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2006年03月10日

涙の別れ~

ユースの選手にとって大事な日、そして辛い日がやってくる。
その名は卒団式。
U-12は、奇しくも12日。U‐15、18は16日にそのときを迎える。

この数日、ユースを抱える育成部のスタッフはトップチームの
ホーム開幕戦を気にしながら、準備に追われている。
中でも、記念のDVDつくりが中心だ(写真)。20060310-00.jpg

U-12の場合、過去3年間のビデオを何十本も見て、
その中から、卒団する17人の選手の活躍場面を選び出し、
パソコンで35分のDVDにまとめる作業だ。

それに、その場面にあった曲を入れ込み、作りあげる。
何度もテレビで写しだし、手直ししながら進める。
卒団式で送られる選手一人ひとりに手渡すことになっている。

U-15に上がる子、別のチームで活躍を目指す子。12日から
進む道が分かれる。3年間の思い出が、だれにもよみがえるだろう。
汗と笑いと涙を、刻み込んだDVDだ。

仕上がり途中の画像を見ていた名塚善寛コーチは
「おれ、泣いちゃうかもしれないな」と。
U-15、18のDVDつくりも「半分、徹夜ですよ」ともスタッフ
の一人は言っていた。


posted by kodama |00:07 | クラブ運営 | トラックバック(0)

2006年03月05日

うれしいプレゼント

20060305-00.jpg 300人は超していただろうか。赤と黒に染まったアウェースタンドから二つのコンサ・マフラーが降ってきた。

「社長、よかったね。ほら、受け取って」の言葉と共に。

1-0。うれしかったので、胸の高さまであるコンクリートを
這い上がって、スタンド下まで飛び出してしまった。ズボンは汚れたが。
赤と黒の勇者の合唱に沸く、サポーターの皆さんと一緒に両腕を突き上げた。

3階席から見ると、アウェーゴール裏とホームゴール裏のサポーターの数は
そんなに変わらないように見えた。熱烈応援席だけを比べれば鳥栖側より
札幌のほうが統制取れて、かっこよかった。身内ひいきかな。

鳥栖駅を降りたら、コンサドーレの歌がスタンド方向から聞こえて来る。
「おやっ」と思ってよく見ると、選手のバスが着いたところだった。
待ち受けていたコンサ・サポ集団が大歓声と歌声で迎えている。

「佐賀にもずいぶん北海道関係者がいるのだな」。
そんな声が鳥栖クラブ関係者から聞こえて来る。
「大部分が札幌や東京からですよ」と誇らしげに言ったらびっくりしていた。

この日の勝利は大きかった。開幕戦の勝ち点3。
後につながる。11日のフォーム戦は盛り上がるだろう。
お客さまも多くなる。つい、顔がほころびてしまう。

駒大苫小牧高の事件で、暗くなった気分を吹き飛ばし、
道民に明るいニュースを提供できた。そう思うと余計に
うれしい。

二つのマフラーと「1-0」。
サポーターと選手からもらったプレゼントに心から感謝している。



posted by kodama |00:32 | 試合 | トラックバック(0)

2006年03月03日

「勝つ」  強い意志

先週末、わが家に珍しいお客があった。
クリスティーナ・デイツトフルトさん。1000年の歴史を誇るオーストリアの
貴族、第15代デイツトフルト男爵家の長女である。
20060303-00.jpg彼女は16歳の1960年からオーストリアのナショナル・スキーチーム
のメンバーとしてワールドカップ・アルペン競技で、6回優勝して
いる名選手だった。2度の両足骨折を克服しての優勝トロフィーは100
を超える。
2月26、27日、ニセコで一緒だったが、濃霧と大風の26日、それに猛吹雪の27日もびっしり滑っていた。そのガッツには敬服した。こちらは、とても危なくて結局、ひとすべりもしなかった。

夕食時の会話の中で、「よく6回の優勝が出来ましたね」と訊くと、
「絶対に勝つという強い意志があったからだ」とこともなげに語った。
「その気持ちが、弱まっているときは勝てなかった」とも。

戦争中はナチスに、戦後はソ連軍に追われてサウンド・オブ・ミュージック
さながら一家でウイーンを逃れ、山中に隠れた。そこでの遊びの中で
身につけたのがスキーだった。

「体のバイオリズムに合わせながら、勝とうという気持ちを最高に保てば、必ず勝つ」。トップ選手になれば、技術、体力で大きな差はない。最後の勝利を左右するのは、勝とうという気持ちの差だと何度も繰り返した。

悪条件下での滑りの中に、その強い意志を見た思いだ。
コンサドーレは4日、鳥栖と開幕戦を戦う。
「必ず勝つ」。強い意志で勝利をもぎ取ってほしい。


posted by kodama |00:29 | 試合 | トラックバック(0)

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