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2006年02月19日

ほんものにふれて

コンサが応援している障がい者が働く場「シュリーの店」が創立30周年を
迎えて19日、記念式典を札幌市内のホテルで行った。私も参加したが、
働いている障がい者中心の和やかで温かな会だった。

札幌市が福祉都市宣言をした時に発足した。苦難の道のりを澤村重一理事長らスタッフが多くの市民と共に支えてきた。「障がい者が笑顔をもって働く場所が札幌市に息づいている。市民が障がい者を応援していることがわかる店」と澤村さんはこの日、挨拶した。
20060219-00.jpg澤村さんは三浦綾子さんを洗礼に導いたクリスチャンの道内最長老だ。89歳の今も、福祉の世界で先頭に立って活躍している。上田市長が記念式典に列席して感謝状を贈ったのも、澤村さんの労に報いるためだろう(写真)。

西村食品工業社長の時代から、さまざまな福祉ボランティアをしてきた。北海道リハビリー、百円ケーキの店などなど。そのうちの一つがシュリーの店だった。「感謝です」と常に言いながら、障がいのある人の働く場づくりに奔走してきた。

今日の式典で、働く人への表彰では一人ひとりの手をとって「ありがとうございます」を繰り返した。その姿に参会者の中には涙するひとも多く、周年記念の行事としては実のある、とてもよい催しだった。ほんものを見た。


昨日の「北海道をスポーツで元気に」シンポジウムでも、ほんものを感じた。
「コンサっぽくいい塩梅」さんも19日のブログで書いていたように、
チェアマンと一緒に討論に参加した4人のパネリストの話はとても新鮮だった。

女子棒高跳びの小野真澄さんは「するりとバーを抜けた瞬間がなんともいえない喜び。落ちる時間を、もっともっと永く感じていたいと思う。それが次への高さの挑戦につながる」と。

冒険登山家の栗城多史さんは「登頂の一歩手前に喜びがある。下るときは淋しくなる」。障がい者スキーでパラリンピックに出た田中哲也さんは「義足でもあぐらもかけるし、義足を使って、ほほつえもつける」と私に、やって見せてくれた。

「自分の可能性を、あるもの(道具)全てを生かして追求する」とも言う田中さんはスキーのインストラクターであり、ゴルフはシングルだ。「児玉さん、今年はゴルフを一緒にやりましょうよ」と誘われたが、こちらは引けてしまった。

アイスホッケー・ポラリスの理事長、牧泰昌さんがスポーツ行政のあり方に
強い言葉で疑問を投げかけたのは指定管理者制度を申請した経験から
出た感想からで、ほんものの説得力があった。

また、小野さんが「勤務先の中学校女子160人に冬休み中にスキーに行った人は、と質問したら、たった一人しか行った生徒がいなかった」と披露していたが、これは衝撃的だった。

小野さん、栗城さん、田中さんらが、ほんもののポール、スレッジホッケーの道具や映像を使って語りかける生の声を、子ども達にぜひ聞かせたかった。


posted by kodama |23:46 | 日記 | トラックバック(1)

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