2007年07月30日

応援の力

この週末、横浜スタジアムへ足を運び、第89回全国高校野球大会神奈川大会を観てきました。
コンサドーレサポである私ですが、この季節になると高校野球に浮気します。(笑)
きっかけは3年前の甲子園。そう駒大苫小牧が初優勝した時に、アウェイ京都戦の後に居残って大きな感動を貰ったことです。
その後、娘が神奈川県内では結構強い学校に入学したことから毎年、娘の学校を応援に足を運ぶようになりました。

で、週末に観た試合がこの2試合。

7月28日<準決勝>
    慶応義塾  010 000 100 =2
    桐光学園  000 000 40X =4

7月29日<決勝>
        桐光学園   022 001 302 =10 
        東海大相模 203 102 000 =8 

どちらもクロスゲームの逆転ゲームで桐光学園が甲子園キップを手にしました!

このゲームで共通した勝敗のポイントは桐光学園の7回の攻撃でした。
2試合ともそれまでは相手校にリードを許す展開。しかも直前のイニングに失点しています。
この失点のある場面がきっかけで逆転劇が生まれたのだと私は感じています。

その場面とは、まず慶応戦の7回表。0-1で迎えた終盤の7回に二死2塁のピンチ。この場面でヒットを打たれ、ランナーは一気にホームへ。センターからは好返球がきてタイミングは完全にアウトでしたが桐光のキャッチャーに対して体当たりのようなスライディングで落球し、失点となる。
このプレーが選手の闘志を煽り、その裏に集中打で一気に逆転し、決勝へ駒を進めました。

そして翌日の決勝戦。
序盤から点を取り合ってのクロスゲームとなり、6-5で東海大相模のリードで迎えた6回裏、前日同様ここで失点をすると厳しい状況で二死2塁からセンター超えの長打を浴びる。
センターが打球の処理をもたついている間に、打者も3塁ベースを回り、一気にホームへ。
前日同様のホームベース上でのクロスプレーとなるが、今度はキャッチャーはボールを離さずタッチアウト!
しかし、このスライディングが酷かった。ホームベースではなく、キャッチャーの足をめがけてのスライディング。
このプレーで桐光のキャッチャーは右太腿をスパイクされ、交代を余技なくされました。

前日同様のこの出来事に、選手だけでなくスタンドの応援も燃えた。
5-8と劣勢になったにも関わらず「前日と同じだ!逆転するぞ!」「ケガをした選手の分まで頑張れ!」といった声援が飛ぶ。

それまで、比較的大人しかった全校応援の一般生徒達も7回からの応援は一気にボルテージがあがった。

その応援に後押しされるように桐光学園は前日同様、再び7回に連打を放ち同点!
9回には負傷退場したキャッチャーに交代で出場した選手が決勝点を挙げるタイムリーヒットを打ち、ドラマチックに甲子園のキップを掴んだ。

いつもはレプリカに身を包み、サッカースタジアムに通う自分もこの週末はメガホン片手に高校野球の応援にのめりこみました。
でも、感じるものはどちらも同じ・・・

「応援の力は間違いなく選手を後押しする!」

帰りの電車の中での生徒達の会話が印象的でした。
 '「私達の応援が届いて逆転に繋がったのなら嬉しいよね!」
 「最初は声出すのは恥ずかしかったけど楽しかったね!」'

posted by もどき |22:18 | 目指せ甲子園! | コメント(4) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:応援の力

最後の2行に全てが凝縮されていますね。
我々プロ(?)のサポーターもこんな気持ちを忘れずにいたいですね。

posted by 院長| 2007-07-30 23:18

Re:応援の力

決勝、たまたまテレビで見てました。ちょうど、スライディングのちょっと前からです。
スライディングした生徒の、直後の顔が気に入らず、「大丈夫かな」くらいの顔しろよっ!と思い、桐光を俄然応援しながた、みてましたよ。途中で寝ちゃったけど。でも勝ってよかった。まあ、スライディンした生徒の方も、闘志の方が勝ってしまったのかもしれませんが。

posted by すいとこびっち | 2007-07-31 00:09

Re:応援の力

>院長
毎度です!
本当に応援することの楽しさを実感しました。ホームもアウェイも、もっともっと選手の後押しをする仲間が欲しいですね!

>すいとこびっちさん
はじめまして!
あのスライディング、サッカーなら一発退場に値する危険なプレーで頭にきたのですが帰宅してビデオを見ると、試合終了後の挨拶の後、真っ先にスライディングをした選手が負傷した桐光の捕手に駆け寄ってる姿を見て怒りも収まりました。

相模の選手は「30年振りの甲子園」という多くのOBや応援している方の期待を背負わされている感じがしました。監督の言葉がそれを象徴しています。

「なんとしても勝ちたかった・・」

気持ちは分かるけど「なんとしても勝たせてあげたかった」が本当の指導者じゃないのかな?選手が可愛そうだったと思います。

それから、リンクを拝見させて頂き、すいとこびっちさんが大きな闘いの最中であることを知りました。
それにも係わらず、前向きな明るい文面に「強い方なんだな」と感じています。
すいとこびっちさん自身の「絶対に負けられない闘い」ですから勝ち抜いて下さいね!

posted by もどき| 2007-07-31 23:35

Re:応援の力

桐光学園といえば俊輔の母校として有名だったと記憶していますが、野球もかなり強いんですよね。
全校応援で言えば私は真逆の思い出があります。
私の母校がたまたま少し勝ち進んで全校応援になった時、私と同学年の非常にまじめな奴が1つエラーしてしまいまして、その時スタンドを覆ったため息に彼はすっかり萎縮してしまい、その後もエラーを連発。しまいにはセーフティーバントで狙い撃ちされる始末で、試合も結局大敗でした。
声援が選手を後押しする一方で、ため息とか野次が選手を萎縮させるのも事実なんですよね。だから私は、ため息とか野次を飛ばす時間があったら、少しでも多く選手たちに声援を送りたいと思うのです。(酷い審判にはついつい野次を飛ばしてしまいますが…)

posted by ぽこパパ| 2007-08-01 07:55

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