるようになっていて驚いています。どうでもいい話ですね。

えー。天皇杯も終わってしまって、リーグ戦も残す所あと9試合。早くも来季のことを考えて「次の監督・・・」てなことを考えてる人もいるようですが。

僕は、チームとしてはどんな手を使ってでも石崎さんに続投してもらうことを考えるべきだろうと思っています。なんなら、今から複数年契約を結んだっていいくらいだ、と思ってます。

僕もアホではないので、札幌が今年何位なのかくらいは覚えています。けが人が続出したとは言え、とても褒められた成績ではないことも分かっております。そして、この低迷の原因を監督に求めるのは簡単です。手っ取り早い上に、みんな納得するし、場合によっては効果が期待できることもある。

が。敢えてここは辛抱の時なんじゃないか。

話はいったん日本代表の話になりますが、すごいですね、ザッケローニ。アルゼンチンに勝ち、アウェイの韓国で良いゲームをしたことで、評価がぐいぐい高まってます。

でも。僕が今から言いたいことは、「ローマは一日にしてならず」ということ。僕はアルゼンチン戦を横目で見たくらいなので詳しいことは知りませんが、ザッケローニさんが指揮した試合の特徴として良く語られているのが、プレッシングと攻撃的なサッカー、という点。

あれ?それって、結局オシムさん時代の代表に戻ったってことじゃないの?僕はザッケローニさんがどういうサッカーを志向しているのか、詳しく知りません。ただ、「プレス」と「攻撃的に」ということは、オシムさんが言い続けていたことのはず。

そういう下地があったから、「プレッシング」と「攻撃的サッカー」に、メンバーも比較的すんなり順応できたのかなと。

で。札幌というチームは、良くも悪くも監督が変わることでチームのスタイル、あり方がガラッと変わるチームです。順応していると言えば聞こえは良いんですが、本質的には「チームとしてのスタイルが確立されていない」のではないかと。

その昔、ヤンツーこと柳下監督は「札幌のスタイルを創る」と言ってました。でも、その「スタイル」は、根付く所までは行かなかったように思います。そのヤンツーは今、古巣の磐田でキッチリ、昔磐田が持っていた「スタイル」を蘇らせつつあるし、ナビスコカップ決勝進出という果実も得ようとしている。

本来、そのチームが持つ「スタイル」というのは、監督が変わってもチームに残るものであるし、そうであってほしいと思います。例えばガンバがタテポンばかりするチームになったり、セレッソがガチガチに守って0-1で勝ちきるサッカーを標榜したら、みんな「アレ?」と思うでしょう。

監督のスタイルをそのまま「自分たちのチームのスタイル」にするやり方は、悪くない。むしろ良いと思います。でも、相当の覚悟が必要でしょう。

2007年、広島はチームをJ2に降格させたペトロヴィッチに対して、いち早く来季続投の要請をしたそうです。ペトロヴィッチはその要請に応え、続投。その後のJ2での快進撃と、J1での活躍は、皆さんのご記憶にも新しいでしょう。果たして、J2に降格したとき、ペトロヴィッチではなく別の監督を招聘していたら、現在J1でも屈指の華麗なパスサッカー、爆発的な破壊力を持つ「スタイル」を確立できたかどうか。

さて、札幌です。来年は別の監督?それはそれで良いでしょう。しかし、様々なチームで指揮を執り、最近では柏をJ1に昇格させ、天皇杯のファイナリストにまでした手腕を持つ監督以上に、我々が手に入れるべき「スタイル」を持つ監督がいるのか。たった2年ぽっきりで結果が出ないからと言って、コロコロ監督を代えて、一体将来に何が残るというのか。

僕は、あと2~3年は石崎さんに任せるべき、そして、見ている側も「札幌が目指すサッカー、目指すスタイル」を理解し、道を逸れていれば正すくらいの意識を持つべきではないのでしょうか。おっと。この辺はサポーター論みたいな話になるし、人それぞれ考え方が違うでしょうから、止めときます。

「サッカーでは結果と内容が長期的には一致する。まぐれでいい試合をしても長期的には強くはならない」。オシムさんの言葉です。

短期的に、まぐれの歓喜を求めるのか、それとも、10年後にACLを獲るための準備をするのか。僕は、10年後には笑っていたいと思うし、そのための監督として、石崎さん以外に適任者はいないと思うのです。

もちろん、直近の入場者数も重要で、勝たないと人が入らないという考えもあるかもしれない。でも、そのために短期的な勝利を求めるのは、クラブチームとして正しいとは思えません。

10年後笑うためには、今を100%闘わなければ。それができない限りは、10年たっても20年たっても、典型的なJ2のチームのままでしょう。

そんなのは、僕はもうたくさんです。僕はこのチームで、もっと上に行きたいのですよ。

posted by abenob |00:50 | 札幌 | コメント(0) | トラックバック(1)

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