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HN:たじ たこ焼きの移動販売「ほっと12」の店主です。 2001年からコンサドーレのサポートシップスポンサーを継続中。 このブログは旧題「たじ争論」でしたが2010年より「たじの○○な話」に改題致しました。 個人的に好きなことや興味のあること、気になったこと、その他いろいろを特にサッカーやコンサドーレにとらわれずに適当に書いてこうと思ってます。

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【小説】コンサドーレの春(5)

2008年10月07日

【小説】コンサドーレの春(1)(2)(3)(4)(5)


2045年、コンサドーレはJ1に昇格した。○○年ぶりの昇格、しかも一度J3まで落ちたチームがJ1に昇格したのは初めてということで、コンサドーレのJ1昇格というのはちょっとした話題になっていた。ここからいよいよ勝負である。
FC千苫とは北海道ダービーとして、毎回大きく盛り上がった。コンサドーレも着実に力をつけていった。FC千苫は2036年J1昇格以来、安定して上位にいるものの、最高成績は2位で、未だに北海道にJリーグ優勝をもたらしてはいなかった。当然コンサドーレサポは「北海道でJ1初制覇は絶対に譲れない」とますます対抗意識を高めていった。
そして2050年。その時はやってきた。開幕から5連勝と絶好調のコンサドーレ。例年は12月~2月の冬場に成績を落とすのだが、この年は例年になく暖冬少雪であった。温暖化の影響でここ数年は根雪にならない年が続いていたが、この年はほとんど除雪をすることもないほどであった。冬場の練習も全く支障なく、冬期間も成績を落とすことなく首位を走っていた。FC千苫もやはり好調。最終節が札幌ドームでの北海道ダービーだったので、ここで優勝が決まるのではないかと北海道じゅうが期待していた。そしてその最終節。コンサドーレは最終節に勝つか引き分けで優勝。2位はFC千苫。勝ち点差は3。最終節は1位と2位の直接対決となった。もしFC千苫が勝てば勝ち点で並ぶが、得失点差の関係でFC千苫の優勝となる。いずれにしてもJリーグ史上初の北海道チームが優勝することは決まっていたのだ。5月の新緑の季節、前日から徹夜で人が並び、札幌ドームはかつて経験したことのない異様な雰囲気となった。

試合はまさに意地と意地のぶつかりあい。前半17分、FC千苫のコーナーキックからヘディングシュートはクロスバーに当たり、その跳ね返ったボールがゴールポストに当たり、まるでピンボールのように弾んでゴールに吸い込まれようとした瞬間、間一髪でコンサドーレGK洋平がそのボールをゴールから掻き出した。ゴールしたのか、ノーゴールか。ボールとゴールにはセンサーが設定されていて、こういう微妙なシーンは機械的に判定がされるのだ。赤いランプならゴール、白いランプならノーゴール。レフリーがランプを示す。ランプは白!お互いにあと一歩というシーンの連続で、前半だけでポスト、バーを叩いたシーンは両チーム合わせて7回もあったのに未だに0-0という、本当に手に汗握る展開だ。
いよいよ泣いても笑ってもラスト45分。後半キックオフの笛が鳴った。
曽田が身体を張ってディフェンスをする。こぼれたボールを中盤で今野がキープして前線の藤田へ。藤田が右サイドが駆け上がりセンタリング。深川のヘッドは僅かにバーの上。0-0の膠着状態が続く中、後半30分、スーパーサブのFW河合を投入。互いにゴール前でのギリギリの攻防だったが、なかなかゴールを割ることができない。そしてついに試合は0-0のままロスタイムに突入した。
(続く)


post by たじ

10:29

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