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2008年07月24日

厚別2試合の雑感(下)

厚別3

◎審判のレベル
 J1とJ2で選手のレベルは、J2にいたときに思っていた以上に差がありましたが、残念ながら審判のレベルはあまり差を感じません。
 大分戦は、謹慎が開けてJ1の主審が許されたばかりのかの家本審判でした。
 後半にダヴィの突破を大分のキーパーが止めたとき、いつもの家本ならば、間違いなくレッドカードを示したはずでしたが、たぶん「まてよ、ここでまたレッド出したら、J1の審判からまたはずされるかもしれないぞ」と思ったんでしょうね。イエローになってしまいました。
 相手は絶好調の大分でしたが、それでもシュート数は札幌が上回り、家本が謹慎明けでさえなかったら勝っていた試合だったのに、と思うと、巡り合わせの運・不運を感じます。

◎厚別不敗神話
 一昨年から15試合でしたか、厚別での不敗神話が続いているようです。神戸戦の前半は、涼しい北海道でのびのびとしている相手に対して、いかにも疲れた重い足取りの札幌で、中断期以前の悪い状態の再現でした。これはひどい、3、4点取られるぞと思ったんですが、11人対9人になったことで、逆に集中して1点を守りきりました。千葉戦、大分戦を無失点で抑え、自信が回復してきた札幌の守備陣は、これで完全に自信を取り戻したでしょう。後半、人数を減らしてから逆に札幌が圧していました。退場者が出たことで、逆に勝ち点を拾った試合です。
 やはり厚別には特別な力が働いていて、この試合でも“厚別力”を感じました。

ナイター1

◎高木から佐藤へ
 神戸戦で、GKが高木から佐藤へ交代になりましたが、前半に相手と接触して腰を打ったんでしょうか、痛さからか高木の動きが精彩を欠き、フィードも不安定で、一本だけスーパーセーブがありましたが、あとはハラハラしていました。交代となった不用意な飛び出しも、前半の接触の影響があったと思います。高木はJ1に上がってから昨年よりもすこし萎縮しているような面も見られたので、佐藤への守護神交代も近いかもしれません。

◎待たれるアンデルソンの復帰
 この2試合でクライトンがFWで西がボランチでしたが、西は器用貧乏という感じで、どのポジションでもある程度はできるけど、決定的なものがないという感じです。やはりクライントンが下がってゲームを組み立てないと、攻撃力は半減するようです。やはりアンデルソンへの期待が高まりますが、たいした活躍もしていないのに、加入早々、怪我でリタイヤというのはダメ外人の典型例なので、今後のことが心配されます。守備は復調してきたので、攻撃の復調、とりわけアンデルソンの活躍が残留の分け目になると思っていますから。

 長文失礼しました。



posted by hm1644 |00:46 | コメント(2) | トラックバック(0)

2008年07月24日

厚別2試合の雑感(上)

厚別1

大分と神戸の試合を通して思ったこと(長いので上下に分けました)

 観戦記を書きそびれてしまったので、2試合通しての印象など。

◎ディフェンスが安定しました
 中断期間中に、ディフェンスを立て直すと言っていた監督。結局、箕輪を獲得してすぐに先発レギュラーに持っていったと言うことは、手駒では立て無しは無理という判断だったのでしょう。そして箕輪ですが西澤とコンビになることで、この2連戦ほぼ相手を押さえ込みました。
 ディフェンスラインというのは、本当に順列・組み合わせで、箕輪と西澤の年齢的にも近い二人が正解の組み合わせだったようですね。
 また札幌のゾーンデフェンスの課題は、ゾーンをブレイクしてマンマークに移る判断だったのですが、マンマークの哲人箕輪が入ることで、これが大きく改善されました。

◎藤田の復調
 今シーズンJ1に上がり、はじめてのトップリーグの中で戸惑いを隠せないでいた藤田が、ようやくJ1になれてきたようです。藤田が調子を取り戻し、クロスがゲラレルようになると、左サイドの中山の長身が生きてくるんですね。
 やはり右にいることの多いクライトンと相まって、右から供給されるクロスやフィードが左の中山に跳ね返って、中に配球されるという新たな攻撃パターンが見えてきました。

◎高さの脅威
 2試合見て、札幌の高さを相手が意識していることが見て取れました。神戸なんかは、跳ね返されると思ったのか、ほとんど放り込みをしなかったように思います。強固なブロックも、上下、左右と揺さぶられるといずれ崩されますが、上下左右から、上がなくなるでもだいぶ違いますね。失点1で終わった2連戦は、相手に「札幌高し」という意識が浸透してきた結果とも思えます。

naita-o

◎J2卒業生の守備
 大分、神戸ともJ2の卒業生ですが、両チームとも固い守備をします。札幌はまだj2からの留学生ですが、川崎もそうでしたけど、J2をしっかりと卒業したチームは、J2特有のハードな守備が財産として残っているように思います。
 なかでも大分の守備は、固いという言葉がぴったりで、寄せの早さ、チェックの厳しさ、敵ながら見事でした。厚別のナイターで、猛暑の九州から来た大分の選手にとっては、極楽のような涼しさで、ふだんよりも運動量が活発になったのかもしれません。
 一方、神戸も厳しいのですが、大分のようなフェアな厳しさではなく、いくぶんダーティな厳しさだったと思います。
 これも高さを警戒してのことかもしれませんが、神戸は、前半からダーティにガチガチきたので、審判は厳しく笛を吹いてゲームを落ちつかせようとしたところのゲームコントロールが、結局この試合に限っては裏目に出てしまったようです。
 


posted by hibari |00:41 | コンサドーレあれこれ | コメント(0) | トラックバック(0)