2006年04月13日

ホンデュラス・サッカー少年団と植林

6月中旬、中米・ホンデュラスへ緑化技術指導に行くNPO法人北海道森林ボランティア協会(酒井和彦代表幹事)プロジェクトチームに、HFCから中古のサッカーボール12個をプレゼントしました(写真)。

中米―緑化―サッカーボール。三題噺のようで、「それって、なに」と思われる方もいますよね。

同国のインティブカ県ラ・エスペランサ市は、人口の大半が先住民族・レンカ族で、最貧困地域です。貧困ゆえの盗伐などで森林破壊が進んでいます。これをなんとか防ぎ、森林再生をするために、同国はレンカ族のサッカー少年団に植林を義務付けています。

その見返りに、サッカーの技術指導やユニフォームを支援するというシステムです。ホンデュラスでもサッカーは最も人気の高いスポーツ。空き地サッカーを楽しむ子どもたちも例外なくプロサッカー選手を目指しています(写真)。

植林すれば、サッカーを教えてもらえ、ユニフォームも支給されるという、このシステムはとても有効に機能しているとのことです。でも、植林や育成の技術が劣っていて、北海道森林ボランティア協会チームはその技術を指導に行くわけです。

サッカー少年団員を対象に植栽、育林の基礎を教えるのですが、そのときのお土産にサッカーボールを持って行きたい、という趣旨でした。この計画には、千葉県の小学生も募金で協力していて、国際交流も広がっています。

世界では森林がものすごいスピードで消えています。1990年から2000年までの10年間で、中南米、アフリカを中心に9400万ヘクタール、日本の国土面積の2倍の森林が、地球から消滅しました(月尾嘉男氏監修、講談社刊「地球共生」から)。

地球温暖化、砂漠化が止まりません。森林地帯に生息する動植物が絶滅していきます。水資源不足など、さまざまな悪影響を私たちにもたらしています。森林の再生は急務です。

サッカー少年団に植林をしてもらうことで、緑化意識がたかまるのであればこんなにいいことはありません。

HFCも東雁来のサッカーパークで、今年から「コンサの森つくり」に取り組みます。ホンデュラスにサッカー少年団と緑化という良い手本がありました。コンサドーレからプレゼントする12個のボールがゆくゆくはサッカー交流にまで発展すれば、とも思います。







posted by kodama |18:19 | クラブ運営 | トラックバック(1)

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