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2008年11月18日

三浦ゾーンの崩壊

今回はちょっと毛色の違うエントリーを・・。

私は三浦サッカーはどちらかと言えばアンチでした。理由は色々あるので割愛しますが、はっきりと嫌いと言うからにはきちんと三浦さんが何をやろうとしているのかを知っておく必要があると思って何度か練習を見て、素人目におそらくこんな事を目指していて、何が上手くいかなかったのを分析していました。今日はそれを書いていこうと思います。

流れ的に今のサッカーで多く使われている”ゾーンプレス”についてを書きます。基本的に守備というのは”ゴールを守る”ということではなくて”ボールを奪う”事だと思うんです。ボールを奪うためには一人でプレスをかけたところで奪える可能性は非常に低く、複数人がプレスに行って、さらに周りが連動しながら”パスカット”をする形でないとボールは奪えないと思います。

わかりやすく説明するために角度に例えると360度のうち、一人が防げるパスコースは間合いにもよりますが60度くらい。2人になると120度のパスコースを防げます。残り240度にパスコースを限定できるわけです。

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ゾーンプレスは高い位置でボールを奪う戦術であらかじめボールを奪うゾーンを共通認識として持っておき、そこにボールを追い込んでいくという守備です。バスケットでは”TRAP(罠)DEFENNCE”と呼ばたりしてました。ゾーンプレスは縦横にコンパクト陣形を取り、FWはワンサイドカットと言って、ボール(ボールマン)をサイドに追いやるプレスをかけていき、MFにマークを受け渡しながら、プレッシングゾーンに追いやっていきます。その時、他の選手はボケーっとしているわけではなく、パスコースを切るポジショニングをしていきます。プレッシングゾーンにボールが入った瞬間に追いかけていた選手と待ち構えていた選手でプレスをかけるとボールマンは苦し紛れにパスを出さざるを得ない状況に追いやられるとともにパスコースが限定されます。そこをカットするのがゾーンプレスの基本形です。

先ほどの角度の話になりますが、2人でプレスをかけて120度を防ぐ以外にサイドラインが180度のパスコースを防いでくれます。よって残されたパスコースはは60度分しかありません。

ここまでいくと”鉄壁の守備”のように思われますが、たった一つのほころびから崩れていったりするんですね。誰か一人が守備をさぼってプレッシングゾーンに追い込む前にパスを通されたりすると全てをリセットしてやり直しみたいな感じになるし、ボールに対して2人行くわけですから、必ず一人はフリーになります。

岡田JAPANなんかはこれを使ってると思いました。このデフェンスはボールを奪う位置がどうしても”密集地帯”になるので、細かいパス回しがセットであるべきだと思います。

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さて三浦ゾーンですが、もう皆さんもご存知のとおり、FWがディレイ(相手の攻撃を遅らせるプレス)しますので、相手が攻めてきたときにはすでに4バックがセットアップされた状態にあることが多いです。相手は攻めてきますが、4バックがセットされてます(今後便宜上”フタをする”という言葉にかえさせてもらいます)のでスペースがなく、どうしてもここでスピードを落とさざるを得ません。そこまでは本当に上手くいってたと思うんです。

しかし、スピードを落としただけでは”ボールは奪えません”。そこで中盤のラインが戻ってきて、前後から挟み込んでプレスをかけていくような形にしたかったのでは・・と思ってます。

このデフェンスのメリットは図のように広いエリアでプレッシングゾーンを設けることが出来る事となによりもボールを奪ってからワイドな攻撃が出来るということだと思います。また角度の話をしますが、角度は2人でプレスしたとしても前記のゾーンプレスより多くのパスコースが出来ますが、間違いなく出てくるパスは横パスになり、見てのとおり横パスには圧倒的に強い守備の形になっています。ある意味理にかなったデフェンスであることは確かだと思われます。


しかし・・・・・・

結果、どうなったかというとJ2時代を含む相手チームのコメントや解説でいやと言うほど聞かされた”DFラインの前のスペースでパスをまわされた”という事態に陥ってしまいました。要するにプレッシングゾーンでプレスをかけ切れなった。きちんとフタはされていたのに・・・。要するに2列目のラインが戻りきれなかった・・という結論になります。

こう書くと中盤のラインがサボっていたように聞こえますが、自分はそうは思いません。次の写真を見て欲しいです。

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これはつい最近行われた川崎F戦前半5分の写真ですが、DFラインが全員下げようとしているのが分かると思います。でも、ボールの位置は・・・・・いくらなんでも間合いを取りすぎじゃない?って思いませんか?。写真だけ見るともう少し前で出来るんじゃないだろうかって思いませんか?たとえ相手がやっかいなジュニーニョだとしても・・・。こうやってDFラインが下がってしまうと中盤のラインが追いつくはずもなく、いたずらにスペースを与える結果になってしまうような気がします。

箕輪君のコメント

”ゾーンを崩してでも前に出ることは必要”
”DFラインだけじゃ守りきれない”
”ボールを奪っても深い位置からじゃいい攻撃が出来ない”

が当てはまっちゃいますね。

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最終的にはこんな風にワンタッチのパスをまわされて、4バックが絞らされてしまって、サイドに広大なスペースとフリーの選手が・・・。もはやゾーンも完全に崩されています。結果的には相手がパスミスして大事には至りませんでしたが、このプレーは”?”でしたね。こんなシーンをJ2時代から何度も見せられてきたわけです。DFラインがもう少し間合いを縮められる事が出来たなら、ある程度の得点があっただけに違う結果になっていたのではないかと思ったりします。

しかしながら、致し方ない部分もあるかもしれません。”間合い”というのは相手が速かったりうまかったりすると距離を長く獲りたくなるもんなんですよね。抜かれるのが怖くて・・・。コンサのDFが抜かれないための距離を判断して、これだけの距離を取った訳です。

これが実質的な実力の差

ということなんだろうと思います。DFラインに限らず”間合い”の距離が埋まらない限りJ1では互角には戦えないと思う次第でございます。

えーと、このエントリーをどうやって落とすかな?

