コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2016年01月05日

仕事始め

  皆さん、仕事始めの夜いかがお過ごし?ミルry
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。
いよいよお年玉こと日本人移籍選手の獲得がリリースされた。新しく仲間に加わるのはヴィッセル神戸を契約満了となったDFの増川隆洋選手。増川選手といえば、名古屋グランパス時代に闘莉王とコンビを組みチームを優勝に導く原動力となった選手だ。空中戦にも強く、MF出身ということもあり足元も上手いとの触れ込み。惜しむらくは年齢が36歳と高齢であり、1シーズンフルでの活躍は見込めないだろうという点。しかし空中戦の強さがウリであるというは、ボールの落下点に入りきれず無駄にデカイもとい、恵まれた体格を活かし切れないの若手DFの良い教材になるのは間違いないだろう。トップ下の小野伸二、ボランチの稲本潤一、CBの河合竜二・増川隆洋。一時代を築いた彼らの共演を見たい反面、引導を渡す選手が出てきて欲しいというのも悩ましいところだ。
徒然と酔いに任せて思うところを書き連ねてみた。奈良の移籍は残念ではあるが、報道通りなら6000万以上の移籍金がコンサドーレには残る。最後に何か述べるとするなら、日本を代表するCBに「CB」になってくれというところか。海外移籍したもののSBでキャリアを重ねる日の丸レギュラー選手も居るのだから。自分のポジションに拘りを持って成長していってほしい。陰ながら応援している。彼の前途に幸多かれ。
 何はともあれ年が明けた。契約更新していない選手はパウロンを残すのみ。In/outはどうなるか分からないが、新たな仲間を迎える心の準備をして粛々と日々の業務に励んでいこうではないか。言われんでも分かっているとは思うがね。さあ明けて5日も踊らにゃ損損!!

posted by kitajin26 |00:02 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2015年12月30日

仕事納め

 大掃除も終わり、一杯やりながらこの記事を書いている。新居に引っ越してからまだ半年程度しか経っていないにも関わらず、思いのほか埃が溜まっているものだ。たまった穢れを払い、新たな1年を迎える準備をする。年の瀬の大事な行事を終え、ようやっと仕事納めの実感が湧いてきた。これで心置きなく寝正月、もとい吞み正月が迎えられる。酒の肴は選り取り見取り。元旦はニューイヤー駅伝に天皇杯決勝。2日3日は箱根駅伝。それでも足りなければ、借りた映画のDVD。磯辺焼きや買い込んだデパ地下お惣菜をテーブルに並べ、ビールに日本酒を飲み漁るだけ。体重?知らないね。多少の増減、減があるかは知らないが、それこそ知ったこっちゃない。たまの休みだドーンといこうや。
 この更新が年内最後の更新となる。7月ぐらいにブログを立ち上げたにも関わらず、本格的に記事を更新し始めたのが11月末からという酷いブログ運営だった。それでも多くの方々に支えられ、週間ランキングでも50位以内にランクインするようになった。これも御覧いただいている皆々様のおかげである。改めて御礼申し上げたい。ありがとうございます。来年2016年も引き続き皆様に楽しんでいただけるような記事を更新できるよう精進いたします。皆様の2016年に幸多からんことを祈って。

posted by kitajin26 |22:29 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2015年12月26日

待チ人ハ来ズ

 とはならないようで一安心だ。マセド暮らせど、届かない新外国人獲得の情報。まず1人。昨日のラジオもそうだが、本日の道新でも野々村社長自ら特徴をこう評している。「サイドで自分で仕掛けてクロスまで運べる。映像ではトップ下もウィングバックもサイドバックもやっていた。いろいろできる選手。」
 チャンスの割りに得点が少なかった今季のコンサドーレ。FW陣の底上げが図れなかったことも要因にはあるが、小野伸二や野々村社長が口にする「最後のクオリティの低さ」にクロス精度の低さが挙げられるのではないか。優れたサイドバックが加入することで、チームを強化するだけでなく、身近な手本になるという効果も見込める。技術はあるが今ひとつ伸び悩んでいる若手選手にとって、これを成長のチャンスに変えてもらいたいものだ。
 契約更新選手も出揃い、荒野やパウロンなど一部発表のない選手もいるが、例年のような戦力のレベルダウンは避けられたように見える。本日の日刊スポーツ掲載の四方田監督のインタビューにも「今年のチーム力を最低限と考えながら、編成を考えたり、来年の準備ができるというのはありがたい。」とある。継続したチーム強化が図れていることは経営陣の努力の賜物だろう。あとは獲得した選手が活躍し、J1昇格の原動力となってくれれば最高だ。
 シーズン最終戦後のブログに書いたとおり、「新聞報道に一喜一憂。選手のブログやらツイッターだのを追い掛け回し、意味深な発言に踊り狂うオフシーズン」となっている。実に有意義で胃が痛い。年が明ければキャンプが始まり、すぐに開幕だ。踊る準備はできてるか?

