青天の霹靂(2014年)
※ネタバレ注意!
マルチな才能を発揮するタレントの劇団ひとりさんが原作・監督をしている映画です。主人公役が大泉洋さんなので観に行きました。
あらすじは、売れないマジシャンの晴夫(大泉洋)が、自分が産まれる頃の昭和48年にタイムスリップをして、両親と出会うというようなもの。
ろくでもない父親(劇団ひとり)と、晴夫をすてて出て行ったという母親(柴咲コウ)との物語で、自分が産まれるころの両親ってどうなのかなと考えちゃいました。
それに、大泉さんがマジシャン役ですから、4ヶ月も練習したそうで、冒頭のマジックシーンからもう凄いんですよ。思わず、大泉さんこんなことできるのと見入ってしまって、あまりセリフが頭に入りませんでした、それほど驚きましたね。
昔ドラマのトリックが流行り始めた頃、なにか手品を覚えたくて、「シカゴの4つ玉」という赤いボールが指の間に消えたり出てきたりするのを買って、練習したのですが、本当に大変でした。それはマスターできたのですが、さすがにミリオントランプは無理でした。忙しいなかの練習でしたから大変だったと思いますよ。拳の上で500円を転がすのもスムーズでしたし。大泉さんって器用ですよね。
あと、劇団ひとりさんが監督をしているわけですが、本職の監督ではないので、カット割りがセオリー通りというわけでなく、特徴的なのも見所の一つではないでしょうか、全編を通して緊迫感があり、これも才能なんだなと関心しました。
この映画の見所の一つが、過去の町並みなのですが、当時のレトロカーがいっぱいでてきます。この辺が物語のリアリティというか説得力を持たせる差ですよ。同じ過去ものの映画として「ゲームセンターCX」の映画なんかは、さすがにそこまで予算が用意できなかったようで、この辺が大きな差になりますよ。
この手のタイムスリップものの映画は、未来が変わるパターンと、がんばったけどどうにもならないパターンが考えられるのですが、自身の過去に関わった晴夫の未来はどうかわるのでしょうか。とても気になる作品でした。