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2007年09月13日

空気の研究

doom2
 少し協調性の足りない人に「空気が読めないヤツ」と言いますね。  戦術や選手個々の能力、または監督の采配など、サッカーの勝利を決定づける要素はたくさんあるけれど、その中でもっとも大きなものはこの「空気」というヤツなんだと思う。  昨年とほとんどポテンシャルの変わらない札幌が、ここまで首位を独走できたのも「負けない」という空気をフィールドに作り出せたからだと思うし、その「空気」が取り払われてしまったならば、ここ数試合のように下位相手に簡単に負けてしまう。  生観戦の醍醐味は、フィールドに流れている「空気」の切れ端を、スタンドで感じることができることです。よくテレビでは一方的に押し込まれて見えた試合でも、現地レポートでは「負ける気がしなかった」というケースがありますよね。スタンドで、「負けない」という空気というかオーラを受信してしまうから、こんな食い違いが起こる。  もの凄く不格好な試合の後に、拍手をして、真面目なサポから「生ぬるい」と怒られる試合がありますけど、拍手を送る人はフィールドに流れる「今日は勝てない」という空気に選手と一緒に感染してしまった人なんだと思う。感染してしまった証が拍手となって現れてしまったと。  一方、ブーイングを送る人は、自らのモチベーションの高さで空気に染まるのをはねつけた人、なんだと思ったりします。  しかし、この「空気」というのはくせ者で、ホームで圧倒的なサポートを送っても、それがかえって重苦しい「空気」を作り出してしまう場合があります。もちろん、いつもホームのサポートが悪い「空気」を作り出すと言っているわけではなく、多くの場合はホームチームに有利な風となります。  何が言いたいのかというと、フィールドを支配する「空気」の力学については、まだまだ未解明なことが多く、ようは一筋縄でいかないということ。ただ例外になく言えるのは、昇格であれ、優勝であれ、「空気」を支配したものが勝者になるということ。  決戦となる土曜日、「必ず勝つ」という空気で会場を満たしたいものです。


posted by hibari |23:26 | コンサドーレあれこれ | コメント(2) | トラックバック(1)