コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2007年12月15日

ひぐまスポーツ、旭川ユース詳報(12・15)

コンサ旭川、堂々の一勝

 【高槻】中学生年代のサッカー日本一を競う「第19回高円宮杯全日本ユース選手権U-15」は15日(土)に1次ラウンドの2試合目を全国各地で行った。北海道代表として今大会に初出場を果たしたコンサドーレ旭川U-15(以下“旭川”)は吹田JFC千里丘(関西地域代表・大阪府)と対戦し、3-0(1-0/2-0)で勝利を収め、同チームとしての全国大会初勝利を記録した。

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-“赤黒の誇り”胸にハードワークで勝利を掴む-
 今大会は全国から32チームが参加し、4チームづつの8つのグループに分かれ総当りの1次ラウンド戦を行い、各グループ上位の2チーム(合計16チーム)が決勝トーナメントに進出する。中学生である彼らの体力面や学業への負担を考慮し、9日(日)に1試合のみを行い、1週置いて残りの2試合を消化するスケジュールとなっている。少なくとも今回に限ってはこれが旭川にとって幸いした。
 先週のJUVEN.F.C(東海第2代表・岐阜県)では惜しくも1-3で敗れ初陣を飾ることができなかったが、チーム内ではウィルス性と思われる下痢などの症状で体調を崩す選手が多く、率いる賀谷英司監督は「コンディションがいい状況ではなかった」と振り返った。しかし「この1週間で室内練習と、屋外でも雪中サッカーを行い、フィジカルももちろんメンタル面でもチームとしての共通理解を深めてコンディションを上げてきた」と語った。
 2戦目の相手となる吹田JFC千里丘(以下“吹田”)は会場となった高槻市の近隣を本拠としており、登録外選手がバックスタンドから太鼓を叩いて応援するなどホームのムードを作り上げる。対する旭川も遠く北海道から父兄が多数駆けつけ声援を送りつつ試合を見守る。
 前試合でこのグループのもう1チームとなるSQUARE富山FC Jry(以下“富山”)を4-0で降し勝ち点3を挙げていた吹田は旭川を破れば決勝トーナメント進出がほぼ確定する。一方の旭川は何が何でも勝たなければいけない試合ではあったが、賀谷監督が立てたゲームプランは「攻め急がないこと。相手は最初から勢いよく来るだろうが、しっかりと陣形をコンパクトにして相手の攻撃を凌いでカウンターを狙え」だった。その読み通り試合は序盤から吹田がペースを握り、40分ハーフの最初の10分は旭川は攻撃らしい攻撃は出来ず、2度のコーナーキックからフリーでシュートを許すなど劣勢となるものの、相手3本目のコーナーキックとなった12分、クリアボールを拾ったMF10山田海(3年)がドリブルで相手陣内深くに攻め込むカウンターで、やや左サイドを長い距離を走ってきたMF8前田翔貴(3年)にラストパス。相手DFに寄せられながらも冷静に右足で決めて先制点を挙げる。
 その後はボール支配率や相手陣内へ攻め入る回数では吹田に分があったものの、GK1宮崎隆徳をはじめとした守備陣が集中を切らさず守り切り、逆に前半終了間際にはDF4河本恭孝(3年)のフリーキックがゴールを脅かし、38分には右サイドのFW12小澤宥太(3年)のクロスに2列目から突っ込んできたMF14山下泰明(2年)がどんぴしゃのタイミングで合わせる。シュートは惜しくもGKの正面を突き追加点とはならなかったものの勢いを保ったまま後半を迎える。
 後半は双方がゴール前で決定機を掴む見ごたえのある攻防が続く。旭川は後半から投入されたFW13大野景祐(3年)が持ち前のスピードを生かして吹田DFを再三脅かす。シュートはわずかにゴールマウスを逸れたりクロスバーに弾かれるなどしたが、ついに25分、山田海からの縦パスに抜けた大野が相手DFをかわし、GKとの1対1もかわしてシュートを決め、旭川に待望の追加点をもたらす。
 吹田も反撃を試みたびたびビッグチャンスを掴むがフィニッシュの精度が低く、また旭川の粘り強い守備にも苦しめられる。2分と表示されたロスタイムにはメインスタンド側のまだ浅い位置からのスローインを受けた大野がするすると抜けてゴール前左サイドへ進出すると、そのまま角度のないところから右足で豪快に蹴り込んで止めの3点目を決めて勝負アリ。ほどなくタイムアップの笛が鳴り、旭川イレブン、ベンチともに雄たけびを上げ、スタンドの父兄も狂喜する感動的な勝利の瞬間を迎えた。
 全員がハードワークし、ベンチワークにも冴えを見せた旭川が、レベルの高い関西勢から嬉しい全国大会初勝利を挙げた。
 1勝1敗となった旭川は明日も同会場で1分1敗の富山と1次ラウンドの最終戦を行う。もう1カードが勝ち点4のJUVENと3の吹田であるため、旭川は富山戦に勝利すれば他方の結果にかかわらず決勝トーナメント進出が決まる。
 賀谷監督は「きょうはボールを奪った後にミスが多かった。ビルドアップももっとボールを回して前の選手を使えるようにしないといけない」と反省の弁を口にし、決勝トーナメント進出が見えてきた現状にも「次の試合に勝つことだけを考えます」と表情を引き締めた。

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<勝利を表すスコアボード>

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<会場の高槻市萩谷総合公園は山の中腹。かなりの“アウェイ”>

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<序盤、身体を張った守りで吹田の攻撃を凌ぐ>

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<先制のシーン(1)10山田がドリブルで突破し>

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<左からゴール前に詰めてきていた8前田がゲットする>

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<中盤以降は互角の展開。双方好機も多く白熱した好試合だった>

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<このシーンは阻まれたが後半に投入され2得点を挙げた13大野は相手に脅威を与え続けた>

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<全国大会初勝利に沸く父兄の皆さん>


posted by higuma |21:04 | コメント(1) | トラックバック(0)

2007年12月15日

ひぐまスポーツ速報、旭川ユース全国初勝利!

コンサ旭川快勝!“全国”で歴史刻む

 【高槻】「第19回高円宮杯全日本ユース選手権U-15」は15日、各地でグループラウンドの2試合目が開催され、北海道代表として今大会初出場のコンサドーレ旭川U-15は、大阪府高槻市の高槻市立萩谷総合公園サッカー場で吹田JFC千里丘と対戦し、3-0(1-0/2-0)で勝利し、同チームの全国大会での初勝利を挙げた。
 得点者=前田、大野×2

posted by higuma |12:55 | コメント(0) | トラックバック(0)