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2008年09月25日

昨年の10月21日のエントリーに

こんなことを書きました。
http://www.consadole.net/hm1644/monthly/200710

>かなり厳しいゲームになるだろうとは思っていましたが、札幌の守備がこれほど
>厳しく試されるとは思っていなかった。しかも10人対12人(11人+○○1名)の
>試合に勝利するとは。

> J2を何年もやっていると、第4クールの今頃に、理屈の上では昇格の可能性の
>あるわがチームと実際に昇格を目指して戦っているチームとの「本質的な違い」
>を何度も体験されらて、その都度、悔しい思いをしてきました。

>でも今年は、おそらく今頃、福岡の人たちが「本質的な違い」について思いをめぐ
>らしているに違いありません。

>そして我々は、昨年までずっと「本質的な違い」の“あっち側”に置かれていたけれ
>ど、今年は“こっち側”にいるんだ、という確かな実感を今日の試合から与えられま
>した。

 千葉、大分との2連戦。今年は明らかに「本質的な違い」の“あっち側”なのですが、去年はきっちり“こっち側”だったんですね。忘れていました。

 この書き込みを思い出して、理不尽というか、無情というか、いろいろ不合理はあっても、長い目で見るとイーブンというサッカーの原理を、思い知りました。

つまりさ、大丈夫。私たちだけがことさらに不幸なのではない。それは、たまたまなのであって、明日にはまた明日の風が吹く。きっと。

 ということで、気持ちを切り替えてFC東京戦に参戦します。  

posted by hibari |20:51 | コンサドーレあれこれ | コメント(3) | トラックバック(0)

2008年09月23日

立ち直れ、はい上がれ

 うーん、さすがに凹むな。
 連続のロスタイム逆転弾ですか。

 こうなってくると選手のメンタルが心配ですね。リーグはまだ続くわけで、最後までプロの矜持を保ちながら、ファイト出来るかどうか。

 もちろんプロなんだから、このような状況でメンタル的に崩れおちてしまうようならば、プロとはいないんだけど、一人の人間としては、連日のショッキングな負け方は、やはり応えたと思う

 昨日も書いたように、こういうことがあるのもサッカーなので、あえてどん底からはい上がる強さを見せてほしい。それはサポにも言えることだけど。

 残留とか、そういうことはとりあえず置いておいて、まずは1勝を。勝ちを早くみたい。それが最大のリカバリーになると思うから。

posted by hibari |23:04 | コンサドーレあれこれ | コメント(5) | トラックバック(1)

2008年09月22日

サッカーという無情

厚別3
   前半14分。箕輪のPKで全て決したゲームだったと思います。  勝ち点3しか念頭にない札幌はいつも以上に高いラインを引き、攻めの姿勢を見せました。ところが、その高いラインの裏を突かれて、慌てて箕輪が追いかけてPK。  ここで審判は、PKを与えたのだから、箕輪にはイエローであってもよかったと思います。レッドを出さないことで何も非難されはしないでしょう。まして降格という危機を背負ったチーム同士の直接対決です。  この運命的な試合に臨むにあたって、最後までイーブンな状態で両チームの持てる力の全てを出させてやろう、とは審判は考えなかったようです。レッドを出しても出さなくても、非難されなかった状況で、出せば一方の側に大きく試合が傾くにも関わらず、審判は躊躇無く退場を宣告しました。そして私は、このことに何とも言えない無常感を感じました。    その後、一人少ない中札幌は善戦し、2度も追いつきました。しかし、残りわずか時間でダヴィが2枚のイエローで退場。そして終了間際に突き放されます。  確かにゲームは前半のPKで大きく変わりましたが、あそこで箕輪がイエローですんでいれば、と思うこともあります。しかし、スタジアムで見ていて、危機的状況の中で、さらに人為的に足を引っ張られた札幌イレブンの怒りに近い反発心と良い意味での開き直りが、千葉を追い詰め、拮抗したゲームを作っていたようにも思いました。  こうしてゲームは人数の少ない札幌の優位のまま、ロスタイムに入ります。ここで少ない人数ながら逆転打を放り込めば、97年にバルデスが見せた厚別の奇跡の再現だったでしょう。私は密かに、そのことを期待しました。  ところが、起こったのはダヴィへの2枚目のイエローカード。確かに悪いのはダヴィでしょうが、退場を意味するイエローカードに値したかどうか。このカードを見たときに、ピッチの選手たちは、自分の力ではどうしようもない、勝利への壁のようなものを感じたのではないでしょうか。緊張の糸が切れる、プツという音が聞こえたようでした。  ハリウッド映画であれば、正義はかからず勝利するし、努力は最後に必ず報われるでしょう。しかし、実際の人生は不条理なもので、努力とか頑張りとは別なところで、運命が決まってしまうことは多々あります。  だからアメリカの人は、ゲームから極力不条理を排除すべくスポーツのルールを組み立て、旧世界であるヨーロッパの人々はゲームの中の不条理を許容していったといいます。というのも、今日の試合で不条理に襲われたとしても、明日は助けられるかもしれない。長い目ではイーブンだというのですね。  まぁ、次は札幌が審判に助けられることを期待しましょう。97年の厚別の奇跡、あのロスタイムの長さは、相手にとってはきっと不条理以外の何ものでもなかったはずですから。  
あつべる


