スポンサーリンク

2005年12月15日

競技の進歩とルールの変更

サッカーは極端にロースコアな競技である。0-0というのはよくある話。

概ね対戦競技というのは、大抵は守備、防御的技術、戦術が向上していく。攻撃的技術、戦術よりも。そして守りを固め、隙を見せた方が負ける、という構図となる。で、これはこれでたぶん専門的にはハイレベルな攻防ということになるのだろうが、大抵は見ている者にはつまらないものとなる。競技の人気向上には対戦の当事者及び専門家にしか分からない攻防よりも、見て分かる攻防が必要なのだ。そこでルールの改正が必要となるわけである。
サッカーにおいても、攻撃側に有利なルール変更が見られる。たとえばバックパスをGKは手で処理できないことになったとか、オフサイドのポジションにいてもプレーに関与していなければオフサイドにならないとか。これらは、守備的戦術向上によるロースコア化に対する調整的なルール変更と思われる。

私は、サッカーももう少し点のはいる競技にした方がいいのではないかと思っている。0-0でも手に汗握る好ゲーム、というのがあるのはわかる。ただ、得点という一番盛り上がる場面がない、というのも事実。負け犬根性丸出しの意見を言えば、例え負けても、1点でも取っていれば少しは心のよりどころとなる。録画しておいた試合のビデオも、完封負けだと試合丸ごと見たくないけど、1点でも取っていれば、得点シーンだけは見てやろうというものだ。だが、どういういうルール改正をすればスコアをあげられるかはよく分からない。例えばゴールを大きくするとか、ペナルティエリアを小さくするとか。クロスバーとポストに当たったら0.5点にするとか。だめだ、ろくなアイディアが浮かばない。そういえば、キックインはなぜお蔵入りしてしまったのだろう?

で、がらっと観点を変えて、もっと大胆なルール変更があってもいいのではないか、とも思っている。バレーボールがラリーポイントになったり、リベロができたり(いまだによく分かっていない)みたいな。ちょっと古いが、バスケットの3点シュートみたいな。メジャー競技になればなるほど、ルール変更の影響は大きいので、サッカーではあまり大きなルールの変更はしにくいかも知れない。でも、一応考えてみる。

わりと安易でよくありがちな案としては、やはりバスケットの3点シュートをサッカーで取り入れられないかということ。通常のゴールは2点。ペナルティエリア外からのゴールは3点。PK1点。単にこれだとゴール前の守備側のファールが増えるので、PKの際イエローカードが出たらPK2本。レッドカードが出たらPK3本とする。こうすると、攻撃側は3点を狙うか、2点を狙うか、という選択の幅ができる。守備側の対応も両方ケアしなければならなくなる。従来よりもペナルティエリア付近での守備側ファールが危険になる。結果としてゴールは増えるんじゃないか、と思う。が、実際はやたらに入らないミドルばっかりのつまらない試合になったりして。3点を狙ったシュートを、クロスと勘違いしてヘッドでナイスゴール!・・・テメーなにやってんだ(怒)ってなったりして。


posted by たじ |12:59 | サッカー一般 | コメント(9) |

スポンサーリンク

スポンサーリンク

この記事に対するコメント一覧
Re:競技の進歩とルールの変更

別のスポーツ観るか新しい競技つくることをお勧めします

posted by JPP| 2005-12-15 20:48

Re:競技の進歩とルールの変更

点の入るルール改正を考えましたがなかなか良い案が浮かびませんでした。
苦し紛れに考えたのが、「ゴールキーパーなくする」というもの。
うーん使えない...

posted by まじっく | 2005-12-15 21:24

Re:競技の進歩とルールの変更

ラグビーでは、選手数を15人から13人に減らすというアイデアが、もうずいぶん前からしばしば取りざたされています(より得点が入りやすくするために)。荒唐無稽な話だと相手にしない人がいる一方で、かつての名選手が大真面目に主張したりしています。

