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プロフィール
生まれ:1978年旭川市生まれ。 育ち:道内あちこち。その後横浜、川崎を経て再び札幌。 観戦暦:1996年・対日本電装戦が初応援。翌年より道外への進学に伴いアウェー中心に応援、1998年よりアウェイコールリーダーとなる。2003年春に札幌へUターンし、現在ホームゴール裏で応援中。 サッカー以外の趣味:音楽と活字。
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2006年02月13日
常々ネットをやってて年に一度くらいどっかで大論争になってるのが
「ネットはリアルかバーチャルか」
というネタ。
このところネットの片隅で再燃している「リアルとバーチャル論」だけど、そのネタ元は「ウェブ進化論 ほんとうの大進化はこれから始まる」の発売に刺激を受けた(自分もその一人)からなんだろうと思うけど。
ネットにおけるコミュニケーションは不毛だとか、現場で顔をあわせるコミュニケーションこそが至上でネットにおける意味などないとか、そういうことが延々と語られたり反論されたり罵倒されたりしてきた。そうしてネットの立場は毎回「リアル」の前に沈没させられてきたけど、このごろちょっと風向きが変わってきたのかな、ということを感じている。Blogの普及がそのひとつ。誰も彼もがネットでの言論空間(という言葉がカッコよすぎるのなら、「人に見られるチラシの裏」とでも言おうか)を持つ事によって認知され、大衆化されてきた。つまりは、「バーチャル」という言葉の持つ旧時代的なイメージがやっと変化して「大衆メディア」としてのカオになってきたのだろうか、と思う。これはこれで、善悪ふくめて、言葉と時代に沿ったいいカンジのものになってきたんじゃない?
つまり、前時代的な「リアル」「バーチャル」の持つ一面的なイメージは駆逐されつつある。
一言で「バーチャル」と言ってしまうと有史以来人間が生み出したコミュニケーションツールやメディアぜんぶがバーチャルになってしまうのであって、それは昔で言うところの電報だったり電話だったりテレビだったりするのだ。これらが新たな「リアル」の時代を作り出した。そうして、今まで僕らがやってきたコミュニケーションや、見聞きしたもののなかに、「お前はリアルじゃない」と前時代的「リアル」どもに蔑み罵られてきた「バーチャル」がこの時代の層に加わった。テレビやラジオに代わる、新たなメディアというチカラ(←こうやって朝日新聞風にカタカナで「チカラ」って書くとこっ恥ずかしいというのを今身をもって経験した(笑))がバーチャルとリアルの境目にいる状況が現代だ。確かにネットはまだ完全ではないが、ネットの進化はある程度予測できても(Web2.0とかね)完全性などどこにも見えないものであり、見えてくるものでもない。けれども確かにネットでこうやってブロガーたちが発信するものは紛れもない「リアル」である。
それに対する「現場主義」という考え方も否定しないではない。だって自分も現場(リアル)の真っ只中にいたんだから、その良さと面白さだってわかってる。でも最近思うのは「現場の多様化」ということだ。リアルは一面だけじゃない。限りなく球体に近い多面形で、人それぞれの思いも行動もある。それを現場の限られた一場面だけでひとくくりにしてしまうのは、とても危うい感じがする。あまりにも前進主義でありすぎて、次を求めることしかしなさすぎて、その急進的な感じが怖い。オプティミズムが時代を動かすとは限らないんじゃないのか、と思う。今だからこそ、ちょっと足を止めて自分たちの立ち位置を考えてみるのも悪くないんじゃないか。
ところで昔流行った「バーチャルリアリティ」という言葉がある。極論すればバーチャルを用いてリアルをそのなかに取り込む、という意味だ(本当に極論だな)。ただ、この言葉が語られた(あるいは一人歩きした)イメージはカクカクしたポリゴンでどう見てもかわいくなんかない「美少女」が画面の中を動いてプレイヤーに告白する、みたいなイメージが先行して植えつけられてしまって、結局この言葉は「オタクっぽい」の一言でゴミ箱に投げ捨てられた。でもこの言葉をもう一度拾いなおしてみてみると、今の時代になぜかしっくりくる部分だってある。時代が「バーチャルリアリティ」という言葉が概念的に目指していた方向へと向かっている、気がする。
ネットはリアルの一部に食い込んでいるし、もうネットがリアルかどうかなんて議論こそ不毛そのものに他ならない。コミュニケーションの一手段として、メディアのひとつとしてもうちょっと考えてみてもいいんじゃないだろうか。「お前が逝け」「いやお前が逝けよ」と掲示板で罵りあったり、現場では「逃げんじゃねえ」とすごんだ奴のブログのエントリに説明を求める他のブロガーのコメントやTBを「うざい」とか「名前出せ」だので振り払った挙句に炎上するなんてのは「リアルの忌避」に他ならないし、世界が広がっていることを知らないという事こそが新しいインターフェースに対応できないが故の「逃げ」であり「罪」なんじゃないかと思う。