posted by hibari |00:27 | コンサドーレあれこれ | コメント(4) | トラックバック(0)

2008年09月16日

この時期というのは、発言し辛いですね。

 まぁ、降格の危機というのは初めてではないので、ぶっちゃけて言いますけど、
 
 いっそ降格が決まってしまえば、ああだ、こうだと言いようがありますが、まだ確定したわけではない。かといって前節のあんな試合を見せられた後では、残留に向けて決して諦めるな、気持ちを切らすなと、と入れるべき気合いが削がれてしまいます。

 ということで、なかなか新規にエントリーを上げづらいんですよ。それで、しばらく更新が滞り、前のエントリーがしばらくぶりの投稿になりましたが、アクセス数が多いのにビックリ。けっこう見て下さる方が多いんですね。ありがとうございます。なので、なんか言ってみます。

 さて、こうしてみると京都のみなさんというのは偉いですよね。うちは3回上がって2回落ちたと言うところでしょう(まだ降格3回とは言いません)。あそこは、降格3回、昇格4回と言うことなんですから、それでもコアなサポは決してチームを見放さず、しっかりとサポートしていった結果が、今の順位になっているのかと思いますよ。

 いずれにしろ、今はJ1にいるわけで、来期はどうなるか、わかりませんが、京都ほどではないにしろ、この歴史の浅いJリーグのなかで、3度も昇格を成し遂げた。一度はJ2の最下位にもなりながらも、今現在はトップリーグを経験しているということをもっと前向きに捉えて、胸を張って戦いたいですね。


posted by hibari |00:41 | コンサドーレあれこれ | コメント(4) | トラックバック(0)

2008年08月27日

明日は正念場

 明日のガンバ戦も見に行くことが出来ません。
 がんばれば、終了間際に会場入りできるか、というところです。

 前のエントリーでも書いたように、残留する、しないは別にしても、この試合は大きな試金石になると思います。

 これまで見てきて思うのは、三浦札幌が特に弱いのは、テクニカルにボールをまわすチームでした。前節の横浜の巧妙なパスまわしに全くついていけず、奪いに前に出るのでもなく、引いてかんぬきをかけるのでもない、中途半端な位置取りで、相手に自由にパスをまわされてしまったのでした。

 こうしたパス回しでは、ガンバは横浜よりも上です。同じようなタイプのチームに、まったく策もなく、同じような展開で、破れてしまったとしたならば、さすがに、監督にはNGを出さざるえないでしょう。

 起きてしまった過去は取り返しがつかないとするならば、そこからどのような教訓を引き出し、どのように次につなげるかしかないと思うのです。横浜では相手にいいようにパスをまわされましたが、ガンバが同じように巧妙にパスをまわすことが予想できる以上、たとえ準備期間が短いとしても、何らかの策を施し、相手に思うがままさせない。これができれば、たとえ勝ち点をとれなくても、三浦さんに対しては一定の評価ができると思うのです。

 しかし、横浜戦とまったく同じような展開、つまり、中途半端な位置取りで、相手のパスまわしに振り回されるだけだったならば、これははっきりと監督には、リカバリー能力がないとして、解任やむなしと思います。