自分は基本的に守備専ですので、来季も守備を中心に見ていきます。カバーリング等、見えないファインプレーも探してみようと思いますのでよろしくお願い致します。






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2006年11月16日

練習の進捗

火曜日・水曜日と珍しく連休だったので、練習見学へ行ってまいりました。こちらと重ねて見ていただきたいのです。

現在の練習は主に下記の部分を中心に行われていると考えられます。

少なくても練習方法においては全てのピースが埋められたのかもしれません。とはいえ、それが試合に出せるかどうかは別の問題で相手の戦術や個の力によっては、苦戦する試合もまだまだあると思います。

千葉戦を見てサッカーの奥深さを感じる事が出来ました。本当は”サッカーの難しさ”を披露するつもりでしたが、まだまとまっていません。ただ、”一つの絵を描く”というのがどれほど難しいかだけは、この数週間で理解できたような気がします。自分のサッカーについての勉強の集大成になると思うので、ちゃんとまとまってから書きます。

練習自体はかなりきつい練習をしていました。特に3対3は相当きついと思いますよ。ピッチの中の人数が少なければ少ないほど、走る距離が長くいのと、気を抜く事が出来ないのできついと思った方がいいです。そういうところはきちんと見てあげた方がいいですね。

話が変わりますが、私は一つの夢があります。加賀君と1対1をしてみたい。私がオフェンスで加賀君がデフェンスです。ワンプレー勝負。彼の癖。彼の苦手。彼の得意。全てを見てきたつもりです。ワンプレーなら。イメージトレーニングはばっちり出来てます。勝って”相手を知り尽くしたら、素人でも勝てるんだよ”と言っているところまでのイメージが出来上がってます。あとは体がね。ガタイは勝っているんで。ただでぶっているだけだけど・・。ボディコントロールはバスケットでやってきたんでね。真剣に、そしてふざけてトレーニングしてみようかなと思ってます。と言う訳でサッカーシューズを履いてみました。以外に薄いんでびっくりしています。やっぱり足を使うスポーツなんで微妙なコントロールが必要なんでしょうね。足で感触を確かめられるようにつくられているのかな。縫い目がやたらに多いのはカーブを掛ける摩擦を増やすためなんでしょうね。次は蹴ってみます。

いつも思っている事は”コンサドーレに関わる人全てを人として感じたい”。だから、社長の視線、選手の視線、マスコミの視線、強化部長の視線。その立場に立った時、自分ならどう思うか、どう感じるかを考えるようにしています。全ての人がそう考えないと、クラブやチームが一つになろうなんてできる筈がないと思います。自分がサッカーシューズを履いてみようと思ったのは選手の視線を少しでも感じたいからです。

でも、たった一つだけ考えられない事があります。柳下監督の重圧。どれだけの物か想像出来ない。ただ3年間に渡って堂々とそれらを押しのけてきたことは間違いない事実。自分には出来ない。それだけはわかっています。

社長よりも強化部長よりも選手よりも重いんじゃないだろうか?












posted by z-press |11:09 | TACTICAL-戦術 | コメント(9) | トラックバック(1)

2006年10月29日

監督の青写真を想像してみる

草津戦勝ったようですが、試合を見ていないのでそのことについては後日。

昨日練習を見てきました。練習として試合前だったので軽いものでした。・・が、なぜだか自分にはピッチの中から神の声が聞こえました。”・・このままでもやれる。・・このメンツでも勝てる。・・来年は昇格できる。”オカルトチックになりましたが、色々考える事も有りました。わかってるって、わっかてるんだよ。でもね、まわりの風評はそうはさせないんだ。Jリーグのサポはまだチームの実力を数字でしか評価できない。チームがどれだけ育って、これからどんな可能性があるかは見出せない。

城福さんの視線で考えてみました。結局、このまま勝てなかったら、サポが見放すから”勝利至上主義”に変換させるわけで、サポが減らなかったら育成でも構わないわけなんですよね。フロントも、もっともっとサポにチームが監督がなにを目指しているか、情報を与える事は出来なかっただろうか?そういうところが一つになってないと思ってしまう理由です。

自分なりに練習の進捗状況から何を目指しているか考えてみました。


練習①。去年から今年にかけての長い間、このエリアに限る事ではないんですけど、このくらいの広さに沢山の選手をいれて、細かいパス交換の練習、逆に守備はプレスの練習をしていました。やはりパスは時間がたつにつけ通るようになり、確実に上手くなっている事を実感しました。このごろの試合ではサイドの狭いエリアに追いやられても、複数人で細かいパスを繋いで抜け出てくる回数が多くなっていると思います。

練習②.最近はゴールを4つつけて、このエリアにてのパス回しの練習を重ねてしています。簡単に言うと狭いエリアのパス交換から、広いエリアへの展開力を身につける練習だと思われます。負けはしたけど神戸戦では、おっ!!というようなサイドチェンジを3、4回決めてましたよね。こういった練習の成果だと思われます。

現状の練習において黄色の部分は着実に成果があると思われます。赤の部分は個人の技術やアイデア、またグループでの連携が必要です。今は棚に上げておきます。しかしながら、この辺は自分たちの練習でもできる事ですので精進してほしいところです。正直、試合に出し切れているかというと疑問ではあります。・・が、部分部分で”これは練習の成果だ”というプレーが増えてきているのは確かです。