だからこそ今、世界という無限大の多面体の一側面を、ネットはもう果たしていることに、その一面に、目を向けるべき時代なんじゃないだろうか。
これを書いていて思った言葉。
「ネット足軽」
ブロガーと呼ばれるひとはこんな風に例えられる気もしないではない。
で、ブロガーにコメントやTBを貼って食いついてるのは
「ブログ乞食」
まあ、俺は自分の事を
「IT土方」
だと思っているのだけど。
でも足軽も土方も河原者もいないと、世の中変わる事なんてないんだぜ、
と強がってみる。
(おまけ)
今回の参考文献(参考ブログ)。
「世間2.0」
「404 Blog Not Found」
「好奇心と怠惰の間」
「H-Yamaguchi.net」
2006年02月08日
なんで今、なのだろう。
フットボールに魅せられた彼の命が、
ワールドカップのこの年に散ってしまったというのが、
もしフットボールの神様の仕業なのだとしたら、
それはあまりにも、あまりにも、残酷すぎやしないだろうか。
フリージャーナリスト・石川保昌氏のブログにもこのエントリがある。
>後輩諸君に言っておく。
>サッカーの暦は4年ごと、2年ごとに進んでいく。
>いまの君の仕事に甘んじるな。君がもし30だとしたら、
>あと何回、W杯に立ち会えるかい。
>そんなに多くはないぜ。
>98年のときより2002年、2002年のときより2006年、2006年の
>ときより2010年と、明確に自分がやりたいこと、やらないと
>いけないことを見据えてほしい。
>自分に足りないものはなにか。どうすればそれは補いがつくのか。
>自分はそのために自己啓発してきたか。
>時間はあるようでそんなにない。
富樫氏や石川氏のようなライターの人だけにこの言葉は当てはまらない。
ひとりの人生に残された時間は思ってみればあまりにも短いし、
歳を取るごとに時間の過ぎる速度は加速度をつけて速まっていくばかりだ。
だから、自分はもうちょっと行き急いでもいいと思う。
富樫氏のご冥福を、心よりお祈り致します。
2006年01月29日
JSPORTSで放送されている「フットボール・アンチ・クライマックス」という番組がある。内容をかいつまんで言うのなら、Jリーグの一試合を90分という限られた時間の中ではなく、トレーニング、ゲーム前、ゲーム後の表情から丹念に追いかけ、選手やコーチのコメントを引き出しながらその試合を再構築する番組、というところだろうか。月に一度の間隔で、一試合をピックアップして構成している。(ちなみに札幌は02年厚別での対FC東京戦を第2回に放送されている)
今回の放送(第41回)は、今までの監督の言葉を集めた「監督の言葉」。そのなかで横浜FC監督(当時)の信藤健仁氏が語っていた言葉。
「必要以上のリスクマネジメントは怯えだ」
前後の文脈を補完すると、たとえば相手が一人しか上がってきてないのに、味方の選手はいつも3人守りに行っているような戦術の型にはまった守り方しかできていない。リスクマネジメントは必要だが、フットボールはリスクを背負ってゴールを決めなければ勝てない。ときにはリスクを冒して点を取りに行くことが必要だし、必要以上のリスクマネジメントをするのは点を取りに行くという意識が低いということ≒「怯えの意識」の表れだ、ということ。
フットボールはゴールがなければ成り立たないスポーツだ。ゴールを決めなければ勝利のないスポーツだ。ゆえに、守備の場面であっても意識をゴールに向けていなければならない。ゴールのために相手のボールを奪う、そのためにマークにつく、プレスをかける、ポジショニングを保つ。すべてはゴールに向かっているべきプレー・・・ということができるのだが、すべからくリスクを冒してチャンスをものにするプレーが見られるというわけではない。札幌の例でいうと去年の最終戦、西谷選手がチャンスに横パスを選択して怒った柳下監督に交代させられたというシーンがあったのだけれど、柳下監督はまさにこのとき、「リスクを冒さないプレー」に怒りをあらわにしたのではないだろうか。先述した論に倣うのなら、西谷選手はゴールのために「パス」という確実性の高い選択をしたけれども柳下監督はそこで「シュート」というリスクを冒してほしかった、と言い換えられる。ゴールに一番近いプレー。それを求めるのがサッカーだし、そのために戦術や戦略がある。