posted by kitajin26 |14:37 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2015年12月23日

背中に負いし君の名は

 「ネームの追加は6000円くらいかかりますね。どうなさいますか?」結婚し、小遣い制に移行した身としては結構な出費だ。いえ、結構ですと断った。細々とした確認作業を経るうちに、思わず口をついて出たのだ。「すいません。やっぱり選手の名前入れてください。」受付の方の苦笑いを受け流し、僕は、、、
 初めてレプリカユニフォームに名前を入れたのは今年のことだった。嫁さんがなぜか前田俊介をいたく気に入り、その影響もあり背番号11を背負うことになったのだ。淡々というか飄々というか人を食ったようなといおうか悩ましいプレイスタイルではあるが、楽しそうにドリブルする彼の姿が好きだった。独特なリズムで相手DFを掻き分け、大きく蹴り出すボールをマリオジャンプさながらに片手を突き出してブロックする彼の姿が好きだったのだ。彼なら名前を背負ってもいいかなと思ったのだ。
 サポーターなら誰が好き彼が嫌いなどいろいろあると思う。自分の思うところを書かせて貰おう。賛否両論あると思うが、自分の感情を整理したいという思いもあるのでお眼汚しを失礼したい。
 宮澤裕樹のプレーが嫌いだった。相手選手に背を向けてパスを受け、消極的なバックパスや横パスを選択し、挙句の果てパスカットされカウンターを受ける。若手選手がボランチの相棒になると積極的にフォローに周り、生き生きとDFラインに吸収される。そんな彼のプレーが嫌いだった。
 石井謙伍のプレーが嫌いだった。ただ我武者羅にプレスを掛け、私はボールを持ってからの選手でございとサイドに貼り付きパスが届くのを待っている。ボールを持ったはいいが、サイドに張りすぎているため後ろの選手が追い越せず手詰まりになってしまう。そんな彼のプレーが嫌いだった。
 今年の後半戦から監督が四方田修平に代わり、小野伸二がスタメンに名を連ねるようになった。用いるシステムも変更され、求められる役割が変わったのだろうか。
 宮澤裕樹のプレーが好きだ。小野伸二に集中したマークのギャップをドリブルで切り裂く。タイミングを計って2列目から飛び出しゴールを狙う。そんな彼のプレーが大好きだ。
 石井謙伍のプレーが好きだ。河合竜二にポジショニングの不備について叱責され、彼自身の考えにおいて怒鳴り返す。あわよくば相対するDFを抜いてやろうと距離感を図りつつゴールに向かう。そんな熱い思いが垣間見える彼のプレーが大好きだ。
 これを俗に「手のひらを返す」と言うのだろう。実際にグラウンドでプレーをしたことのない帰宅部出身の身の上で、選手のプレー云々を論じるのは噴飯ものであることは重々承知している。その上で自戒を込めて書かせてもらった。以前から今期の後半戦と変わらないプレーをしていたと言われればその通りだろう。でも好きになっちゃったんだからしょうがない。
 「堀米でお願いします。」思わず彼の名前が口をついて出た。
埼玉にも行った。大阪にも行った。東雁来にも勿論行った。試合開始早々に裏を取られ、その後数試合に渡って攻め上がりに消極的になり左サイドの攻撃が停滞した。そこから勇気を持って一歩踏み出し、その結果産まれたプロ初ゴールも目の前で見た。海外移籍を視野に入れたという今オフの彼の去就に何とも言えない感情を覚え、思わず記事を書き思いの丈をぶちまけた。
堀米悠斗が好きだ。彼がコンサドーレ札幌の選手である限り、僕は彼の背中を目で追うだろう。だから2016年、僕は彼の名を背負う。やってやろうぜ、ゴメス。

posted by kitajin26 |09:08 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2015年12月19日

