赤黒徒然草

　今季のコンサドーレでもっとも面白いのは、石崎監督その人だ。
　これまで、いろんな監督を見てきたけれど、こんな采配をする監督は見たことがない。
　毎試合、楽しませてくれるけれど、今日のアウェイ栃木戦は、ベンチにＦｗ３枚だ。最終ラインで体で相手を止めるＤＦには、レッドや負傷のリスクがあるのに、ＤＦが一人もいない。

　本来、ＭＦの上里、西をＤＦで使い続け、何とか形になってきたからこそ、ＤＦが１枚かけても、西を投入することで対応できるという腹なのだろう。中盤で誰かが欠けたら、宮澤をトップにして、西を本業のボランチという采配も可能だ。

　今期J2の長丁場を少ない選手で戦い抜くために、石崎監督が目指しものは、複数のポジションをこなせるボリバレントな能力だと言った。

　Ｊ２のベンチ入りは５人と少ないが、一人で何役もこなせる選手がいると、５人のベンチメンバーが、７人にも、１０人にも化ける。宮澤のボランチや上里のＳＢなど、少々面食らったが、ここにきて監督の思惑が少しずつ形になろうとしている。

　一方、これの欠点は、絶えずフィールドにポジション経験値の不足した選手がいるため、安定感が生まれない。攻守にわたってなかなかチームとして機能しない。ここ最近の勝ちきれない試合も、石崎監督のボリバレント戦略と無縁ではないだろう。

　もう一つの弊害は、出場選手の固定化だ。ボリバレントの能力に欠ける選手は、なかなか出場機会に恵まれない。堀田や柴田などがベンチにも入れないのは、おそらくそういうことなのだろう。

　それでも、このボリバレント作戦が定着すると、シーズン終盤に面白いことになっていそうだ。ただ、選手が疲労の蓄積で動けなくならない限りだが。

この記事に対するコメント一覧

Re:ボリバレント

hibariさんこんばんは(^o^)/

勝たなければならない試合がバーやポストに邪魔されても勝てるようになりましたね。

＞レッドや負傷のリスクがあるのに、ＤＦが一人もいない。

スタメンよりリザーブの方がサプライズでしたね。超攻撃的布陣なのかとも思いました。
きっと現状では不安定なのでしょうが夏場を乗り切る秘策でもあるのかと思います。
監督の理想としてボリバレントな選手を本当に育てたいのでしょうね。だからhibariさん
のご指摘のように堀田や柴田が浮いてしまうのかもしれません。

少なくとも三浦監督とは別の形の負けないサッカーが出来るようになったかもしれません。
そうなると相手にとって警戒するレベルが高くなるから、これからの監督の手腕に期待を
しています。

※以下の記載は全て架空のものです、実在する団体・個人等とは何の関係もありません。

記者Ａ　「監督！勝利おめでとうございます。今日の采配は冴えていましたね。」
記者Ｂ　「このまま連勝街道を爆走しそうな勢いになりますね・・・」
記者Ｃ　「今や監督の力量はコンササポの誇りだと言われてますよね？」
石崎監督「オイオイ！そんな歯の浮くようなお世辞を言われるとホントに歯が浮くのう」
中山元気「入れ歯が浮くならポリデント」

posted by 大阪の道産子 | 2009-06-04 02:45

Re:ボリバレント

石崎監督の采配は､とても素晴らしいし､楽しいですね｡

本題と全く関係ない話で申し訳ありません｡
兄の間違いを訂正させていただきます｡

ポリデントは入れ歯洗浄剤です｡
入れ歯安定剤ならポリグリップです｡

posted by かもめ| 2009-06-04 20:22

Re:ボリバレント

まいど

ところで、元気はどうしたんでしょうか。
ボリバレントということならば、
前監督の時代は、ＦＷとともに左サイドもやっていましたよね。

posted by hibari | 2009-06-05 00:04

Re:ボリバレント

＞入れ歯安定剤ならポリグリップです｡

分かっていてのシュミレーションでした(^▽^;)だれか突っ込んでくるとは思いましたが。

＞ところで、元気はどうしたんでしょうか。

元気はＳＢもこなせると思いますのでそのうちサプライズスタメンがあるかも・・・。

posted by 大阪の道産子| 2009-06-05 01:17