 相手は優勝候補のガンバではありますが、選手、監督の奮起を期待したいところです。

posted by ひばり |00:53 | コンサドーレあれこれ | コメント(2) | トラックバック(1)

2008年08月16日

京都戦を前に

 明日の京都戦に備えて、今日、見に行けなかった大宮戦を見たんですが、印象としては以前に書いた

>自分たちのサッカー、つまりは三浦さんのサッカーですが、
>これを90分通して表現できればみっともない負けはないでしょう。
>5試合やって、1試合勝ち、2試合引き分け、2試合負け、
>というようなレベルでしょう。

 という印象を変えるものではありませんでした。

 大宮戦は、勝っても、負けても、引き分けてもおかしくない試合で、たまたま負けたんですが、そうした試合が出来ていれば、札幌としては平常値だし、ダメ出しする必要は全くないと思います。

 5試合やって、1試合勝ち、2試合引き分け、2試合負け が札幌のデフォルトだとすると、残りは14試合なので、最終的には27 前後なんです。札幌の持っている現有の戦力値からすると、だいたいこれぐらいなんですね。

これに個々の頑張りだとか、成長だとか、怪我人の復帰だとかの伸びシロが加わって、マックス33とか35。マックスを出して、つまり最善を尽くして、降格であれば、それはしょうがないじゃないですか。

 もともとのチーム力が100のチームは、監督力や、選手のメンタル、成長なんかで、ひっぱってもせいぜい120とか130でしょう。そんなチームに200になれ、300になれと望んでもしょうがないですし、200になれないのは監督せいだ、というの言いがかりみたいなものです。

 100のチームを200や300にするには、監督レベルではどうしようもなく、10億の強化費を20億、20億にするとか、強大なスポンサーを獲得するとか、ワールドクラスの助っ人3人連れてくるとか、なにか根本的なところにミラクルがないとなりません。

 ところが、やっぱりサッカーはメンタルスポーツですから、普通に戦っていけば勝ち点30内外になるのに、ちょっと負けが先行すると自信を失ったり、下から追い上げられると立場を見失ったりする。100のチーム力を倍にするには大変な努力が必要ですが、半分の50には簡単になることが出来る、というのがサッカーです。

 そして次の 明日の京都戦ですが、負けると3連敗です。どっちみち今の実力ではめぐりによっては3連敗ぐらいは普通にあるんだけど、ホームでの3連敗、最下位というのは、普通のこととして受け止められるにはすこし刺激的なので、目先の結果しか見えないマスコミのネガティブキャンペーンを防ぐ意味からも、明日は勝っておきたいですね。スポーツマスコミは、オリンピックモードで、平常心を失っているので、負けると鬼の首を取ったように書き立てると思うよ。

 アウェイの新潟戦は完全に熱さにやられたようですし、テレビを見る限り大宮戦も、勝ってもおかしくない試合だったので、チーム状況は別に下がっているわけではないので、ここを耐えれば、9月になり、アウェイの気温も下がってくると、怪我人も復帰し、もうすこし状況がよくなるようにも思うんですよね。

posted by hibari |23:46 | コンサドーレあれこれ | コメント(0) | トラックバック(1)

2008年08月03日

スポーツのノーマライゼーション

 Jリーグを秋春制にシーズンを変えることが話題になっています。ここはコンサドーレ札幌のブログですから、このことで議論するまでもないと思って、コメントは抑えていました。
 
 ところが、ここではない某所のブログをたまたま見ていて、北国の立場からはあんまりな意見があったので、コメントをしたのですね。頑張って書いたので、もったいないからここに私のコメントだけ、加筆の上、再録しました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ご返答ありがとうございます。
 せっかくですから、北国に住むものとして再度言わせていただきましょう。
 
 まずは人工芝ですが、怪我しやすし、特に滑ったときの摩擦で火傷をしやすい、という欠点があり、未だに克服されていません。芝は生き物ですから、すり減っても、自然に再生しますが、無生物である人工芝は自然に再生はしません。

 さて○○さんの主張は、「雪国は人工芝を使えばいい」ということかと思いますが、日々の練習環境が人工芝しかないようなクラブに、将来有望な選手が入団してくれるでしょうか。ここでも、雪国は決定的なハンディを背負ってしまうのですね。

