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2008年04月23日

逃げ切ろうとするには早すぎた(2008-J1-#07 vsヴィッセル神戸@ホムスタ/現地観戦)

まいどネット的にはタイムラグのありすぎる話題でございますがお許しを。

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前半終了間際にPKを止め、後半に入ってからは何度となく攻め込まれながらも相手のシュートがゴールラインを割るのを(キーパーではなく)フィールドプレーヤーやクロスバーが阻止する、といった展開を考えれば、失点が神戸DF25石櫃のスーパーシュートの1点のみで済んだこと、そして引き分けで試合を終えることができたことは「よかった」と評するべきなのだろうが、守備を強みとするチームである以上、あのままゼロで抑えきって勝ちたかった。

あれほどの攻勢にさらされながら、運を味方につけてでも勝っていれば、選手たちの自信=自分たちのスタイルに対する自信=はさらに確固たるものとなっただろう。そうなれば、今後、何が起きようとも、ちょっとやそっとのことでは、チームはぶれない。それを思うと、この引き分けは、とても残念だ。

試合序盤、神戸は、リーグ戦初先発のFW22馬場が13大久保とともにコンサの4バックの裏をねらい続けた。しかし、8分に馬場がヘディングで落としたボールを10ボッティがフリーでシュートしたあたりから、馬場のポジションが低くなり、さらには大久保が左右上下に激しく動くのに対して馬場は同じタテの線を行き来するだけになってきて、コンサの4バックには馬場の存在がさほど怖くなくなってきた(<もちろん選手に聞いたわけじゃないから、あくまで推測です)。

そして神戸は最終ラインからとにかく徹底して両サイドへロングボールを入れてくるようになる。一昨年のバクスター-松田体制時は、この斜めのロングボールの先にパク・カンジョと三浦淳弘がいて、もう思い出すのも嫌になるぐらいやられたのだが、現在の神戸はあのときとはフォーメーションが異なり、ドリブル突破をはかろうとするウィンガーもいない。そのうえ馬場の動きが単調で、最前線で注意しなければならない相手は大久保だけだったから、ボールを支配されている割には、危険な感じはしなかった。両サイドから放り込まれるだけならば、吉弘と柴田のセンター2枚で十分に対応できる。

だから、なのか、それとも古巣相手で気合が入りすぎたのか、マーカス(僕は試合見ているときは「純」または「デビ純」って呼んでますけど)は、自分のゾーンを離れて、相手の最終ラインにまでプレッシャーをかけることが多くみられた(途中でベンチ側の平岡が監督に呼ばれて、その平岡がマーカスに何かを言いに行ったのは、それと関係あったのかなかったのか?)。

しかし、結果的には無失点だったのではあるが、前半は、もっと引いて(相手の出方を見て)守ってもよかったのではないか。39分に大久保が出したスルーパスの先に飛び出していったのは、なんとDF4北本だった。それから7分ほど経過したロスタイム(アディショナルタイム)に、柴田がボッティに当たってPKをとられた場面は、神戸に振り回されて、吉弘が前に出て行った(出て行かざるを得なくなった)直後だった。

それでも高木がPKを止めてくれて、後半開始直後にダヴィのゴールで先制して(あのPKがなければ神戸守備陣はもっと激しくダヴィに寄せることができたのではないか?)、52分の神戸の波状攻撃も食い止めた。神戸は、60分に11松橋を入れてからは、再び裏を狙うことに専心した(この辺の徹底ぶりはすごいと思う)。73分に馬場との交代で17吉田が入ると、神戸の攻撃はさらに激しさを増した。

だからといって、残り10分以上もある時点で池内は早かったんじゃないでしょうか三浦監督、というのが、スタンドから見ていた者として最大の疑問でありまして、いつも言うようにスタンドから見ている者がそういうことを考えてはいけないのではあるが、やはりまだ修行の足りない僕は「えー、あと10分もあるのにぃ…」などと、ぼそっと口に出してしまうのである。

案の定、その直後に、失点してしまった。

そしたら今度は平岡に代えて岡本、って、そりゃ、同点に追いつかれたのだから、点を取りに行こうとするのはわからないではないが、いったんは守備固めに入ってからまた攻撃とは、オーストラリア戦のジーコを思い起こさせる混乱ぶりに、この試合がどうこうではない不安を感じたことであった。

ところでクライトン。いなければ困るのだが、3日前のナビスコ(千葉戦)といい、この試合といい、コーナーキックの精度の悪さはどうにかならないものか。ほとんどのキックは、相手GKの前に速いボールを入れているのだが、得点につながりそうな感じがしない。それと、もうちょっと、砂川やダイゴを信用してやってください。神戸の選手も、やっているうちに、クライトンから西や砂川にはパスが出てこないことがわかったらしく、途中からは、西なんて、文字通りの無駄走りの繰り返しになってしまった(でも走り続けたのはとってもエライ)。

でも、千葉戦で怒られていた(?)岡本は、試合終盤、クライトンとのきれいなワンツーでパスをもらっていた。あの場面、チャンスになったことよりも、ああ、ヤスはクライトンの要求をクリアしたのかと、そっちのほうが感慨深くて(笑)…なんかへんなところばかり目につくようになり始めた今日この頃であります。

個人的観戦通算成績(トップチーム公式戦)291試合111勝61分119敗

ブレブレだけど雰囲気だけでも(高木がPK止める直前)↓
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posted by issey11 |09:28 | 2008遠征 |