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2005年11月15日

前を向く、それだけ

不完全燃焼ならまだましだった。
芯からたぎってくるものがなく中途半端。それが本当に心残り。
そんな11月13日、博多の森だった。

それはチームが負けたからとか、そんなことではなく、
こちら側の、自分側の問題。
もっと、もっとできたはずなのに…

今年厚別や函館で見てきた「絶対に負けられない試合」
そんな節目となる試合が何回かあった。
今年に関しては、そんな全部の試合に勝ってきた、と思う。

でも、ここに来て、この状態になって、初めて分かること。
未踏の地に到達してみて感じて、思って、何ができるか。
そんなこと全部がくっきり浮き上がった試合だった、そう思う。
それでもまだここは、ゴールからは程遠い。

選手個々、チームとして、そしてサポーターとして。
チームを取り巻く全てをひっくるめて。
この追い詰められた状態の時にしか分からない「足りないもの」。
それをつかみ取らなければならない。

必死になってそれにすがり付いて、
現実から決して目を逸らすことなく、
辛くても苦しくても、今の状況から決して逃げることなく、
自らの糧として心の中に積み上げていく。
それができたら、もっと強くなっていける。

長い登山の途中で、心が弱くて諦めて下山してしまったら、
頂上で見る美しい風景を決して見ることは叶わない。
苦しいのはみんな一緒。
でも、目の前にある細くて長くて遠い道をただひたすら登る。
全ての人がその時感じる思いは、きっと一緒なはず。

「みんなで上っていくこと」
それ以外の事が頭に浮かぶうちは、
多分きっと、まだまだ最後まで追い詰められていないんだと思う。

まだ4試合もある。
本当に貴重な宝物のような経験を、まだ続けることができる。
その尊さの意味をみんなが理解できたのなら、
きっともっと高い所へ登っていけるはず。

そのためにできることを、私は何一つ放棄したくない。
だって、絶対に頂上からの美しい景色をこの目で見たいから。


posted by ERI |08:45 | コンサドーレ | コメント(4) | トラックバック(2)