 さらに札幌の場合は1月、2月には一晩に数十センチの雪が降ることも稀じゃないですね。そうした雪を水で溶かそうと思えば、溶かした後のピッチは、水浸しでまともな状態ではないでしょうね。またこれだけの面積の除雪には莫大な熱量が必要とされます。ごくわずかな降雪のあるところでは有効なのでしょうが、ヨーロッパでも、積雪寒冷地では春秋制である、ということを忘れてはなりません。

 「強くするなら金を惜しまずに投資するのは当たり前」おっしゃいますが、雪の克服は、強くするための投資ではないんですよ。スタートラインに並ぶための投資なんです。雪のないところのチームが、次のゲームに備えて、練習でフォーメーションのチェックをする、というのは何でもないことでしょう。

 でも、雪国では、たかだかかこのために、何十億、数百億の投資が必要だったりするのですね。サッカークラブの経営努力で跳ね除けられるほど、自然は甘いものではありません。
 
 そしてその上に、ようやく「強くするための投資」があるんです。そこまでしてサッカーに金を出すところが、雪国にありますか?。つまり、秋春制というのは、事実上、サッカーのトップヒエラルキーから、日本の総人口の20%、約2800万人が暮らす積雪寒冷地を排除することなんです。

 どうも秋春制の支持者の方は、今現存する雪国クラブ(札幌、山形、仙台など)だけが、何とかなれば良い、というような視野の狭いお考えのようですね。

 Jクラブというのは、日本のサッカーヒエラルキーの頂点で、Jクラブの下には何百、何千というサッカークラブがあるんです。たまたたま頂点の恵まれたクラブだけが、奇跡的に雪を克服する投資を受けられたとしても、その下にある多くのクラブ・チームは、雪の中に閉じこめられたままなのです。

 社会福祉ではノーマライゼーションという考え方があります。ハンディを持つ人と持たない人が、お互いが特別に区別されることなく、社会生活を共にするのが正常なことであり、本来の望ましい姿であるとする考え方です。そして世界の社会福祉は、少しづつこの方向に向かっています。

 サッカーにおいて、雪というのは著しいハンディです。Jリーグが、雪国のことを考慮して、春秋制を導入しているのは、スポーツのノーマライゼーションという観点から見て、先進的であると思います。ノーマライゼーションが、社会福祉を超え、スポーツの分野に広がるのならば、サッカーはむしろ春秋制に進んでいくこの方が進歩だと思います。

 FIFAの世界統一カレンダーが春秋制を念頭に置いているというのに、100年構想というすばらしい理念を掲げた日本サッカー協会はなぜにスポーツのノーマライゼーションから後退する道を選ぶのでしょうか。
 
 日本サッカー協会が、本当になすべきは春秋制による世界統一カレンダーの推進ではないのですか。




posted by hibari |21:23 | コンサドーレあれこれ | コメント(2) | トラックバック(0)

2008年07月24日

厚別2試合の雑感(上)

厚別1

大分と神戸の試合を通して思ったこと(長いので上下に分けました)

 観戦記を書きそびれてしまったので、2試合通しての印象など。

◎ディフェンスが安定しました
 中断期間中に、ディフェンスを立て直すと言っていた監督。結局、箕輪を獲得してすぐに先発レギュラーに持っていったと言うことは、手駒では立て無しは無理という判断だったのでしょう。そして箕輪ですが西澤とコンビになることで、この2連戦ほぼ相手を押さえ込みました。
 ディフェンスラインというのは、本当に順列・組み合わせで、箕輪と西澤の年齢的にも近い二人が正解の組み合わせだったようですね。
 また札幌のゾーンデフェンスの課題は、ゾーンをブレイクしてマンマークに移る判断だったのですが、マンマークの哲人箕輪が入ることで、これが大きく改善されました。

◎藤田の復調
 今シーズンJ1に上がり、はじめてのトップリーグの中で戸惑いを隠せないでいた藤田が、ようやくJ1になれてきたようです。藤田が調子を取り戻し、クロスがゲラレルようになると、左サイドの中山の長身が生きてくるんですね。
 やはり右にいることの多いクライトンと相まって、右から供給されるクロスやフィードが左の中山に跳ね返って、中に配球されるという新たな攻撃パターンが見えてきました。