キックインはまたどこかで実験してほしいですね。オフサイドの解釈を変えるよりも、ずっと攻撃的になるように思います。もちろん、サッカーというゲームの本質が変わってしまう危険性もあるのですが(バレーボールのラリーポイント制は競技そのものを変えてしまったように思います)。

posted by ookuma | 2005-12-15 22:52

Re:競技の進歩とルールの変更

>JPPさん
せめて理由くらい書いて下さいな。そんなこと言われてもサッカー見るのをやめませんよ。

>まじっくさん
人数の足りない少年草サッカーではよくやってました(笑)

>ookumaさん
ルール改正の問題はどの競技でもありますね。
実は私、「ゲームの本質が変わる」ということは気にしてなかったりします。面白く変わるならそれでいいかなと。ただ、ルール改正により勢力地図が変わる場合パワーゲームになることが多いですね。

posted by たじ| 2005-12-16 03:30

理由

サッカーみるのをやめませんよ

と、すでに答えをだしてるじゃないですか
観客が楽しんでるのに何をかえる必要があるのか
もしもお好きなチームがつまらない腑甲斐ない戦いをしてるのであれば、監督、クラブこそ批判してもルールに逃げちゃダメだってことです。

サッカーにもブームがあって、いまは攻撃的なサッカーが主流になってきてると思います。来年のwcでオランダ、アルゼンチンあたりが躍進して攻撃的フットボール、スペクタクルなフットボールを見せてくれたらと願っています。

posted by JPP| 2005-12-16 11:02

Re:競技の進歩とルールの変更

>JPPさん
:観客が楽しんでるのに何をかえる必要があるのか
「客が楽しんでる」かどうかを検証し「かえる必要があるのか」を検討することは必要です。完全無欠なルールは存在しないですから。そのうえで「変える必要がない」というのももちろん立派な一つの見識です。しかし、「別のスポーツ観るか新しい競技つくることをお勧めします」という排他的スタンスは競技の発展にはマイナスだと思いますよ。

posted by たじ| 2005-12-16 13:32

Re:競技の進歩とルールの変更

サッカーが歴史の上に成り立った競技であることを忘れてはいけない。
私はサッカーの本質を変えないルール変更であるならば全く問題はないと思っています。これまでもアウェーゴール制や勝ち点が2点から3点になるなどサッカーがより面白くなるルールは沢山できています。これからもこのようなルール改正には賛成です。

翻って、たじさんのおっしゃる3点シュートというアイデアはサッカーの本質を変えるしすでにサッカーではないってことです。点は入ってるようでゴールネットを揺らす回数に変化が出るか疑問だし
中盤の潰しあいによる身体能力の高い選手しか活躍の場を与えられない試合になるのではないか。サッカーはゴールや高いテクニックにこそ熱狂する競技であり、ルールが情熱を生むものではないと思います。

posted by JPP| 2005-12-16 15:26

Re:競技の進歩とルールの変更

>JPPさん
お考えは分かりました。
3点シュートというのは、大胆なルール変更の例として出したのであって、別に固執してません。
「本質」とは何かをを考えると哲学的問答になりそうで止めますが、万事歴史の上に成り立っており、その中で時に大胆な発想の転換が行われることはよくあります。サッカーにおいて3点シュートは違うのでしょうが(笑)、そういう思考実験は無駄ではないと思います。

posted by たじ| 2005-12-17 13:20

Re:競技の進歩とルールの変更

>JPPさん
お考えは分かりました。
3点シュートというのは、大胆なルール変更の例として出したのであって、別に固執してません。
「本質」とは何かをを考えると哲学的問答になりそうで止めますが、万事歴史の上に成り立っており、その中で時に大胆な発想の転換が行われることはよくあります。サッカーにおいて3点シュートは違うのでしょうが(笑)、そういう思考実験は無駄ではないと思います。

posted by たじ| 2005-12-17 13:20

コメントする