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2006年10月16日

2000年8月12日 ひたちなか

なんでだろう?2000年といえば、あまりに衝撃的だった鳥栖との開幕戦、厚別での山瀬のデビュー戦Vゴール、駒場での永井vs岡田監督(笑)、暑くてたまらなかった室蘭の浦和戦、言わずと知れた12番の人文字と大森健作の決勝ゴール、野々村のヘッドバッド一発レッド…と、いろんな思い出があるのに、なぜか最初に頭に浮かんだのが、第28節・水戸ホーリーホック戦だった。

水戸ホーリーホックはこの年からJ2に加入して、ものすごく弱いチームだった(失礼)のに、なぜか夏場からえらい実績を持ったブラジル人選手が3人加わり(あれはいったい何だったの?)、この試合に関していえば、完全に水戸のペースだった(記録を見ると、前半のシュート数は水戸7本に対して札幌はわずか2本)。

このシーズンのコンサドーレの強さを考えれば、負けるはずのない試合だったのに、僕なんか、途中から、水戸を応援したくなっちゃったぐらいに、水戸が攻撃的ないい試合を見せていた。「えふしー、みと!」の掛け声に、メインスタンドから自然に手拍子が沸くのもむべなるかな。こういう試合をしていればサポーターも増えるだろうなと思ったことだった。

ここまで来たら引き分けられれば十分だ、いや、頑張ってる水戸に勝たせてやってもいいんじゃないか…ところが、この年のコンサドーレは、本当に強かったのだ。そんなことを考え始めた86分に、大森が後ろからロングボールを放り込み、高木がヘッドで落としたところを、なぜかゴール前に上がっていた名塚が右足で蹴りこんで、ついに均衡を破ってしまったのだ。

忘れませんよ。そのとき、名塚は、膝を曲げて、上空に向かって、渾身のガッツポーズを見せたのだ。もう、これ以上ないってぐらいの、力強い、魂の叫び(声は聞こえなかったけど)。僕はそのとき「あ~、水戸、ここまで頑張ったのにぃ~」と、なぜか水戸応援モードの感想を口にしてしまったことと、そう言いながらもキャプテン名塚をとても頼もしく思ったことは、まるで昨日のことのように(というのはちとオーバーにしても、鮮明に)記憶している。

おまけ写真。



その年の10月、平塚で昇格を決めたときの名塚選手。インタビューを受けていたのかなんかで、一人だけ、遅れて挨拶にやってきて、サポーターの前で深くお辞儀をしたのでしたね。


posted by issey11 |23:44 | 10年の思い出 |