◎高さの脅威
 2試合見て、札幌の高さを相手が意識していることが見て取れました。神戸なんかは、跳ね返されると思ったのか、ほとんど放り込みをしなかったように思います。強固なブロックも、上下、左右と揺さぶられるといずれ崩されますが、上下左右から、上がなくなるでもだいぶ違いますね。失点1で終わった2連戦は、相手に「札幌高し」という意識が浸透してきた結果とも思えます。

naita-o

◎J2卒業生の守備
 大分、神戸ともJ2の卒業生ですが、両チームとも固い守備をします。札幌はまだj2からの留学生ですが、川崎もそうでしたけど、J2をしっかりと卒業したチームは、J2特有のハードな守備が財産として残っているように思います。
 なかでも大分の守備は、固いという言葉がぴったりで、寄せの早さ、チェックの厳しさ、敵ながら見事でした。厚別のナイターで、猛暑の九州から来た大分の選手にとっては、極楽のような涼しさで、ふだんよりも運動量が活発になったのかもしれません。
 一方、神戸も厳しいのですが、大分のようなフェアな厳しさではなく、いくぶんダーティな厳しさだったと思います。
 これも高さを警戒してのことかもしれませんが、神戸は、前半からダーティにガチガチきたので、審判は厳しく笛を吹いてゲームを落ちつかせようとしたところのゲームコントロールが、結局この試合に限っては裏目に出てしまったようです。
 


posted by hibari |00:41 | コンサドーレあれこれ | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年07月16日

日本一のメリット

 ウェブとか、新聞とか、いろんなところで、札幌の高さというものが浸透してきていますね。

 高さは確かに武器ではありますが、相手もJ1チームで、差は2,3センチの違いでしかありません。ジャンプ力などの身体能力でかんたんに補えるものではあります。それでも、相手よりも確実に上回っているというものがあるか、無いかの違いは大きい。

 昇格したばかりの、戦力的にもっとも落ちるといわれる札幌に対して、J1の常連チームは、やはり格上意識を持ち、また札幌もどこかに格下意識を持ってしまうんですね。

 格下意識みたいなものが、やはり微妙な影響を与える部分もあると思うんです。札幌を格下としてなめていた相手は、のびのびと自由に、強豪とやるとき以上の実力を出していたと思うんですよ。たしかに溌剌とした相手に対して、萎縮してミスを繰り返す、という試合はかなりありました。

 ところが、身長差だけは、明確な数値で、どちらが上か明確なわけです。その部分で札幌はJでナンバー1なんですよ。そうなると、いままで格下として下に見ていた相手チームが、こと高さに関しては、脅威を感じ始めるはずです。

 高さを意識し始めると・・・札幌にセットプレイを与えることを過剰に警戒するようになる。そのために当たりが微妙に弱くなる。コーナーを与えるのを嫌って、攻め上がりが鈍くなる。ハイボールのマークが過剰になる・・・というように、これを意識する、意識しないとでは、少しずついろんなものが微妙にずれてくる、と思うんですね。

 背の高さというのは、ハイボールでの競り合いとでのアドバンテージだとかよりも、こうしたメンタルに与える影響の方が大きいと思うんです。そして、それは相手の意識に染みこめば、染みこむほど効果を発揮すると。

 中断期前でも、私の手計算でJ全体で3位の平均身長であったんですが、札幌の高さを強調したメディアはほとんど見たことがなかった。しかし、中断期に箕輪が入り、アンデルソンが入ってから、少しづつメディアでも、札幌の高さを言うようになりました。

 中断期前までは「めぼしい選手もいない昇格チーム」だったのが、これからは「めぼしい選手のいない昇格チームだが、背の高さは日本一」というチームとして相手からは意識されるようになっていくはずです。これがどんどん相手の選手の意識の中に刷り込まれると、意識の上下関係が変わってくると思うんですよね。

 さて次節の相手は大分です。単純に前節のスターティングイレブンだけで比べると、

 札幌 181.27センチ
 大分 179,57センチ

です。

 大分には、(平均身長)“日本一のチームと戦う”という意識を、今以上に強く持っていただきたいですね。(でも大分というチームは、こうした劣等意識に立ったときにモチベーションの上がるチームだったりして)

posted by hibari |01:09 | コンサドーレあれこれ | コメント(1) | トラックバック(0)