上記のところからとヤンツーのコメントから推測できる青写真。わかりやすいように極めて極端な例を挙げてみます。一度攻めたら、このようにDFラインを極限まで上げて、攻撃参加に等しいポジショニングさせ10人で攻める。当然、相手は同じエリアに10人入るわけです。そんな時、狭いエリアのパス回しと広いエリアへの展開力で相手を崩していく。

これが出来る様になると水戸や横浜のような引いて守るチームに対応できるようになります。それだけではない、そうじゃないチームも攻め込まれたら、この状態になるわけですからこういった状況にはいつでもなり得ます。それをで崩す。これが攻撃のシナリオではないでしょうか。

でも、このシナリオにはもう一つ、重大な意味合いがあります。それは守備。この態形だと前線からがつがつプレスが掛けれます。願わくば、センターラインから自陣に進入させる前にポゼッションを奪う。攻守の切り替えを速くすれば、この狭いエリア内でも数的有利を取ることも可能ですね。上手く出来れば”鬼のような波状攻撃”も可能なわけです。

これを実践しているチームがあります。去年”もうやめてくれ”と言わされるような波状攻撃を食らったチーム。甲府。彼らの戦いは我々の行く道が正しいと思わせてくれました。

こういったプレスの守備を本当にいやがるチームはどこ?そうJ1のチームです。DFラインからつないでくるJ1のチームは全員でかかってくるプレスDFには弱いはず。もちろん個の力が違うから、負けることも当然有るでしょう。でも、少ない戦力で勝負するには”これしか考えつかない”ですね。

ただ、J2においては一つイレギュラーがありました。相手チームかキープするのに苦しくなったら、DFラインの後ろボールをにぶっ飛ばしてくる。まるで高校サッカーのように・・・。無謀なカウンター。J2には確かに存在しました。これに対抗するのはDFラインの個の能力。これがうちがJ2で戦うためには勝負の分かれ目になるのかもしれないですね。大変だと思います。かなり負担がかかっているとずっと感じていました。でも、うちのDFライン経験を積めば絶対にうまくなる。西嶋君の落ち着き、曽田君の頭脳、加賀君の負けん気。必ず克服してくれると思ってます。

本当に極めて極端な例を挙げました。実際にはこんなに攻めつづけることは無理だし、いろんなイレギュラーがあると思います。目指しているところはこんな感じではないかというところを書いてみました。

このまま続けていれば必ず強くなる。・・と少なくても私は思っています。


追記します。

結局、どんな相手、どんな状況においても"自分達のサッカー”を貫き通して勝たなければ、本当の強さとはいえないと思います。柏の石崎監督のインタビューでもそのような事が書かれていました。

今思えば、柳下監督のコメントは(カウンターで)4点取られても(気にするな)、(自分達のサッカーで)5点取り返す。(怖がらないで前へ行け)・・・ということだったんではないかと思います。





posted by z-press |00:50 | TACTICAL-戦術 | コメント(6) | トラックバック(1)

2006年10月26日

納得の出来ない3失点目(神戸線)

タイトルそのままです。

まずは前回の湘南戦。
自分の書いた図のような失点シーンです。(文章は下のほう)神戸戦の3失点目はクロスからでしたから、パターンは違いますがボールを持ってない相手選手が斜めに走りこんできて、曽田君、西嶋君の2人がマークマンをLOSTしています。今回の3失点目も西嶋君が神戸の7番の選手を全く同じように斜め後ろから進入されてフリーにしています。しかも・・・柳下監督にこう言われているわけです。

何度も書きますが、自分はプロがプロである由縁は"考えてプレー”が出来るかどうかだと思ってます。身体能力や体力なら高校生の方が上の場合もあるわけですから・・。こういうとこだよなー。ヤンツーは"やらされ仕事”をされるのを嫌うから、出来るだけ我慢して自分で考えさせてるように見えます。プロは何事も自己管理が原則だから、自分で修正しなきゃ。

結局、"復習の火曜日”で柳下監督がDFの選手全員を集めてクロスに対する守備練習を指導してました。練習でも曽田君がマークマンをLOSTして注意されていたようです。

勝つことが悪いとはもちろん思いません。でも細かいパスミスやこういったマークのロストなど、修正しなきゃならない部分を勝ったことによって闇に葬ってしまうのは何とかして欲しいですね。これこそ"お前らプロだろ”といいたい。"常にまだまだ自分のプレーは甘い”思っていて欲しいですね。

今日は軽く。BATTLE EYEにしてはちょっと甘かった。

だって社長の強化費削減が頭から離れないんだよね。今はもめてるだろうから、すぐには公式のコメントは出ないだろうけど。蛇の生殺し状態ですよ、本当に。もっと2WAYにしてほしいな。



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posted by z-press |00:56 | TACTICAL-戦術 | コメント(0) | トラックバック(1)

2006年10月18日

本日の宮の沢、明日の横浜FC戦

ほんのちょっとだけ宮の沢に行ってきました。

本日の日刊スポーツの記事

遅刻して行ったのでこの記事のゴールを4つ置いた練習しか見る事が出来ませんでした。それにしてもこの練習・・・なんだろう?自分のエントリーを見返してみて気付きました。狭いスペースに追い込まれたり、追い込まれる前に、広いスペースを見付けて展開する練習ですね。いわゆる”サイドチェンジ”というやつです。人がたくさんいる方から少ない方に展開されてゴールされるということは、逆サイドからカウンターを浴びていると同じことになります。なるほどな。これをやっていけば、山形戦みたいなことはなくなるわけですね。

さて横浜戦。前にも書きましたが4-4-2の3ライン。推測にすぎませんが、このDFはマンマークではなく、しっかりとゾーンを組んでくるんではないかと思われます。ましてや横一列に並ぶわけですから、一人の領域は"縦長”になるのではと・・・・。何度も書きましたが、ボール保持者もそうでない選手も"斜めに動いていくこと”が相手DFを崩すポイントですね。