ちなみに、横浜マリノス監督の岡田武史氏も「腰の引けたサッカーだけはしたくない」というコメントをしている。信藤氏の言葉をメンタルなニュアンスを交えて翻訳すれば、こういう言葉になるだろう。もっとニュアンスで読み替えてしまえば、元・FC東京監督の原博美氏が言う「シンプルに入れちゃえば1番いい」になるのかなと思うけど、さすがにこれは意訳しすぎか。
そして今、札幌に足りないものも「リスクマネジメントの意識」ではないかと思う。「必要以上にリスクマネジメントの意識を持ちすぎている」ところがあるんじゃないだろうかと。それは運動量とか、戦術ということではない。もっと深い、根っこのところにある、「ゴールへの意識」や「勝利への執着心」に繋がる意識だ。メンタルマネジメント、と広義に表現してもいいかもしれない。真の意味での「戦う集団」としてシーズンを戦い抜くために、キャンプで「ゴールへの意識」を十分高めてきてほしい。
2006年01月17日
オフシーズンというかこの年末年始、高校選手権以外ほとんどフットボールに触れていませんでした。テレビも見てない。そんなわけでここに書くネタが尽きた・・・というのは言い訳で。
パリダカやらスキーやらをわんさと見て(篠塚健次郎の引退レースがリタイアで終わってしまったのは悲しい)15日のキックオフイベントに行ったらものすごく新鮮な感じがした。新鮮って言っていいのかな。新たに気合いが入った、のほうが近いかな。児玉社長の「イェイイェイ!」に思わず膝が抜けてしまうか思ったけど、そのくらいのフットワークの軽さが札幌を引っ張って来てくれたのは確かだな、と思う。ステージの横でからデジカメで写真撮ったりサポの挨拶に答えていてくれたりしていて、ホント気さくな人だなー。新加入の選手も、アニキオーラ満載の大塚選手、「冷めた松岡修三」って自己紹介してた野本選手、タフガイっぷりがスーツの上からも窺い知れる関選手、コンサドールズから復帰した石井選手(爆笑)などなど、面白そうな補強ができたなーと思いつつトークショーを見ていた。
よく補強が小粒だとかいうことを伝え聞くけど、大事なのは知名度や実績なのではなく「求めるフットボールにいかに順応し、成長できるか」ということだ。それができれば大粒の選手にもなるし、小粒のままということもある。実際にチームで戦ってみなければわからないことだらけだ。現FC東京の今野選手だって、札幌に入団したときは知名度は低かったけど、今ではセリエAからオファーの報道がある(!)くらいにまで成長したし、ベテランだって今まで以上に活躍する選手もいる。競争と成長はまだまだこれからなのだから、どうこうというつもりはない。今はただ札幌の選手達がこのチームで戦うことを選んでくれた、そのことをまず感謝したい。そして、たくさんの喜びを共有したい。
2ヶ月ちょっとでシーズンイン。僕らも開幕に向けて、万全の準備を整えたいものだ。
2005年12月31日

年の瀬も押し迫ってきた。
今年はいろいろあって実家には帰らずにひとりで過ごす。毎年実家に帰り、親戚と年越し蕎麦を啜り新年を迎えていただけに少しだけ違和感がある。でも静かな新年というのも悪くない。
新年が近くなると、「良いお年を」とか、「新たな気持ちで」とか、「リセットして新年に」なんて言葉を良く聞くけど、あんまり僕は好きじゃない。年が変わりこそすれ1月1日だって昨日の続きだし、毎日の中の一部分であることに違いはない。「良いお年を」なんて言われると「じゃあ今年は良い年じゃなかったのかよ」なんて邪推してしまう。悪い癖ですねこれ。
札幌に関して言えば、少なくとも「良い年」ではなかったと思う。悪いことのほうが多かった、のかもしれない。でもそういったアクシデントを乗り越えたことは、間違いなく「良いこと」だ。だから「新たな気持ち」になっちゃいけないし、「リセットして」はいけないのだ。このチームを支える僕らは、この一年を刻み込んで次のシーズンに繋げなければならないし、次の世代に伝えていく役目を担っている。そして繋げた向こうにはJ1があり、アジアがあり、世界がある。そのために毎日を送る。フットボールだけでなく、自分の感じた何かを、考えた何かを伝え合うために、毎日を送る。幾つの歳月が移り過ぎても、そのために日々を送るものなんだと思う。少なくとも僕は、そう信じている。
生きるとは自分の何かをこの世に伝え続けることだと、信じている。有形無形、アナログデジタル、そんなのは関係なく、僕らは何かを伝えるためにここにいる。そのひとつが札幌という記憶だということだ。
来年は僕らが育んできた、大事にしてきたものをJ1昇格に結実させる年になる。リセットなんて使わない。これまでのすべてを選手に力として送り、共に戦い喜ぶための一年だ。だから今年の最後に「来年はいい年でありますように」なんて他力本願なことは言わない。
来年は、いい年にしてみせる。
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