2018年10月21日
PO制度のこと、今一度考えたい(3)
「横浜に続き平塚でも雨にあたってしまった皆さま、お元気ですか?」 書いてみたらシリーズになっちゃった感じで過去2回、プロ野球やJリーグ(J1)のプレーオフ(PO)のことを書いてみました。 今回はやっと、本題です。J1参入関連のプレーオフのことを書きます。 最近のプレーオフのゲームで強烈な記憶に残るのが2014年のプレーオフ準決勝(それより昔のつらい記憶は無くしました)。 1位湘南、2位松本は自動昇格を決め、5位北九州はライセンスを持たなかったため、準決勝は4位磐田対6位山形の1試合だけが行われ、その勝者と3位千葉で決勝(J1昇格)が争われることになりました。 その準決勝。山形、磐田両チームが1点ずつを取り合い、試合は1-1のまま後半のアディッショナルタイムへ。このまま順位上位の磐田が決勝に進むかと思われたが、コーナーキックを得た山形はGKも攻撃に参加し磐田ゴールの前に。キッカーの放ったボールに山形のGKがニアサイドで頭で合わせると、ボールは磐田のゴールへと吸い込まれ、山形が劇的すぎる勝利をおさめました。 ヘディングされたボールがゴールに入るまで、スローの映像を見るかのような時間感覚を持ったことを今でも覚えています。 この試合で波に乗った山形は、決勝で千葉にも1-0に勝ち、リーグ戦6位からJ1昇格を射止めました。 余談ですが、この時の山形の監督は2009年から12年シーズンまで4年間札幌を率いた石崎さん。この間Jリーグラボ#69にゲスト出演していて、あの広島弁とあの歌手にも負けずとも劣らない日焼け顔。。。おなつかしゅうございました。 さて、その山形ですが、翌年の15シーズンは、価値点24、4勝12分18敗と1年でJ2に降格しています(まあ自慢ではないがウチはその3年前、勝点わずか14というもっとひどい成績で降格してるけど)。シーズン順位が6位だったことと1年で降格したことの因果関係があるかどうかは、議論のあるところでしょうが、やはりムムムな結果だと言わざるをえないでしょう。 ここでこのプレーオフの功罪をくらべてみると よかったこと…7位大分も山形に勝ち点1差で昇格やPO圏内争いにJ2リーグ22チームのうち7チームがかかわったことで、メディアの注目率が非常に高まり、各チームのリーグ戦やプレーオフ戦での興行収入も上がり盛り上がりを見せたことなど ムムムなこと…年間順位の低いチームが昇格した。3位千葉はこの年昇格を逃し、それ以降15,16,17シーズンはPO圏内を逃していることなど 千葉がこのシーズンに(PO制度を採用せず)順位通りに昇格していたら、いまのポジションとはまた違ったものになっていたかもしれません。 2017シーズンは、「J1では16~18位までJ2降格、J2では1,2位が自動昇格、3~6位が参入プレーオフ」でしたが、2018では、J1の16位は自動昇格ではなく、トーナメメントで勝ち上がったJ2のチームと参入戦を行うことになっています。J2での順位が4、5、6位でもJ1の16位に勝てばJ1に参入しても文句はないだろう、という主張が聞こえてきそうです。そして、J2の3位チームの昇格への道が、プレーオフ連勝という非常に困難な道のりになったのはプレーオフ存続のためではないかと私は考えています。 Jリーグは今年、神戸や鳥栖への超一流外国人プレーヤーの加入もあり、盛り上がりをいます。それでもリーグ全体の魅力や価値をできるだけ高めていく必要があると思います。プレーオフ制度が本当に魅力や価値を高めることになっているのか、今一度考える必要があると思います。 今、札幌サポーターは、この問題を考えるにあたりとてもよい立場にあるのではないかと考えています。 その理由は ・昇格、降格もいやというほど経験している。 ・とりあえず、今は昇格、降格の当事者でない。 からです。 私個人の考えは、「プレーオフ反対」です。でも、これが絶対的に正しいというほどの確信もありません。 もうしばらくは、というか二度と味わいたくない降格。 あの喜びは忘れられない昇格。 他人事、ではないはずなのです。 「どっちが得かよ~く考えてみよう!」(欽ちゃん風で)
posted by katoma2090 |07:00 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:PO制度のこと、今一度考えたい(3)
J2のプレイオフには賛成です。ただ、現在のやり方ではそれまでの年間順位の上位の優位性が足りないと思っています。
以前から考えているのは、土曜日に5位のホームで6位のチームが試合をする。引き分けは、上位のチームが次の対戦に進みます。次に水曜日に4位のホームで最初の土曜日の対戦を勝ち上がったチームが戦い、最後は日曜日に3位のホームで試合をします。下位チームが勝ち上がるには、中3日で3試合勝ち上がらねばならず、3位のチームは、疲労のたまったチームと戦える優位性があります。また5位以上のチームは、ホームの入場料を得ることができます。
年間の順位を考慮するとこれくらいの優位性を上位のチームに与えたほうがいいと思っています。その上で、プレイオフを存続させてほしいと思っています。
J1からの降格は、年度当初の配分金も違うので、J2チームと対戦させずに3チームきっちりと降格させてほしいと思っています。
posted by まさひろ| 2018-10-22 12:13