スポンサーリンク

2007年02月02日

東京でのホームゲーム

 4月11日午後7時からの対福岡戦ホームゲームを東京都内の国立西が丘サッカー場で行ないます。道外でのホームゲームということで、お客様の入り込みが心配です。運営部の集客担当者を中心に対策を練っています。

 関東後援会のみなさんと連絡をとりながらの協力依頼はもちろんですが、東京在住の企業人の集まり、北海道クラブや各地のふるさと会などを通じて、首都圏にいる道関係者に来場を呼びかけています。

 西が丘サッカー場は東京都北区ですが、三田線本蓮沼駅から8分、JR京浜東北線赤羽駅から10分と比較的、アクセスは良いので、北海道からもぜひ応援に駆けつけてください。そして、本州在住の知人、友人に観戦をお願いしてください。客席がピッチに近く、見やすいスタジアムということです。

 毎年のことですが、リーグ・スケジュール調整は難航します。今年は特に二転三転しました。1月25日発表の前日ぎりぎりに決まりました。私達は道外でのホームゲームを避けるため、さまざまな努力をしたのですが、結局はこのような結果になり残念な気持ちです。道内サポーターの方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 スケジュール調整は毎年10月末ごろから、予備調査を始めます。各チームはそれぞれの事情を抱えています。自前のスタジアムを持っているチーム、持たないチーム、使いやすい公営施設があるチームなどなど。それらの条件を重ね合わせると300項目を超えます。

 これをコンピューターに入れて調整するのです。札幌の場合はドーム使用で日ハムさんとの競合があります。さらに一年以上前から予定されているイベントも。プロ野球の日程は11月中には、ほぼ固まって日ハムのドーム使用日が先行して決まります。

 Jリーグの場合は、そのころはまだリーグ戦終盤で、どこがJ1に上がるか、どこが落ちてくるかも決まっていません。スケジュールの固めようがないのです。入れ替え戦の後、昇格、降格チームが理事会で確定するのは12月の中旬過ぎです。

 それから調整が本格化します。今回は、二つの別要素が加わり難航の原因になりました。一つは世界陸上選手権が大阪で夏に開かれることと、もう一つはスカパー放送です。8月25日から長居陸上競技場で開かれるこの大会には212の国と地域から3200人の選手が参加します。

 各国チームが大会期間中と前後、主に関西、四国地区の陸上競技場で練習します。このため、Jチームの試合開催に影響を及ぼしています。スカパーについては今年から全試合完全放映するので、チャンネルの関係から時間帯、曜日を分散して開催することが必要になりました。すり合わせが極めて難しい状況になったのです。

 この結果、4月11日の札幌ホームゲームは水曜日ナイターと決まりました。この段階で、すでにドームはプロ野球におさえられていました。厚別開催を検討したのですが4月中は芝の養生のために不可との結論です。自力除雪をするから、などさまざまな働きかけをしましたが結論は変わりませんでした。

 室蘭は3月31日に続いての開催になるものの、出来れば使用したかったのですが、ナイター設備のないのがネックになりました。札幌から厚別の照明車を運ぶことを考え、見積もりをとりましたが、650万円以上かかることがわかり、断念せざるをえませんでした。

 それだけで通常の運営費を超えてしまいます。宮の沢の白い恋人サッカー場を使うことも検討しました。仮設のスタンドを構築し、照明車を厚別から移すことも、真剣に検討したのです。

 しかし、照明車がバックスタンド側に置けない、置けたとしても光線が高速道路を照射してしまい、自動車走行の妨げとなるとの理由から、これもダメとなりました。Jリーグには特例として認めることの要請も非公式にしたのですが~。

 鬼武チェアマンは札幌の窮状を理解して、一時はスケジュールの練り直しを事務当局に指示しましたが、代案がない以上、本州開催に踏み切らざるをえないことになったのです。東京・夢の島競技場、熊本も候補地に考えましたが、集客のことを考慮に入れ、西が丘に決めました。

 西が丘をホームタウン内に持つ東京ヴェルディ、FC東京に了解を得ての開催です。厳しい経営状況下ですから、なんとしても赤字興行は避けたいところです。私も14日には道関係企業の会合に出てお願いをしてきます。

 今回は積雪寒冷地であること、自前のサッカー場を持たないことの悲哀をつくづく感じました。どうか、首都圏にいるお知り合いに声をかけ、一人でも多くの観戦を呼びかけてください。お願いいたします。
 

 

 

 

posted by kodama |17:35 | トラックバック(15)