2008年07月06日
『4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する』
『4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する』 (光文社新書 杉山茂樹著) 帯に「日本初"布陣の教科書"」とあり、 いささか大げさな気もしますが、 確かに"ピッチ上に描かれるデザインの違い"に着目した 面白い本だと思います。 私はあまり戦術について詳しくないのですが、 そんな自分でも理解できる内容です。
本のタイトルにもなっている「4-2-3-1」は 筆者によると、1998年フランスW杯でオランダ代表が用いて以来、 年々その数は増えているとのこと。 ・1994年アメリカW杯優勝のブラジル(パレイラ監督) ・1998年フランスW杯のオランダ(ヒディング監督) ・98~99年のデポルティーボ・ラコルーニャ(イルレッタ監督) ・98~99年のペルージャ(カスタネール監督) ・2006年ドイツW杯直前の豪州(テストマッチ オランダvs豪州) ちなみに、私が調べたところでは、 EURO2008で、準優勝のドイツ、ベスト8のオランダ、ポルトガルと いったところが採用している。 また、Jリーグでは、柏が採用している。 なぜ、4-2-3-1なのか。 この本の中で、それを採用している監督の発言から その一端を知ることができる。 「オランダ+ミラン。オランダの定番である4-3-3に、 プレッシングフットボールの定番である4-4-2を ミックスした布陣。攻撃も大切だが、守備も大切だ。 両者を連動させようと考えた末、4-2-3-1に たどり着いたんだ」(ライカールト) 「中盤を支配すること。ピッチを広く使い、 サイドアタックを仕掛けること」 「4-2-3-1はそれを実現するための布陣だ」(イルレッタ) ところで、4-4-2ですが.. この本には、ほとんど出てきません(笑) しいて言えば、 1996年の名古屋グランパスエイト(ベンゲル監督)が 出てきますが、正確には4-4-1-1です。 また、中盤の4人がフラットなのはコンサと同じですが、 プレスの網が高い位置でよくかかっていたという点でも違いが.. そもそも4-4-"1"-1の"1"は、 "ピクシー"ですから..(笑)
posted by yuichi |13:38 |
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