2008年07月11日

クライトンの代役

 前節、清水戦で相手の長谷川監督が「身長185センチ以上の選手をこれだけ並べているチームもそんなにないでしょうし。そして、大きいだけでなく、ひとりひとりの空中戦の強さがあったと思います」と発言してから、札幌の高さに注目が集まっているように思います。

 赤黒徒然草では、シーズン当初より身長にはこだわってきたところ。ようやく世間も札幌の高さに目を向けるようになったようです。(別に私が言い出したからと言うわけではないんですが)

 さて次節、クライトンの欠場が決まっている中で、ボランチに鄭容臺、純マーカス、西大伍の名前が挙がっています。もしマーカスが起用され、スタメンが次のようだと、

   アンデルソン  ダヴィ
 中山					藤田
    マーカス 芳賀
 坪内 柴田   箕輪   池内
      高木

 平均身長182.72cmという大変な高さのチームとなります。
 他のチームにはないストロングポイントがあるというのは嬉しいことではありますが、その一方で、身長の足りない選手の出場が難しくなっているのかもしれません。

 私としてはクライントンが出られないならぜひ上里を使ってほしいのですが、新聞では名前が挙げられていません。鈴木にいたっては昨年に続き、今年もベンチ入りさえしていません。

 もしチーム内に、身長が低いヤツは使わないという空気が流れているとしたならば、、低身長選手の間に、どうせ何をやってもダメと思う選手が出てしまいかねません。それはチームにとって不幸なことだと思います。

 ですから、ここは低身長選手の活性化のためにも上里選手170センチのスタメンレギュラーを期待したいのですが、どうでしょうか。もしあくまでも高さで勝負というのならば、上里、鈴木はレンタルに出して、試合経験を積ませてほしい。

 監督、いかがでしょうか。

posted by hibari |00:21 | コンサドーレあれこれ | コメント(3) | トラックバック(0)

2008年07月08日

サテライトが絶好調

 今、気がついたんですが、サテライトが負け無し。すごく調子が良いんです。

   4月20日	湘南ベルマーレ	1△1	
   5月11日	柏レイソル	3△3	
   5月18日	柏レイソル	2○1	
   6月1日 	横浜F・マリノス	2○1	
   7月6日	  ジェフユナイテッド千葉	1○0	

 昨日は、次節の相手、千葉に勝っていますし、リーグ戦ではほとんど勝った記憶のないマリノスにも勝利。

 教育リーグとして順位や勝敗には、あまり意味のないサテライトといえども、無敗というのは気持ちが良いですね。過去を振り返っても、これほど調子の良かったシーズンはなかったんじゃないでしょうか。

 まぁ、千葉戦に限っては、千葉はわかりませんが、札幌は石井やデビ純、西谷が出た1.5軍。ある程度やってくれないと困るメンバーです。


 さて次節はいよいよ裏天王山と言われる残留をかけた大一番、千葉戦戦。その前哨戦としてのサテライト戦が、札幌の勝利に終わったというのも大きい。

  怪我が心配された石井の復活。そして決勝点の西谷の活躍など、徐々に戦力も戻りつつあるようにも見えます。クライトンの穴埋めが期待されている上里、デビ純は共にフル出場で、相手に点を許していません。

 そんなことも次節に期待を持たせます。


 


posted by hibari |00:02 | コンサドーレあれこれ | コメント(4) | トラックバック(0)

2008年06月21日

ようこそ箕輪選手(ついに大台突破)