前対戦の高木監督のコメント

これを見てわかるように、その動きを警戒しているのがわかります。そこが横浜の弱点。まぁ、そういった細かいこと以上に”ぶちかましてやる”という気持ちを!!私はこのチームで本当に気に入らないのは”ファールが少ない”こと。もちろんバイタル付近では勘弁して欲しいですけど、相手陣内なら”やっちゃってもいいんじゃない”って思ってます。とにかく念はmiyanosawa_doleさんにもっていってもらうとします。


もう一つ、本日スカパーで千葉vs鹿島の録画見ました。千葉・・・・やばいチームですね。印象は”走って走って走る”。2004年これに本当に勝ったの?前半45分で具合悪くなって見るのやめました。

【とりあえず気付いたこと】

・守備はマンマークなのか、スペースはたくさんあるように見える。
・しかし、スペースに走り込んでもマークやカバーの寄せが速くてなかなか楽な展開にはならない。
・攻守の切り替えがめちゃめちゃ速い。
・そのせいでパスミスは多い。
・体を張って攻撃を止めても、相手には”リスタートの鬼”がいる。
・結論、一つレベルが上のうちと同じタイプのチームと見ました。
・はっきり言って、劣勢。
・でもサッカーは何が起こるかわからない。
・今度は新日鉄大分になろう。

最低でも気持ちで負けるな!!


皆様もお気づきかもしれませんが、来年から発足するプロバスケットチームの社長、水澤氏のブログをリンクしています。



こんな本を勉強のために買いました。バスケットは結構、数値に表せるスポーツなので、本一冊でもいろいろわかります。あまり興味はないかもしれませんが、暇を見つけてその辺についてエントリーしたいと思います。サッカーにも通じることでもありますから。

ではまた・・。


posted by z-press |00:18 | TACTICAL-戦術 | コメント(3) | トラックバック(0)

2006年10月04日

柱谷監督解任!

柱谷監督解任!とうとう来たか。
自分は京都の事はこんな風に酷評してました。

去年、対戦しても何をやろうとしているか全然わからんチームでした。他のチームとの対戦を見ていると、アレモンとパウリーニヨを怖がって、DFラインがずるずると・・・。それでDFラインとボランチの間にできたスペースに入り込んでくる奴らがやっかいだったですね。星とか中払とか・・。結局あの外人2人対する各チームの先入観が独走の要因だと思っています。でも守備は全体的にプレスをするわけでもなく、引くわけでもない。守備に関しては?でした。なので私は個の力に頼ったチームだと判断しましたよ。コンサも結果ほど苦戦していた訳ではなかったと記憶します。実際にそういう声も聞きましたし・・。ただ、その個の力を打ち破って”結果”を出せなかったのは確かで・・。でも、今なら楽勝だと思ってます。天皇杯で当たらないかな?

人の言葉を借りるなら、セレクタータイプの監督でJ1向きなんではないでしょうか。J2の育成には向いてなさそうです。ただねぇー、京都は予想通りなんですが、福岡はねぇ。もっとやれると思ってました。監督が変わっていい方に転じる可能性は少ないので、もっとやり続ければ違う結果になったかも。福岡の場合は。

横浜FCはいい方に転がったよ・・と言う意見があるかもしれませんが、私は今でもそうは思っていません。負け惜しみ無しに・・。高木監督も状況に応じた戦術をチョイスするタイプの監督みたいですが、Jリーグはトーナメントではないから、もっと先を見つめなければ・・・。そして、それを我慢して支えるサポーターであるべきですね。うちみたいに・・。横浜なら十分、育成に耐えられるサポだと思うんですけどね。昇格したと仮定して、来季は何かが好転しない限り、柱谷監督と同じ境遇でしょう。応援はします。コンサ戦以外は。

でも、結局、福岡にしても、徳島にしても、サポが状況に応じた応援は出来なかったようですね。コンサがJ1に上がった時もそういう状況になりそうな感じです。そこで提案なんですが、強化部のブログを作ったらどうでしょう。現時点はチームの青写真のどこまで進んで、J1で戦うためになにが足りないか。サポがきちんとわかってないと福岡や徳島のようにサポがマイナスに引っ張る可能性があります。

J1で戦うための育成である事を改めて表明するとともに、わかりやすい解説がサポに必要なんではないんでしょうか?私も一所懸命やってますが、サッカーは素人なもんで説得力はないでしょう。強化部からの発言ならみな注目しますよ。

ずっと練習を見てきました。同じような練習を本当に長い間、繰り返しているので、見た目でうまくなっているのがわかります。柳下監督と岡田監督。同じ内容の指導でも柳下監督の方がほんの一つか二つですが深いです。例えばトラップでのボール落としどころの指導では、双方とも次のアクションに向けて動きやすいような場所にトラップを落とすと同じ指導をしてましたが、柳下監督はそのトラップにいたるまでのステップの踏み方までを教えてました。両方の監督の同じ場面を見てしまった私はその場でうなってしまいました。

話があさっての方にいっちゃいましたが、ずっと練習を見ている私にとってはこの監督が解任なんて話は考えられない発想なんです。また、負けたりすると騒がしくなるでしょうから、静かなうちに言っておきます。

posted by z-press |19:44 | TACTICAL-戦術 | コメント(6) | トラックバック(0)

2006年09月25日

湘南戦

やっと、見終わりました。試合の感想については勝つべくして勝ったなというところです。後半はフッキショーになってしまいましたが、フッキがいなくても誰かが点を入れたでしょうね。もっと鮮やかに。それくらいコンサの方のボールが動いてました。そこら辺については他のブログで書かれていると思いますので、”勝って兜の緒を締めるブログ”の本領を発揮します。あくまでバスケット理論に基づいてのサッカー素人の視線です。そして、あくまで理想論です。全部出来てたら今頃J1上位でしょう。単純な選手批判ではありませんということでよろしくお願いいたします。

