2015年07月28日

まだ船は出ていない【愛媛戦戦評】

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様々なイベントが目白押しだった愛媛戦も、結果としては敗戦に終わった。 が、四方田監督は前日までユースを率いていた訳だし、戦術的にもバルバリッチサッカーをせざるを得なかった訳で、これを「新生コンサの船出」とするのは些か無理があるだろう。 敗戦は敗戦だが、調子の上がらない荒野を早々に諦めたり、上原を早いタイミングで投入して攻撃に高さを出したり、神田をセントラルに配置して厚みを増したり、といった四方田監督の対応力を見れたことが収穫であり、「ここからまたはじめよう」なんてJ-POPでありそうな歌詞のフレーズで後押しをしていこうと思う。


とはいえ勝ち点を失った事実は変わらない。

失点シーンは櫛引が対応を誤った事がそもそもの原因であり、それはDFとしてやってはいけないミスだったし、瀬沼としては「脚を伸ばしてくるのを待ってソンユンのタイミングを探るだけ」とまでのチャンスだったのだから、あんなもん決められない方がおかしいのだ。J2だろうが8割は決まる。

そうなるまえに潰すのが櫛引の仕事だし、そうなった時に躊躇無く飛び込むのがソンユンの仕事だろう。
完全にやってしまった…といった感じで櫛引はへたり込んでいたが、さっさと逆転するために立ち上がるのもプロの仕事である。
「櫛引立てー!」と汚い声で叫んだが、届いただろうか?

でもあんなミスをしてすぐ「切り替えるぞー!」なんて叫べる櫛引なら2億倍くらいヤベーです。
何も反省していない…なんて思われて、2本目のロングボールを送られて、また対応を誤って失点、河合と交代。という状態にもなりかねないので、あそこでのLINEスタンプ「申し訳ございません」状態の櫛引というのが、これから五輪代表に生き残るために必要なミスであったという展開を期待する。


後ろのおっちゃんたちが
「ゴメス縦への意識が全然ないよ!」と野次っていたが、まさにその通りだった。
どうしても足下でボールを受けたがっているのか、ボールを持っている内村を追い越す動きが無いのが良くなかったと思う。

足下でボールを貰うのが悪い訳ではなく、要は選択の問題だ。

例えばキャプテン翼のゲームで
「ドリブル」「パス」「シュート」「ワンツー」という選択肢で相手を抜くのに対し、DFはそれぞれ
「タックル」「パスカット」「ブロック」という選択肢があり、
ゲームではそれぞれの得意なプレーのパラメータが高い方がボールを奪える。

実際のサッカーではもっと複雑なのだが、ゴメスのポジション、WBのプレーで例えるなら
「ドリブル突破」「FW足下へのパス」「DFへのバックパス」「逆サイドへの展開」「ミドルシュート」という選択肢があるとする。

ここに他の選手が絡むことで
「追い越してくる味方へのシザース」「動き直した前線へのスルーパス」「アーリークロス」といった選択肢が増える。
そうすると、相手の守備に「迷い」が生まれるのだ。

しかし今は基本的に「足下へのパス」「バックパス」しかないので、相手選手はそのどちらかで奪えばいい。なんて楽な守備だ。

この辺りでいろいろな選択肢を選べるような、そしてそのどれもが精度が高くなれば、もっと得点機会を作れるように思う。
それはゴメスだけでなく、都倉も、内村も、荒野も、菊岡も、前弟にも言えるのだが。
なんか真面目に書いた風に見えるが、とんでもなく素人考えなので参考にはならない。


とりあえず選手たちに今一番必要なのは「自信」だろう。
なにもなくても「俺は持ってる」と言い切るのです。
たとえそれがミンティアのCMに繋がっていなくとも。

ただし、さいてょさんのように「何も持っていない」とバレたときが恐ろしく、前よりも無惨に叩かれた上、サッカーボールを見ると顔に縦線が走るようになってしまうかもしれない。

まあとりあえず「自信が無い」→「相手選手になめられる」→「余計負のオーラを放つ」という負のスパイラルを抜け出さなくてはならないので、卑屈にならずに次の試合に向かって欲しいものだ。


posted by rockgendanshi |10:33 | 観戦後記 | コメント(0) | トラックバック(0)

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