2011年09月08日
Are You Experienced ? (きみは体験したか?)
最近ヘヴィ・ローテーションとなっている1枚が下記のアルバム、 ジミ・ヘンドリックスの「Are You Experienced?」です。
10代だった30年程前は、ツェッペリンやパープル、レインボウといった'70年代の ハードロックは大好きで聴きまくっていたのに、当時初めて聴いたジミ・ヘンは、 世の中では”不世出の天才”と形容されていたものの、鼻垂れ小僧にはチンプン カンプンで、まったく理解不能な存在でした。 恐れ多くも(ギターを燃やす、歯でギターを弾く等の)”パフォーマンスだけの人”と 思ったりして(苦笑)。 しかし時が経ち、社会の荒波にもまれて大人になってから聴いてみると、 評価通りスゴい音楽!! 平和な時代の子供には分からない世界がそこにありました。 これは間違いなく革新的な芸術なのです。 しかも善や美しさを表現する白人的 芸術とは真逆の、破壊、暴力、ドラッグやセックス等を連想させる、危険な臭いが プンプンするドス黒いアートです。
平均律から外れた音程、不協和音、果ては電気的な雑音までギターから出る ありとあらゆるサウンドを音楽表現に変え、既成概念をぶっ壊し、狂乱の '60年代を象徴する音楽となったのです。そしてここで示された新しい表現は その後のロックが目指す里程標となりました。 良い子は聴いてはいけない超不良な音楽ではありますが、革新性を求める貴兄 にはオススメのアーティストです。
posted by マジック・マジェール |22:31 | 音楽のこと | コメント(0) |
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