【失点の場面】


こんな感じでしたでしょうか?シュートはうまいとしかいいようがないシュートでした。まずはなぜに4対4になってしまったか?中盤で15番をフリーにしてしまったがゆえに加賀君が前に引っ張り出されてしまいました。ここが最大のポイント。加賀君のいたスペースを狙われてしまいました。前回は芳賀君のカバーを褒めましたが、今回はカバーが遅れた感じ・・。どっちにしてもシュートが入る角度ではないので、それぞれに油断があったということもあるのかもしれません。さて、自分が注目したいのは上のどれでもなく曽田君のポジショニング。本来DFがゴールに近いところでは次のようなポジショニングをとらなければならないのではないかと思っています。

相手とゴールを結ぶ線上。ここにポジショニングしなければ、シュートを含め、いろいろな選択肢を与えてしまうと思います。曽田君は19番・石原のマークでしたので、完全に離してしまったというポジショニングでした。結局シュートには間に合っているのですが、ちょっと遅れ気味なのは確かです。FWのシュートと同じようにDFもどこにゴールがあるか見ないでも背中で感じるように練習して欲しいですね。おそらく、この場面では”ボールウォッチャー”になったんだと思いますが・・。ポジショニングは守備のなかでも大きなウェイトを占めているものです。失点については選手は反省していると思いますので、サポに向けての発信ということで・・。あと、図のサイドのDFが線上から少しずれているのはわざとです。サイドでは外にボールを追いやりたいことと中にボールをもちこませたくないポジショニングを取らなければならないので、少し内に絞ったポジショニングになります。

柳下監督のコメントでFW、中盤の動きがつかめてない旨の事を書いてます。素人なりに解説すると彼らの動きは"みんなボールをもらいに斜めに動いています”。実はは失点の場面、19番の石原ばかりに目がいきますが、14番の永里も同じように西嶋君と曽田君の間に斜めに動いています。パスの受け手としては無謀な要求をしていますが、マークが外れているのは確かです。この辺の理解力と対応力が足りないと言っているんでしょうね。

先にも言いましたが、ヤンツーの言うことを全部出来ていれば今頃J1上位なのでしょうし、日本代表も何人もいるかも・・・。まだまだ伸び代があるっていうことで・・。

ただ、湘南だから結果がこうなったわけで、徳島はこううまくはいかないと思いますよ。守備が良くなっているから、少し安心してますけれど・・。いやいや慢心はいけない!!


posted by z-press |11:12 | TACTICAL-戦術 | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年09月17日

サテ戦にJ1を垣間見る

仙台戦は忙しくてまだ見ていません。とにかく水戸戦で柳下監督が本当に苦労して苦労して作り上げようとしている物についてサポが理解してあげた事が本当に嬉しかったです。まだ余韻が残ってる・・。

本日は仕事を抜け出して、ちょっとサテの試合を裏の公園から覗き見しました。感想を言うとサテとはいえ、J1のチームは”ボールを放り込んでこないな”です。要するに自分のポゼッションを大事にするということで、ロングフィードには逃げませんでした。ロングフィードのセカンドボールを取る確率は単純に50%でしょう。ワンプレーでもそういう賭けはしないということだと思います。もうひとつ、プレスはあまりかけてこない。時間帯によってはかけてきましたね。(仕事抜け出した割にはずいびん長い事、見てたんだなという突っ込みはなしで・・。)やっぱりこういう相手にはコンサはきっちり前でプレーできるんだと再認識しました。もちろん、まだまだ修行が足りないですけど・・。考えられないパスミスがありますね。今度、自慢のフォームでパスの難しさについて書こうと思いますが、そういう問題とは別の次元のありえないパスミスが何本かありました。これはいかんよ。どうせポゼッションを渡してしまうならロングフィードの方がまだいろんな効力があるということになってしまいます。ポゼッションを取る確率も50%だし・・。

水戸がポゼッションサッカーに目覚め、仙台が攻撃的なサッカーを選択したことによって、J2のサッカーはほぼ完全に変わりました。5年の間に総とっかえですよ。凄い事だと思います。コンサドーレに限らず、全ての指導者達が日本のサッカーについて危機感を抱いている証拠でしょう。もう迷う事は無いね。攻めるしかない。


加賀君の話。
ボルジェス、やりやがったな。仕返しするチャンスがないのは悔しいだろうな。とりあえず柏のディエゴあたりに”八つ当たり”しておいたらいい。

posted by z-press |21:06 | TACTICAL-戦術 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月13日

神戸戦の気になる2シーン

自分で作ったフォームを試してみたいだけです。あしからず。

まずは前エントリーで書いた芳賀君のめだたないスーパープレイ。本当は映像から抜き出した方がわかりやすそうなんだけど、ただいま研究中です。

前半18分。謙伍君のシュートのあと、西谷君が上に上がっていたのでしょう。西嶋君が後ろにいませんでした。DFラインは曽田-加賀-芳賀。それぞれがマークマンにつきながら守ってました。それ自体非常に危険な状態です。本来なら1人余ってなければならない場面。しかし、それぞれが距離があり、不測の事態にはなんとか対応できる状態ではありました。ところが、その"不測の事態”が起こりました。どーんと真ん中の近藤にパスが通って、加賀君と1対1に・・。まずいなと思いましたよ、本当に・・。すると芳賀君がかなり距離のあるところから、1対1になったと同時に躊躇せずにマークをはずして加賀君のカバーに入ってました。案の上、加賀君は近藤に振り切られましたが、そこに芳賀君が・・・。なにげなくセーブしましたが、躊躇しないでというところがポイントで芳賀君にはマークマンがついていたわけですから・・。決まりごとなのかもしれませんが1秒遅れてたらやられていたと思います。



