制度の高いラストパスとそのパスへ絶妙なタイミングで合わせたシュート。仙台戦ではレベルの高い(J1レベルの)ゴールを2つも見ることができました。(レベルの低い失点もあったけど。)
さて、3点目の上里選手のゴール。技術的には文句のつけようがなく、勝利を決定づけた貴重な1点でした。
しかし、彼自信が「監督に怒られるかも」と口にしたとおり、リードは1点、しかも一人少ないのですから戦術的には絶対キープしなければならない時間帯でのシュートでした。
入ったからいいようなものの、途中カットされて相手にチャンスを与えたかもしれません。
2004年の開幕戦で市村選手(現ロッソ熊本)のシュートから、相手の得点までつながり勝ち試合を引き分けた試合を教訓に、1点差で終了間際の時間稼ぎの大切を学んだチーム。去年キープせずにシュートした石井選手をまわりの選手が叱ったのをみて、喜んでいた監督を思い出します。
昨日の試合は(使いたくないけど)絶対に負けられない試合でした。それを分かっていならのあのシュート。
しかしのしかし、あえてシュートして奪ったこの3点目は、この試合の勝利を決定づけただけではなく、チームとサポーターに勇気を与えました。
「ゴールが近く見えた」という言葉で待ちに待った上里選手の完全復活を印象づけるとともに、「まだ諦めていない」というメッセージにもきこえました。
軽率という言葉より、戦術や理屈を通り越した気持ちが表れ、気持ちが伝わったプレー。そんな気がします。
<ちょっとだけ高校野球>
駒苫には一言「よく頑張った!」(「残念」という言葉は合わない気がします)
力を出し切った名勝負に感動を与えてくれた選手達には、胸をはって帰ってきて欲しいですね。
(にわか高校野球ファンより)