未来は僕らの手の中

 「過去の延長線上に自分の未来はない」。12月17日の道新において吉原宏太が執筆しているコラムの一文を引用させてもらった。彼が指導の勉強をしていく中で出会った言葉だそうだ。更に本文から引用させてもらう形で説明するならば、「過去の実績の延長線上を惰性に進むのなら成長はない。その延長線上から思い切って外れ、新たな道を切り開かなければ進化できない。」ということだ。吉原氏はこの言葉を、伸び悩んでいるコンサドーレの若手選手に向けて贈っている。「常に考え、新しい知識を得て挑戦し、技術や経験をつみながら、日々進化するイメージを持って未来を切りひらいてもらいたい。」
 この言葉は若手選手だけではなく、コンサドーレ札幌というクラブ自体も金言として受け取らなければならないだろう。今まで培ってきたスポンサー企業との関係。そして会社間の横の繋がりを活かし、新規スポンサーを募り着実に会社としての体力をつけていく。小さなことからコツコツと。中長期の計画を立て着実に遂行していくことは大事なことだ。ただフットボールクラブとは夢を売るという大変重要な事業目標がある。この達成には大きなリスクが伴い、本気度を測る目安として強化費5億円獲得というものもある。継続して夢を売るためにはやはり金が要る。いかにして資金を得るか。そのためにコンサドーレは中山雅史、レコンビン、イルファン、小野伸二、そして稲本潤一を獲得した。コンサドーレ札幌というチームの日本国内そして海外での露出を高め、スポンサードする価値を高めたのだ。
 これは2013年10月の大手商社である住友商事との契約締結という形で実を結ぶ。短期とはいえ札幌の財界とは縁の薄い東京に本社を置く企業がJ2所属チームをスポンサードしたのだ。18日金曜日の野々村社長が出演するラジオ番組において詳細は明かせないと前置きした上で、社長自ら新規大口スポンサーとの契約交渉状況についてこう述べている。「プロジェクトが大きければ大きいほど、または一緒にやっていこうとする会社が大きければ大きいほど、向こうの会社の中で色々な事を倫理通してなんたらかんたらというに相当時間がかかったりするらしいんですよね。1年くらいかかってますから。僕が提案をしてだいたい1年、11か月前くらいですかねえ・・・。まあ、概ね『面白いね!』ということで進んではいるけれども・・・ねえ?(笑)最後、向こうの社長さんなのか誰なのか判子が押ささって『もういいよ!言って!』ってなるまでにはまだ至っていないんです。」
 野々村芳和氏がコンサドーレ札幌の社長になるにあたり、某社の前社長の鶴の一声が合ったことは周知の事実である。事実、野々村氏自身が明言している。今後「北海道から世界へ」を実現しようとするなら、会社としてのコンサドーレ札幌は拡大を続けていかなければならないし、メインスポンサーにおんぶに抱っこという体制は改善していかなければならないだろう。そのために新たに「北海道」の名をクラブ名に加え、「コンサドーレは札幌のチームだから」とスポンサードを渋る会社のエクスキューズを封じていく。ホームタウンも拡大し、名実ともに北海道のチームとなった訳だ。この取り組みもまさしく「過去の延長線上に自分の未来はない」ことを念頭に置き行動した結果なのだと思う。地方クラブでありながらナビスコ杯を勝ち取った大分トリニータは地元財界に縛られず積極的に全国企業から出資を募った。やり方やその後について賛否はあれど、一定の成果を残したことは確かだ。リスクとリターンの分岐点を見定めたうえで、積極的な経営手腕を見せてもらえるというのはサポータ冥利に尽きるというものだ。コンサドーレ札幌の未来、僕らはどこまで行けるのだろうか。

posted by kitajin26 |23:49 | 雑記 | コメント(2) | トラックバック(0)