もう一つは89分フッキが抜け出してGKと1対1になった場面。私がいつも書いている"斜めの動きでスペースを作る”シーン。セカンドボールを拾ったフッキがゴールに向かってドリブル。その前を相川君が斜めに横切りました。それによって相手5番河本が相川君につられてDFラインの間にスペースができ、フッキがそのスペースをつくというシナリオ。平川さんも今日の道新で書いてました。実際にはちょっと違うみたい・・。5番は相川君に釣られることなく”素”で抜かれてました。15番のエメルソントーメは相川君にパスが出ると断定してしまったようで相川君をオフサイドポジションに追いやるため、オフサイドトラップのつもりでスピードを緩めています。それが致命傷。そんな駆け引きなど関係なく突進していくフッキ。スピードを緩めたトーメは追いつけませんでした。


ここで問題視するのは神戸のDF陣。河本はフッキがスピードに乗ったとき必ず左にかわすことを知らなかった。トーメもセオリーでは相川君にパスを出すという常識で縛られてしまった。2人とも対戦相手を研究していれば起こらなかったプレーなのです。逆に言えばコンサにもいえることでせめてマッチアップする相手の情報を得ておけば、防げる事もたくさんあると思います。

プロとして
といろいろ言われることがあると思います。自分はそういうところにプロ意識を求めます。体は十分いじめられてると思います。特に今1年の中で一番きつい時期でしょう。

例えば居残り練習しないとか言われてますが、それは逆に仕方がないことだと思う。自分達が疲れが残っていると感じたら、自己管理ですぐ帰って休むべきだと思います。彼らはソファーにこだわります。必ず足を伸ばして投げ出せるソファーを買うようです。商売道具の”足”を大事にするプロ意識を感じると同時にプロの厳しさを感じます。

ただ体を休めながら頭を使うことは可能。大変だけどがんばってくれ!!


追記:阿部君が入団した"VAIN FC 伊達”をリンクしました。

なんでもFWで試合に出ているらしく、ものすごく見たい!!
週末から米里で試合があるらしいですよ。

とその前に "何やってんだよ!!もうプロには戻らんのかい?蛯の方が先にプロになっちゃうぞ。”


posted by z-press |08:36 | TACTICAL-戦術 | コメント(3) | トラックバック(1)

2006年09月12日

出来た!!

苦節2時間。ついに手作り画像を反映させることが出来ました。これでこのブログはさらにおいしい味付けが出来そうです。



あとは動画を静止画にして編集してのっけたいな。誰かやり方知りません?

今日はここまでで・・。


posted by z-press |20:09 | TACTICAL-戦術 | コメント(0) | トラックバック(1)

2006年07月08日

DFラインの憂鬱 Ⅱ

確か前に加賀屋さんが同じようなデータを出していたような気もするが・・。東京特許許可局(はい、3回読んで)に問い合わせたところ、特許の申請が出てないとのことなのでパクリます!!

失点について書きます。失点は必ずしもGKやDFの責任ではなく、コンサのようにプレッシングサッカーをしているチームは中盤より前の責任は半分はあるでしょう。というのが私の持論です。しかし逆に言うと半分はGK・DFの責任という事で、どんなに後ろに負担がかかろうと最後は守って欲しいなというのが本音です。そして、ラインコントロールやインターセプトなど得点にもDFラインは大きくかかわるとも思います。というわけでDFラインのデータを少し。


全23試合DFデータ

【失点】
     失点数  試合数  失点/試合
加賀    25    21    1.19 
曽田    25    19    1.32
池内    23    15    1.53
千葉    22     9    2.44
和波     4         5        0.80

【ライン別失点】
          失点数  試合数  失点/試合
加賀-曽田-池内     7         9        0.78
加賀-曽田-和波         4         5        0.80
加賀-池内-千葉         8         4        2.00
加賀-曽田-千葉         6         3        2.00
曽田-池内-千葉         8         2        4.00


【得点】
     得点数  試合数  得点/試合
加賀    31    21    1.48 
曽田    32    19    1.68
池内    28    15    1.87
千葉    14     9    1.56
和波     3         5        0.60

【ライン別得点】
          得点数  試合数  得点/試合
加賀-曽田-池内    19         9        2.11
加賀-曽田-和波         3         5        0.60
加賀-池内-千葉         4         4        1.00
加賀-曽田-千葉         5         3        1.67
曽田-池内-千葉         5         2        2.50


【ライン別勝敗】
          勝数   敗数   分数
加賀-曽田-池内    6         2         1
加賀-曽田-和波        2         3         0
加賀-池内-千葉        0         1         3
加賀-曽田-千葉        0         1         2
曽田-池内-千葉        1         1         0


このデータをどう使おうが自由ですが、責任は持ちかねますのでよろしくお願いいたします。

なぜ、このようなデータを欲しがったかというと、明日は今のところの情報では池内-千葉-和波になりそうだからです。上記を見てもわかるように”初めてのライン”です。うーん・・・・。メンバーがどうのこうのではなく、ラインコントロール等のコンビネーションが心配です。この組み合わせになったなら、お互いに遠慮なく怒鳴り飛ばしながら、コミュニケーションをとって欲しいです。明日に限ってドームなんだよな。いつもと逆に前半をアウェイに背を向けて、守れないかな。

