コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2007年01月08日

卒業

柳下監督が退任されました。

このブログのプロフィール欄に『柳下監督のもと、札幌のサッカーを作り上げて行く、その過程を見守れるなんてサポ冥利に尽きます・゚・(ノД`)・゚・』 
と書いていた私は、一区切りがついた思いでプロフィールを書き換えました。

思えば柳下監督が就任した年。
新チームを早く見たくて、キャンプ地の鹿児島まで行ってしまいました。
そこで見た練習風景は“ヤンツー先生と生徒たち”といった感じでした。
今まで私が見たどの監督よりも、細かく丁寧に指導していました。
その様子に、この監督は信頼できる人物だ、目標達成も必ずできる、
そう思いました。

それから3年。
いつ練習を見に行っても、細かく、手を抜かない指導ぶりは
全く変わりありませんでした。
チームの成長は、最初は“ミリ単位”の感じでしたけど、確かに感じられました。

アクション・サッカーとはどういうものか?
よくわからないまま、でも信じて、ひたすら付いていって、3年目の去年。
“札幌のサッカーのスタイル”というのが見えてきて
これを自分達のものにできるかもしれない、と思えた時
「一番欲しいものはこれだったんだ」と、心の底から納得する気持ちでした。
ある意味、“昇格”よりもっと大事なもの。
自分達が一番欲しかったものがわかったこと。
それは10年目にして初めて得たもので、
柳下正明という信念の人がもたらしてくれたものでもあった、と思います。

そして監督や強化部長が退任することが決まり、
危機感を持った人々の呼びかけで話し合いが行われ、私も参加しました。
掴みかけている大事なものを絶対失いたくない、みんなそんな思いだったと思います。
直接お話が聞けて、ほんとうによかった。
人と人は、ちゃんと向き合って話し合わないとだめだ、と改めて思いました。
崇高な理念があっても、それを説明しなければ理解はされない。
疑問を率直に聞くことで、誤解もなくなる。
強化部のお話を聞いて、チームの向いている方向は間違ってないと思いました。
あとはサポが同じ方向を向いて、歩いて行ければいい。
前のエントリで書いた一抹の不安は、すっかりなくなりました。

柳下監督が築いてくれた“札幌のサッカー”を続けたい。
でも、手取り足取り教えてくれた先生は、もういません。
これからは、学校を卒業して社会に出るかのように
チームも一段階進んで、強いプロチームになるよう技を磨いていくでしょう。

細かく教えてもらった3年間。監督にとっては大変な苦労だったと思います。
私もサッカーの見方がずいぶん変わりました。
この恩に報いるためにも、必ず昇格は果たしたいと思うのです。

柳下監督、ありがとうございました。
天皇杯ベスト4という成績は、積み上げてきたものの成果です。
準決勝も、全く恥ずかしくない良い試合でした。
監督の粘り強い指導ぶりも、頑固おやじ並みの厳しさも、父親のような優しさも、全部大好きでした。

三浦監督、これからよろしくお願いいたします。
強くて美しい札幌のサッカーが、いつか花開くことを夢見て
去年よりもっと頑張って、みんなで応援します!

posted by ほほやん |12:55 | consadole | コメント(2) |