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2008年08月21日

「5万7千人に上る不登校の高校生。フリースクールなどに行っていれば高校を出席扱いにするという文部科学省の方針に賛成?反対?」

「5万7千人に上る不登校の高校生。
 フリースクールなどに行っていれば高校を出席扱いにする、
 という文部科学省の方針に賛成?反対?」

さて、今夜のテーマは、高校生の不登校です。
今月上旬に共同通信が配信したニュース。
文部科学省は、不登校となっている高校生のうち、フリースクールを中心とした
学校外施設に通っている生徒については、在籍する高校の校長や、教育委員会の
判断で、「出席」扱いとすることを認める方針を固めたということです。
実施時期や出席扱いとする適用条件などは今後詰めていくようです。

不登校となっている高校生の人数は、2006年度で5万7544人。
フリースクールの規模や受け入れ態勢から考えれば、不登校となっている生徒の
うち、フリースクールに行っているという子は、それほど多くはないはずですが
、
彼らについては、高校を「出席」扱いとして救済する方針です。

文部科学省のこれまでの立場は
「高校は自らの意志で入学して、退学の自由もある。不登校という状態は理論上
ありえない」
というものでした。

しかし、高校進学率がほぼ100%となって事実上の義務教育化している現状や
不登校の生徒が5万人以上に上っていることを考慮して、方針転換に踏み切った
ようです。


小中学校の不登校の場合は、1992年から校長の判断で「出席」扱いにできる
ことになっています。
2006年度の「小中学校」の不登校は12万7千人。
このうち、フリースクールに行っていた児童・生徒、1万7千人が、出席扱いと
なっています。

高校生の不登校が小中学校の場合と大きく異なるのは、もちろん、義務教育では
ないことです。
小中学校の場合は、出席日数が足りないからといって、進級や卒業ができない、
ということはありませんが、高校の場合、長期間休んだら、比較的早い段階で、
留年が決まってしまいますし、そのまま退学してしまうことも多く見られます。

実際に、2006年度の不登校の高校生、5万7千人のケースをみてみますと、
37%にあたる2万1千人がそのまま中途退学。
10%にあたる5700人が留年となっています。


高校生の不登校は「タイムリミット」があるのが特徴となりますが、出席として
カウントしてくれるのであれば、高校に復帰したときに、出席日数不足を理由に
即留年ということにはならないのでしょう。(さすがにそのまま単位を与えると
いうことにはならないでしょうが)
また、ほかの高校などへの編入や再入学を考える場合にも、時間的な余裕が多少
なりとも生まれるのかもしれません。

しかし、いくら事実上の義務教育化しているとはいえ、高校生に対しても、この
ような救済措置が必要なのかどうか?
そもそも、不登校の解決につながるものなのかどうか?


*不登校の高校生について、フリースクールなどに行っていれば、高校は「出席
」
 扱いとすることに、賛成?反対?

*皆さんのお子さんが通う高校では、不登校の生徒はいますか?
 身近で、不登校の問題を抱えている、抱えていたことはありますか?

*不登校の解決にはどのような方策が必要なのでしょうか?

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posted by hokkaibi |09:45 | トラックバック(0)