追記:どうやら加賀君は無事のようです。

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2006年06月19日

賢い選手になるために・・・

とりあえず、第2クールも終盤に差し掛かり、そろそろ本腰を入れて強いチームを作らなければ、間に合わない状況になってきました。もう、みなさんはおわかりになっていると思いますが、個々の力はJ2を凌駕するだけのものは持っています。あとはチームがどのくらいの力を発揮するかだけの問題なのです。私は当初からコンサは”差し”で勝利すると言い続けて来ました。しかしながら、調子が上がってきたとはいえ、まだ完璧に勝利するには相手チームの状況次第で結果が変わってしまうような試合展開が多すぎますね。自分から仕掛ける”アクションサッカー”を目指しているうちとしてはいつまでも”他力本願”では情けないかぎりです。っていうか、J1行くなら、もっともっと攻め続けないと・・・。押し込まれる時間帯はあって当然だと思いますし、そこを守りきった前節は誉めていいと思います。・・がとことん試合を制圧しないと勝てないサッカーをしている以上、そこをとことん突き詰めて欲しいです。選手達が自主的に・・・。その上で守りきる試合があってもいいとは思います。

ということで、自分なりに各チームのスタイルを書いてみました。あくまでもコンサと戦った時の印象ですので、今回の仙台のようにシステム変更や試合展開によって違う印象をもってしまったかもしれません。また、これがきっちりこうだと型にはまったものではないとも思います。コンサのようにポッゼションとカウンターを使い分けるチームもあるでしょうし、押し込まれて自分たちのサッカーを出来ない状態であったかもしれません。参考程度にご覧下さい。


札幌	プレス	ポゼッション
仙台	ゾーン	カウンター
山形	プレス	ポゼッション
水戸	ゾーン	カウンター
柏	プレス	ポゼッション
東京	ゾーン	ポゼッション
草津	プレス	ポゼッション
横浜	ゾーン	カウンター
湘南	ゾーン	ポゼッション
神戸	ゾーン	ポゼッション
愛媛	プレス	カウンター
徳島	プレス	ポゼッション
鳥栖	プレス	ポゼッション

前が守備で後ろが攻撃です。守備的なチームをプレスに対してゾーンとさせてもらいました。

結局なにが言いたいかというと、相手チームの基本スタイルがわかっていれば、こっちとしても対応できるということです。自分達から仕掛ける”アクションサッカー”も予備知識なしで貫き通すのは結構しんどいですよ。きっちり研究して挑んで欲しいですね。選手達が・・・。アクションサッカーの勝ちパターンを模索して欲しいです。選手達が・・。

やらされプレーは卒業しよう。ヤンツーの与えてくれたヒントを元に”常勝軍団”を自分達で作ってくれ!!

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2006年06月17日

仙台かく戦えり

明日は仙台戦です。正直怖い。仙台がではないです。ワールドカップで世界のプレーに慣れてしまった自分の目が怖いです。コンサの試合はどう映るんだろう・・・。仙台はお休みがたくさんいます。主力がいないということよりも、それによってシステムを変更せざるを得ない事に注目します。4-3-2-1とボーリングのピンかよ・・・と思えるようなフォーメーションから普通に4-4-2に変更になるみたいですね。しかも今回のCBの2人は”イケイケ”でラインが高くなりそうな事を書いてました。これは、やりやすいかも・・。

ちょっとおさらいしますが、元々コンサの”やりたい事は”前でプレスをかけて、できるだけ相手ゴールの近いところでボールを奪って、動き出しを早くして、相手ゴールを奪う。のはずですよね。自分のブログではコンサのやりたい攻撃は”カウンター”だの”ポゼッション”だのを繰り返して、結局どっちなんだという話になってますが、上記のコメントから考えると基本は”カウンター”なんでしょうね。じゃあ、なぜ遅攻になるかというと、仙台や横浜FC、水戸など引いて守るチームにはカウンターはかけずらいということと、愛媛や徳島、草津などロングフィードとプレスのチーム相手では、コンサの攻撃の起点がDFラインからにさせられているということ。やりたくてもできないのが実情なんではないかと想像しています。しかしながら、すべてのチームを相手に勝つためには”カウンター”も”ポゼッション”も両方必要ですね。

話を仙台戦に戻しますが、前回の対戦で柳下監督は7人の守備陣と3人の守備陣の仙台に対し、7人の攻撃陣と3人の守備陣で挑みました。まさに”1対1のガチンコ勝負”です。普通、守る時は1人余して数的有利を作るのがセオリーですが、”大博打”を打ちました。しかも向うの3人は外人ですからね。点を先にいれれるかどうかが”リアクションサッカー”を選択しているチームと対戦する時の最重要事項ですから・・。勝つか”ぼろ負け”するかの選択だったと思います。結果は引き分けで意表をつきましたが・・。

今回は相手のシステム変更があるようですので、ある意味普通に戦っていいと思いますが・・。やはりキーとなるのは”西谷君”でしょうね。彼を順全たる左SHに置いてしまうと、守備に追われて消えてしまうことが多いです。もし彼を最初から使うなら、徳島戦のように、前で使って欲しいですね。前だと守る範囲も少なくて済むし、彼の持ち味であるキラーパスも生きてきます。単純に真ん中のトップ下だと走る距離は長いですからね、守備は。思い切って3-4-3ということです。

あとは加賀君と芳賀君のいつもの攻撃。この2つがうまくいけば、相手のSBは攻撃に参加できないでしょう。サイドを制圧する事が勝つための第1条件。あとは、智樹君の”裏へのフィード”。これでDFラインを下げさせる。これだけやれば、とりあえずボールポジションはとれます。

しかしながら、最大の問題。私はFWの決定力やDFラインの守備力ではないと思います。前線から中盤にかけての守備細かいところはちやさんのところで書かれています。

どう考えても、ここが最大の問題!!