2015年12月12日

プロビンチャクラブの悲哀

 「みんな、やればいいんですよ・・・ここで!ここでやる責任があるでしょう!と思います。」思わずこぼれた本音だったのか。ラジオから聞こえてきた野々村社長の声は若干の哀愁を誘うものだった。本日付の日刊スポーツにこんな見出しが躍った。『U22奈良は札幌退団 東京、川崎F、千葉が争奪戦』先日の堀米といい札幌ユース出身選手の移籍に関する報道。ステップアップになるし、もちろん育成費だってクラブの懐に入ってくる。プロビンチャの宿命だと覚悟はしていた。社長も同じ気持ちであったのだろう。しかし現実として迫ってくる時、クラブの魅力を積極的に語る社長だからこそ受けるダメージは計り知れないと思う。
 報道を信じるなら奈良の移籍に伴ってコンサドーレに支払われる金額は5000万円前後。仮に2年契約で新外国人を連れてくるなら2500万レベルの選手を連れてくることができる。本日付の道新スポーツによると新外国人は『リストアップされていた外国人選手FWや攻撃的MFを3人まで絞り込んだ。すでにオファーを出して交渉も行っており、順調に進み合意に至れば、近日中に発表される見込み。』とのこと。また、『守備的な補強はせず、より攻撃的なフィニッシャーとなりうる選手に照準を定め、絞り込んでいる。』との報道もあった。
 11月15日の日刊スポーツによると『クラブは来季に向けて動き出しており、強化費は今季の5・1億円から約1億円増の6億円台に増額する方針。』また、記事にまではなっていないが様々なメディアで触れられているように、在京の新規スポンサーが付き少なくとも2年4億はチームの強化に回す事が出来ると思われる。昨日のラジオで社長は新外国人選手との交渉にあたり、現状をこのように語っていた。「すごくいい選手に来てもらいたいという気持ちはあると思いますけど『それは無理だろ』っていう金額の問題もあったりするのでコンサドーレで現実的になんとか一緒にやっていけそうなランクの選手、ランクをかなり超えているけど頑張れば手が届くみたいな選手にどうやってその気になってもらうかというようなことがポイントとしてあると思いますけど、そこのところはそれなりに上手くいっていると思います。」
 この「どうやってその気になってもらうか」という部分。これが札幌ユース出身の選手にも当てはめて考えなくてはならない時が来てしまったのかもしれない。ユースから札幌で育っても、今後のクラブの方針について理解した上でトップ昇格を受け入れたわけではないだろう。若い彼らには酷だろうと思うが、小野伸二や稲本潤一がなぜ札幌を選んでくれたのかを今一度考えてもらいたい。その気になってくれた新外国人が誰で、どの程度成績を残してくれるのか。ここでやる責任を果たしてもらいたいものだ。

posted by kitajin26 |15:46 | 雑記 | コメント(2) | トラックバック(0)

2015年12月05日

一言だけ

ありがとう。俺達の砂川誠。

posted by kitajin26 |11:49 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2015年12月04日

