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HN:たじ たこ焼きの移動販売「ほっと12」の店主です。 2001年からコンサドーレのサポートシップスポンサーを継続中。 このブログは旧題「たじ争論」でしたが2010年より「たじの○○な話」に改題致しました。 個人的に好きなことや興味のあること、気になったこと、その他いろいろを特にサッカーやコンサドーレにとらわれずに適当に書いてこうと思ってます。

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【小説】コンサドーレの春(2)

2008年09月15日

この物語はフィクションであり、実在の人物、団体とは関係ありません。

【小説】コンサドーレの春(1)(2)


2012年、Jリーグは秋春制が導入された。雪国クラブに配慮して、導入当初は12月下旬から2月下旬までの8週間をウインターブレイク期間と定められた。しかし、過密スケジュールなこともあり、ウインターブレイクを短縮すべきとの意見が強まり、8週が7週、7週が6週と毎年のようにウインターブレイクは短縮され、2018年にはウインターブレイクは4週となってしまった。
コンサドーレは毎年毎年、どんどん追い込まれていくことになる。冬場の練習場所は当初は道外キャンプを組んでいたのだが、キャンプ費用の負担が大きく、選手もシーズン中の長期キャンプを嫌がった。結果として、予算がない→良い選手が取れない→弱体化のマイナスのスパイラルに陥った。2020年、ついにコンサドーレはJ3に降格。冬場は体育館で室内練習をするという、学校の部活レベルの練習状況ではそれも仕方がないというものである。このままコンサドーレには春はやってこないのではないかと、そう思われた。

この間も地球温暖化は休むことなくその歩を進めていた。洞爺湖サミットから12年、気温は世界平均で1.1℃上昇。日本でも真夏に猛暑日は当たり前、40℃以上の日も珍しくなくなってきた。その影響で実は札幌も冬場の環境は以前とは変わってきていた。根雪の期間が短くなり、-10℃以下の極寒の日はめったになくなった。冬でも以前より多少は長く芝の上で練習できるようにはなったのだが、もうそれも焼け石に水というか、J3まで落ちたチームを立て直すのは容易ではない。HFCは予算の縮小を繰り返し、札幌ドームでの試合を行うことすらなくなってしまった。どこまでコンサドーレは落ちていくのだろうか。もうクラブ消滅かと毎年のように話題になるのだが、そのたびに熱狂的なサポーターの支援でギリギリクラブの消滅を防いでいるという、綱渡りの状態が続いていた。
地球温暖化の影響は年々深刻度を増してきた。特に首都圏では夏場の電力不足に悩まされていた。過密都市東京ではどんなに「節電」を呼びかけても限界がある。実際東京では電力不足による停電事故が2年連続で起きている。一時的とはいえ首都東京がパニックに陥ったのだ。霞ヶ関ではこの事態を重く見ていた。停電により政府の機能が失われるということはあってはならない。しかし、温暖化は収まる様子もなく、電力供給も節電も限界となればどうすればいいのか。

「もう遷都するしか方法がない」

いつしか東京から首都機能を別の都市に移動することで国家機能を維持すべきだということが真剣に検討されるようになった。当然遷都先は東京より涼しい寒冷地でなければならない。2026年、政府はついに遷都を決断する。2030年までに遷都を希望する自治体が届け出、2032年に遷都先を決定。2035年から順次首都機能を移行していき、2043年までに全ての首都機能移転を完了させるという壮大な計画。江戸幕府開設以来440年ぶりに日本の政治府が移動することとなるのだ。そうと決まれば激烈な各都市新首都誘致合戦が繰り広げられることとなったのである。
(続く)


post by たじ

07:45

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