川崎から箕輪選手が加入しました。
札幌の最後の砦として、活躍が期待されます。

さて、箕輪選手とその前のアンでルソン選手の加入で、
実は、札幌のある数値がついに大台を超えたのですね。

箕輪選手の身長は187センチ、そしてアンでルソン選手の身長も187センチ。
ノナト選手が去って、二人を加えると、札幌の平均身長は

 180.12cm

ついに180超えです。

シーズン開幕時点では、

 (J1)1 千葉	179.73 
 (J1)2 川崎	179.70 
 (J1)3 札幌	179.56 

と僅差の三位でしたので、上の二つのチームの補強具合はまだ見ていませんが、

平均身長日本一のチームになった可能性がかなり高いです。

川崎から箕輪を奪取したのは二重に大きな移籍でしたね。

どうやら背が高いから失点が防げるというほど単純ではありませんが、

一つぐらい日本一があるというのは、やはり気持ちのいいものですね。


ーーーーー
吉弘 充志	182
西沢 淳二	181
曽田 雄志	181
池内 友彦	181
西嶋 弘之	180
坪内 秀介	180
平岡 康裕	182
堀田 秀平	181
柴田 慎吾	187
箕輪 義信	187
石井 謙伍	178
ダヴィ	183
アンデルソン	187
中山 元気	186
宮澤 裕樹	182
横野 純貴	183
佐藤 優也	186
富永 康博	193
高木 貴弘	185
高原 寿康	184
藤田 征也	175
砂川 誠	173
鈴木 智樹	172
クライトン	179
大塚 真司	179
岡本 賢明	170
芳賀 博信	173
上里 一将	170
西 大伍	175
岩沼 俊介	175
西谷 正也	170
ディビ純	186
鄭 容臺	178
	
平均 180.12




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2008年06月15日

低迷すると気になるJ2

 調子のいいときは忘れ、負けが込んでくると気になるのがJ2。みなさんもそうではありませんか。

 J1がお休みの間にも、しっかりとリーグ戦が行われています。そして、何よりも今日は山形と仙台のみちのくダービーの日。なんと山形が仙台を3-0でくだしました。

 もう20節を終えて折り返しに近づいているというJ2ですが、今年は例年にまして、順位の入れ替わりが激しいようです。

 序盤、アンデルソン(横浜の方)を擁して好調だったはずの横浜FCは、いつの間にか下位に低迷しています。今日、津波監督はアンデルソンをついに先発から外しました。個人的に札幌のFWとして欲しいと思っていたことのある選手なので気になっています。なにか、メンタル的に難しいところのある選手なのでしょうか。

 一方、自動昇格圏の2位は山形。昨年も序盤が調子が良く、一時は昇格圏に入っていましたが、途中で大きく没落。しかし、今年は好調を続け、福岡、仙台と強豪相手に2試合連続で3-0の勝利です。強い外国人FWがいるわけでもないのに、得点は広島に続いて2位。昨年のうちのようなワンダーなチームになっているみたい。何が好調を支えているのでしょうか。

 ワンダーと言えば、一時は旋風を起こした初昇格の岐阜ですが、いつの間にか中下位に。そして序盤に中下位だったセレッソは、今や山形と並んでしっかりと昇格圏につけています。そして目をおいたくなるような成績なのが、福岡と甲府。特に甲府の華麗なパス回しがここまでJ2に通用しないとは思いませんでした。また巷では今年こその昇格候補とされていた湘南と鳥栖は、仙台と並んで中位に甘んじています。

 昨年までは、こういう混戦にJ2のレベルアップを指摘していました。しかし、リアルにJ1に身を置くと、巷で言われるJ2のレベルアップをそのまま鵜呑みにはできません。J1は優勝争いと降格争いという過酷な競争が上と下にあるのに対して、J2は昇格争いがあるだけ。その差は、縮まるどころか開いているように思うのは私だけでしょうか。

posted by hibari |22:19 | コンサドーレあれこれ | コメント(3) | トラックバック(0)

2008年06月15日

ノナト去ってアンデルソン来る

うーん、アンデルソン ホベルト ダ シウバ ルイス選手の正式入団が決まりました。

どうなんだろう。

アンデルソン選手は、来日してしばらく経ちますし、5月26日の道都大との練習試合では、45分間に6点を入れるという活躍ですし、写真で見る限りは、ノナトよりはずっとサッカー選手らしいですし。

あらためて調べると、5月23日のニッカンがくわしいですね。
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20080523-363320.html

これによると、本人から押しかけてきたというよりも、もともと札幌の補強リストに入っていた選手らしい。

>経歴は申し分ない。(ベフィンカとコリンチャンスいただけで申し分ないの?)

>ただ気掛かりなのは(えっ!)

>昨年11月にブラジルのイトゥアーノとの契約が切れた後は海外移籍を志望。
>どのチームにも属さず、地元サンパウロで練習をしながら、朗報を待っていた。
>そこに札幌から声が掛かった格好だ。

(うーん、昨年の11月に時点でフリーで移籍金など発生しないアンデルソンよりも
ノナトの方が良い選手だったんだね。三上さん? アンデルソンの方が劣って
いたという判断だったんだよね。三上さん?)