それぞれの未来

 「前田が子供を教えたら子供も凄く喜ぶし上手くなるんだろうなあとか思っている。」意外だったのか、真偽のほどをたずねるラジオMCの質問に野々村社長は重ねてこう言った。「結構、子供に教えたりするの上手いんですよ。」
 前田俊介、ナザリト、古田寛幸、菊岡拓朗、ニウド、園田淳の6名がチームを去ることになった。その話題に触れた時に思わず洩らした本音だった。その上でかつて選手だった社長らしく、選手の気持ちを思いやって葛藤する胸のうちを明かす。「でも僕のそういう風にいったら面白いんだろうな、というのは彼らの人生の中の提案のうちの1つでしかないですからね。もっとサッカーやりたい!という想いは凄く分かるし、そこはみんな難しいところですよ!」
 前田俊介という選手はエリート中のエリートである。年代別の代表に選ばれ、恵まれない体格にも関わらず確かな足元の技術を生かしチームを渡り歩き中心選手として活躍している。年齢もまだ29歳だ。もちろんまだまだやれるという本人の自負もあるだろう。そのうえで我が儘を言えるのならば、その経験と技術を後進の指導に活かして貰いたいという所だ。子供たちは食い入る様に見ることだろう。ボールが足に吸い付くようなトラップとDFを軽々と交わしていくその独特なリズムのドリブル。決して順風満帆なプロ生活ではなかっただろう彼の口から語られる経験と教訓。その全てが子供たちを成長させるはずだ。面白いではないか。彼の門下生が札幌の両翼を担うかもしれないのだ。するするとペナルティエリアに入り込み、師匠譲りの澄ました顔でゴールの隅にボールを蹴りこみニヤリと笑う。そんな浪漫が広がる。そして僕らは呟くだろう。「前俊を諦めない」と。
 選手は決してゲームの駒ではない。面白いからといって勝手に願望を押し付けることはできない。選ぶのは彼らだ。明日、砂川誠が決断する。練習後に自身の報道についてコメントをするとのことだ。引退。このままでは試合に出られないと、断腸の思いでチームを離れ新たな勝負の世界に身を置いた。そして勝ち取った388分。やり切ったのだろうか。おそらくやり切ったのだろう。切れ味鋭いクライフターンでDFを置き去りにし、前傾姿勢で突進してくるあのドリブルはもう見られない。
 明言はしていないが、札幌としては指導者としての椅子を用意しているようだ。強化費が3年前と比較して倍増し、ユースから大量昇格した時よりもチームのレベルが上がっている現在。今後トップチームへの昇格は狭き門となることが予想される。その中で切れ味鋭いスナイフターンを武器にサイドを切り裂く「北海の荒鷲」が昇格してくる未来を夢想したいと思う。

posted by kitajin26 |23:09 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2015年11月27日

米には八十八の(略)

 11月26日。道新スポーツ2面にこのような見出しが躍った。『堀米 欧州移籍も視野 オランダなど模索中』。札幌残留も選択肢に含めつつ、代理人に移籍可能な練習参加を受け入れてくれる欧州クラブを探してもらっているとのこと。人生の選択肢に早いも遅いもないと個人的には考えている。若いうちであれば多少失敗したところで残りの長い人生でリカバリーも利くだろう。要はタイミングだろう。彼にとっては契約が切れるという今が、そのタイミングと感じたのだろう。
 だが引っかかる。「欧州なら2部のクラブでも、活躍すればマーケットにつながっているので」。記事中における堀米本人のコメントだ。「欧州なら2部のクラブでも」?「2部のクラブでも」?向上心が高いことはいいことだ。現状に満足することなく、己を高め理想に自分に近づくために努力は怠らない。間違いなく堀米悠斗という選手はこれが出来る選手だと僕は感じている。だから問いたい。「何を吹き込まれた?」と。かつて代表でプレーした南野拓実の活躍に刺激を受け、置いていかれていると感じ焦っているのか。それともレギュラーに、しかも「日本の2部のクラブ」のレギュラーになりきれていない自分と理想のギャップにうろたえているのか。こんなはずではなかったと。
 野々村社長はレギュラーのラジオ番組に出演し、堀米移籍報道について質問され「初耳です。」と前置きした上で、このように答えた。「練習参加を受け入れるクラブはあるだろうが、ぜひ買いたいというレベルには達していないのではないか」。この質問を受ける前に社長は新戦力獲得について自身の考えを述べていた。ロナウジーニョのようなビックネームとも接触をしており、社長就任直後から「対話の窓は常にオープン」のようだ。とはいえビッグネーム獲得による戦力&営業力強化よりも、有力無名選手を安く手に入れるほうが結果的には戦力強化にはつながるだろうと結んでいた。要するに小野や稲本クラスが今年も移籍市場にいるなら獲得したいなぁと。これが2部クラブだ。乏しい資金力で少しでも上位をうかがい、あわよくば昇格を目指す。その2部クラブが極東のフットボーラーを獲得する理由は限られている。スカパーでスイスリーグの中継が組まれ、ベトナムのテレビがコンサドーレの試合を取り上げるのと同じ理由だ。言い方は悪いが「どれだけ金をひっぱれるか」だ。そこまで踏まえたうえで、一クラブ社長として「買うレベルにない」と答えたのだろう。選手としての伸び白もあり、北海道出身というバックボーンもある。クラブとしては堀米をもっとスケールの大きい選手に育て上げるビジョンを持っているのだろう。だからこそ三上GMも「もっと札幌で活躍してからなら協力して送り出せるけど、まだ早いと思う」と慰留しているのだ。
 僕自身も転職を経験しており、ぞくぞくと転職していく同期の姿を見送りながら、言いようのない焦燥感を感じることもあった。焦るなとは言わない。ただ言わせて欲しい。自分を安く売らないでくれ。「欧州なら2部のクラブでも、活躍すればマーケットにつながっているので」。自分で口にした言葉の意味を改めて考え、最良の結論を出してくれることを祈っている。

