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2009年03月10日

柳下コンサと三浦コンサを足して2で割った09年

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 柳下コンサと三浦コンサを足して2で割ったーーー。  ドームで見た09年開幕戦、石崎コンサドーレの第1印象だ。 人とボールが能動的に動き、アグレッシブにボールを追い詰める姿勢は、柳下コンサを思い起こさせ、4バックによる高いライン取りは三浦コンサからの継承だった。  三上強化部長は、石崎コンサに対して5段階計画の到達点という言い方をしたようだが、確かに、柳下時代に札幌に持ちこまれた能動的な動きと、三浦時代に持ちこまれた組織的な動きが、石崎監督の下で一つに融合しようとしている予感を感じた。  五段階計画の一つのゴールが、J1への定着だったとするならば、リアルにJ1だった昨年のチームよりも、J2である今年のチームの方が定着への可能性をはるかに高く感じる。  確かに三浦コンサは、J2という特殊なリーグに特化し、このリーグを勝ち抜き、昇格するためだけのチームであって、昇格というゴールに達した時点で、役割を終えてしまったチームだった。故に1年での降格は必然だった。  そして昨日、年間4勝という厳しいシーズンの中で、我がチームに不足しているもの、補わなければならないと感じていたものの過半が、開幕戦で表現された。ということから、2万人を集めての開幕戦での敗戦も、さほど落胆はない。むしろ、今年、たとえ昇格できなかったとしても、このチームのまま何年も続けていってほしいと思ったほどだ。  さて、私的にも理想的なチームであったが、だからといって、このチームがこのまますんなりと昇格できるかというと、正直なところ疑わしい。それは引いて守った相手から1点も獲れなかったからだ。  おそらくこれから当たる相手は守りを固めてくるだろう。点を取ろうと前がかりになると逆襲を食らって失点。そして勝ち点を失うという試合が増えそうだ。  J2で昇格しようと思えば、勝ち星よりも負け数を減らすこと。できれば負け数を一桁内に納めることだった。攻撃的なチームで昇格を目指そうと思えば、今以上の攻撃力を身につけ、引いた相手にも攻撃の浴びせ倒しで勝ち星を奪うくらいの強さが必要だ。  それほどの強さがないのに攻撃的に行くと逆襲にあい、勝ち点を伸ばせないまま、このまま攻撃的に行くか、それとも現実的に戦うかの迷いがチームの中に生じて、迷いのスパイラルに陥ってしまう。開幕戦を見る限り、実のところ、フッキのいた柳下コンサ最後の年に似た展開になるのでないか、という予感がする。  こうした懸念を見越してか、石崎さんはアウェイでは現実的に戦うと行っているので、次節でどんな戦いを見せるのかが、注目だ。


posted by hm1644 |01:06 | コメント(3) | トラックバック(1)