ここがうまくいってないので、自分達のサッカーから遠ざかっていると思います。守備も攻撃も”前”でプレーするにはどうしたらよいか、ピッチの中で冷静な判断をして欲しいと思います。

それにしても、日本代表がコンサと全く同じ攻められ方をして、コンサと同じ対応しか出来なかった。オーストラリア戦は”見ていて苦しい試合”でした。できれば代表に”いいお手本を伝授して欲しかったなぁ。

posted by z-press |00:26 | TACTICAL-戦術 | コメント(3) | トラックバック(0)

2006年05月21日

打倒!リアクションサッカー

まずはこの言葉

『非常にタフなゲームだった。J2も随分とレベルが上がって、見ているお客さんにとってはハラハラドキドキするようなゲームをできるようになったと思う』

ひねくれているかもしれませんが、リアクションサッカーに対する痛烈な批判とも受け取れます。甲府の大木監督も山形の樋口監督もリアクションサッカーに対しては、あまりいい言葉は発していません。我々の視線から見ると、それをやっても”J1では通用しない”からという理由でみな反対しているわけです。現にリアクションサッカーで我々を導いてくれた岡田監督もこう言っていたわけです。

コンサに限らず、日本のサッカー界の繁栄にはリアクションサッカーは?ですね。前にも書いたかもしれませんが、"プロは結果が全て”とよく聞きます。私にとっては大変な違和感があります。アマチュアスポーツを本格的にやってきましたが、アマスポーツこそ勝利以外に存在価値がないからです。プロスポーツの第一義は"観客を喜ばせること”だと思います。しかしながら、日本のプロサッカーは歴史が若いです。見ている方が、そしてやっている方がアマチュアの名残が残っていても、何も不思議はないですね。それでも、お互いにシュートの打ち合いになった方が面白いに決まってます。

ちなみにプロスポーツのメッカ、USAのNBAではより攻撃的なプレーを観客に見せるために、ルールで戦術を禁止しました。今はちょっと変わりましたが、イリーガル・ディフェンスといって”ゾーン・ディフェンス”を禁止したルールです。つまるところ当時はディフェンスの全てはマン・トゥー・マンとなりました。よってインサイドにサッカー流に言う”スペース”が生まれて、ダンクが連発されるようになりました。またインサイドを固めて守ることを少なくするために、”3ポイント”というルールもできましたよね。これによって、確率の悪い外からのシュートもチェックしなければならなくなりました。これは国際ルールでも使用しています。サッカーで例えるなら、ゾーンディフェンスは大雑把な分類でリアクションサッカーの守備に値します。

だいたいサッカーだって、引き分けをなくすためにGKへのバックパスの制限やリーグ戦の勝利勝ち点を2から3に引き上げて、より点数を得るように工夫していましたよね。だから、このサッカーはコンサを強くするだけにやっているだけではなく、日本の有数な監督達が日本のサッカーを繁栄させるために、無言で示し合わせているんではないかと思っています。

力ずくでもリアクションサッカーの堅守を破ってほしいと心から思っています。

posted by z-press |23:35 | TACTICAL-戦術 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年05月10日

DFラインの憂鬱

う、う・・体中がだるい。前にコメントの方で書きましたが、8kgの”太目残り”です。通勤は3Kmしかないんですが、行きは歩き、帰りはジョギングで帰っています。また、休みの日は往復30Kmのサイクリングをしています。だんだん、慣れて楽になると思いきや、だんだん体が重くなる一方・・。改めて選手の大変さを感じます。えっ、違うって?それとは全然レベルが違うって?そうかもしれませんが、同じような思いの日もあるんだろうなと考えちゃいますね。

と言うわけで昨日、ドームに自転車で行きまして”後半の練習の前半部分”を見てきました。いつもとおりの練習の中で、ひとつ面白い練習をしていました。メンバーはDF陣と金子君です。2人の守備陣と3人の攻撃陣で数的有利を攻める練習だとおもったんですが、”何ゆえにDF陣?”という疑問。そして、2人の守備陣のことを監督は”FW”と呼んでいます。なんだ、これ?と考えること30秒。ピンときました。DFラインのビルドアップの練習です。2人の守備を相手FWに見立てて、プレスをくぐり抜けて、数的有利をつくりながら、楽にボールをつなげていく練習です。

確かにここは問題ありました。相手のプレスに負けて、ボールを取られて失点とか、出しどころがなくてロングフィードに逃げるとか、慌てて出した中盤へのパスをカットされるとか、パスがつながらない時はだいたいDFラインのビルドアップでも苦戦してますね。でも、実は3対2で数的有利なんですよね。ここは楽に抜け出さなければならないポイントなはずなんです、理論上は。柳下監督は3対2の状況から2対1にする方法を延々と教えてました。とにかく、ここをフリーで突破しないと、なかなか前の方で数的有利は作れませんから・・・。この練習中、ヤンツーが穏やかな表情をしていたのが印象的です。最初は曽田君あたりもなかなか理解できなかったみたいです。池内君も和波君も質問攻めしてました。私も今回だけは聞き耳立てて聞いてたんですけど・・難しかったなぁ。二人の守備陣の方も実際のFWにやらせたらもっと面白い練習になるのになって思いました。DFラインがいやなプレスの掛け方とかわかるんじゃないのかな?。でも、FWはもっと重要な問題を抱えているんでねぇ・・・。本当に細かく教えているなぁ。

もうひとつ。

何で加賀君がいないんだ?これ結構大事な練習だぜ!!

終始、走り回ってきたフェラーリはオーバーヒートしたようです。これで、馬を見る眼と選手を見る眼が一緒なのはわかったでしょ?選手は予後不良にならないんで安心です。


posted by z-press |18:26 | TACTICAL-戦術 | コメント(7) | トラックバック(0)