posted by kitajin26 |23:22 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2015年07月25日

上司が代わるということ

 「この成績でボーナスもらって恥ずかしくないのかな?」
白壁に四方を覆われた小会議室。
「見込みの数字じゃなくて、出来るのかどうかを知りたいんだよね」
胸元を肌蹴させ、トントンとペン先を提出した資料に打ち付けサディスティックな笑みを浮べながら新任の営業部長が問うてくる。
社長が交代し、体制が大幅に変わった。
評価方式も変わり、エリア単位で担当する営業の僕たちに新しい目標が降ってきた。
会社として拡販したい製品の売り上げ、そして課されたノルマの達成率のみで判断されることとなり、どのように活動していくか方針を報告する会議での一幕。
前年発売の新製品で営業所でもTOP3の売り上げを達成し、その実績が評価された上での業績賞与は最高水準のもの。
 「このままだと再教育プログラムを受講してもらうことになるね」
特殊な業界であり、4月に課された目標に対して6月にどうこうすることが難しい中でまず活動指針を報告せよと指示があった。
会社の都合で発売時期が延期になり、発売され次第購入すると予約をいただいていた得意先にお詫びをした上で参加した営業所会議だった。

 ぐじぐじ言っている。
前職のことであり、吹っ切れたつもりだったが筆を進めるにつれて当時のやるせなさが戻ってきたようだ。
売り上げを上げたのは僕であり、新製品も発売になれば実績を
上乗せすることが出来た。
発売していれば他社に採用を取られることもなかったのに。
そもそも前年比で売り上げをプラスにしているのは僕だけなのに。
どす黒い感情が渦巻き、その日僕は転職活動をスタートさせた。

 チームスポーツは難しい。ただ自分が納得できるプレーをすれば評価されるわけではないからだ。
勝たなければならない。打ち負かさなければならない。そして何より評価するのは自分ではない。
評価基準は無限にあり、日々新しい指標が開発され消えていく。
”納得がいかない”
7番、8番。
どちらも突き詰めれば、限られた時間の中でより長く自分を輝かせるため。
そのための移籍。
納得いくまで足掻くしかないし、その姿は訴えるものがあるはずだ。

突然の監督交代である。
もう少し待てばよかったのにとは言わない。
そんな簡単に踏みとどまれる決断ではなかっただろうから。
方針は変わる。評価方式も変わる。
ただ求められるのはひとつだけ。結果だ。勝ち点をどれだけ稼ぎJ1への切符を勝ち獲るか。
品切れになっている製品を拡販しろと無理強いされる僕らと違い、彼らは自ら製品を生み出すことが出来る。生み出すことが出来なければ顧客への信頼を失うだけだ。
日曜日に愛媛FC戦がある。
僕はそうならないと信じている。

posted by kitajin26 |01:38 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2015年07月09日

ご挨拶

 病気である。定期的に訪れる禁断症状というやつだ。
仕事に行き詰ると空想の世界に身を投げ出し、記憶と言葉をこねくり回す。
ある程度文章にできたら満足していたが、限界が来たようなので
書き散らかすことにした。
思い出とコンサの試合と日常をミキサーに投げ入れて、
味の素で整えた文章を提供していく。
ご笑覧いただければ幸いだ。

posted by kitajin26 |23:36 | 雑記 | コメント(2) | トラックバック(0)

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