身長が高く、三浦監督好みではありますね。
でもそのおかげで、せっかくパスを回し始めたのに、また中盤飛ばしの放り込みサッカーに戻りそうな気もする。

>公式戦出場はできないため、26日の北海道チャンピオンズスーパーリーグ
>の道都大戦後に練習試合を設けるなどし、見極めを図っていく。
(そうか、あの変な45分間の練習試合は、アンデルソンのテストだったんだ。そりゃ必死になるわな)

期待しましょう。アンデルソンがこけたら間違いなくJ2ですので。

(本当は、一昨日までサンパウロの公園で一人ボールを蹴っていたような選手よりも、
エッ、あの選手が札幌に来るの。本当に、みたいな選手に来てほしかったよ。)

posted by hibari |01:37 | コンサドーレあれこれ | コメント(2) | トラックバック(0)

2008年06月09日

マーカス投入の謎を解く

 某掲示板でも書いたことですが、昨日の柏戦。後半44分にデビッドソン純マーカスを投入した采配について、ここでも結構疑問の声や、采配ミスを指摘する声が多いので、私の思うところについて。

 マーカスの投入は、守備固めではなく、得点をねらいに行った采配だったと思います。

 1点を追いかける札幌は、後半の24分にDFの吉弘を引っ込め岡本を投入しました。そして藤田がサイドバックに下がり、サイドにいた西澤が吉弘の代わりにセンターに移動しました。もちろん同点を狙った攻撃的な布陣です。

 ところが38分に西澤が相手にPKを与え、自身も二枚目のイエローで退場。これでスコアは0-2となり、一人少ない中、専門職のDFは柴田と坪内の二人しかいないという事態に陥ります。

 そして44分。得点、あわよくば立て続けの追加点を狙って、監督はカードを切ります。西を引っ込めマーカスをボランチに置き、クライトンをトップに上げたのです。

 この時監督の頭の中には、残り時間わずかの一人少ない状況で、守備固めに入った相手から、力の劣る札幌が追加点を奪うには、セットプレイしかない、という判断があったと思います。

 そしてあの時点で一番可能性の高いセットプレイは、コーナーキック。すなわち、クライトンにキープさせて、ゴールラインの近くでまでボール運び、相手にぶつけてコーナーを取るというもの。クライトンの力ならば十分に可能な戦法でした。そしてクライトンは前に出ます。

 しかしこの作戦には一つ問題がありました。この時の札幌のメンバーは、西、クライトン、藤田、岡本、西谷、芳賀、坪内、柴田というメンツで、軒並み170台。80センチ超えは、わずかに柴田、坪内です。つまり44分の選手交代は、コーナーキックの競り合いで、186センチのマーカスを入れて、少しでもコーナーキックからの得点確率を高めようとしたものと思います。

 高さなら181センチのエジソンを入れれば良かったという意見もあるかと思いますが、セットプレイというのは、おとりになる動きやサインプレイがあったりと、実は高度なチームプレイが求められます。入ったばかりで、日本語も十分ではない(と思われる)エジソンには、この連携は無理という判断だったのでしょう。他に上里と鄭もいましたが、身長から言うと断然マーカスだったと思います。

 また0-2になった時点でエジソンを入れるという采配もあったと思いますが、専門のDFが2人しかいない状況で、これ以上、DFの数を減らすわけにもいかず、入れるとすると、西をエジソンに変えたワントップか、芳賀のワンボランチにしたクライトンとエジソンのツートップかですが、監督の目には西をエジソンに変えても、そんなに得点可能性が上がるようには思えなかったんでしょう。

 西澤が退場とならなかったならば、DFを一枚削ってのパワープレイ要員としてエジソンの投入はあり得たでしょうが。

 つまりマーカスの投入は西澤の退場が招いたもので、こうして見てみると、確かにあの状況の中では、これがもっとも得点を生む確率の高い(わずかではありますが)采配だったと思います。(これはあくまでも私の素人意見で、監督の意図は全く違っているのかも知れませんけど)

posted by hibari |22:53 | コンサドーレあれこれ | コメント(12) | トラックバック(0)

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