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2008年03月15日

voice

人の声はその場の空気を震わせる。

三年前の春、入学式で子供たちの校歌(ちゃんとパートに分かれてる合唱!)と大地讃頌を歌う声を聞いて感動した。
そして今日、卒業式で同じようにその歌声に涙腺が緩んだ。
荒れているだのなんだの話を聞いていたけれど、今日の子供たちの声は皆澄んでいた。
クラスに戻り、担任に一人一人が感謝の言葉を一言ずつ伝えているのも微笑ましかった。
式の後、号泣している娘の姿を見て、良い中学生活だったのだと安心した。
彼女にとっては激動の三年間だった。
学校以外の活動が忙しすぎたので、友人関係はどうなっているのだろうかと心配していたがそれも危惧にすぎなかった。
これからの彼女にとって、しかも彼女の夢にとって、今という時間がどれほど大切なのか、
そしてそれは気づかずに過ぎてしまっては取り返しの出来ないことだっただけに、今日の彼女を見て本当に良かったと胸をなでおろした。
公立高校の合格発表を控えているのでまだドキドキだけれど、なんとか高校生にだけはなれそうで
今まであまりに忙しすぎて、ゆっくり自分と向き合うことも出来なかった娘にとって、ようやく自分を取り戻す時間が始まる。
そんな旅立ちの日に、彼女たちの歌声は凛としていた。

人の声はその場の空気を震わせる。

明日もある意味、旅立ちの日だ。
大コケした前節はこの際忘れて(笑)
赤黒に染まったゴールネットが揺れることだけを祈って声を出そう。
私たちの声は、きっと何かを震わせる。
そう信じてきたからこそ、明日があるのだから。

posted by LUNA |00:03 | 呟き | コメント(0) |