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2009年07月11日

クライトンの名誉のために・・・。

最近はブログでなのか口コミでなのか、クライトンがボールを持つせいで攻撃が遅く、
彼が原因でサッカーの質が悪いという捉え方をしている人が、今日の試合で見受けられました。
私も確かに、クライトンが攻撃を滞らせているという内容を公開した身ですから、
彼の名誉のためにも少し掘り下げたいと思いました。

みんながわかるのは彼がキープして、早くにパスを出さないということ。

でも半分以上観客の方は、そこに疑問を何も感じていないと思いますので、付け加えます。
どうしてキープするのか??

最大の理由はマークを引き付けて、味方へのチェックが薄くさせる。
それは決定的なパスを自分が出すか、自分が出した味方に出させ、
ゴールに結びつく状況を作ることが目的なわけです。
及第点でファール貰ってFKという計算もかなりあると思います。

サッカーは同じ人数で、サポーターの応援があろうがなかろうが必死にやるわけです。
そういう状況下では、どこかでだれかが無理をする必要が出てくるわけです。
現状ではクライトン以外が勝負をしようという気概は全く感じません。
彼は責任を全て背負って、どうにかしようともがいていたわけです。
でも、彼がどうにかしようと思えば思うほど、相手に読まれるわけで潰されるわけです。
それでも何度も何度もキープして決定的なパスを狙っていました。
見た目には何度もミスしやがってクライトンみたいな空気ですが、
周りが自分でどうこうするという気持ちがなくて、ある種の責任放棄ですよね。
そんな中で自分がどうにかしてやるということでチャレンジしてるのは、
純粋に凄いことだと思いますよ。

ただ、手段が1つだけなら多少のサッカー経験がある人なら誰でも止められます。
クライトンの場合はフィジカルモンスターですから2人くらいは必要ですけどw
彼を補佐するプレイヤーが必要だった。去年まではそれがダヴィだった。
高い位置で使いたいけれど、他の選手がそこまでボールを運べないから下がって、
組み立てに参加して、攻撃に関しては彼に依存しすぎていて、相手からしたら守りやすい。
そこを遮断するとほぼ攻撃は機能しないから。
砂川が多少のアクセントをつけていましたが、パスが各駅停車なので良い状態ではパスは来ない。

責任は平等であり、特定の選手に責任があるわけではないです。
現代サッカーは完全に全員守備・全員攻撃で、得点は攻撃陣の、失点は守備陣の責任と、
そんな簡単な分類をできる次元は90年代に過ぎています。
連携面を見る限り、相当な問題を抱えているのは明白で、かなり根深いように思えるのは気のせいでしょうか??

posted by Ryosuke |18:00 | コンサドーレ札幌 | コメント(6) | トラックバック(0)