2015年02月04日
今期戦力を分析する。(DF編)
前回に続いてDF編です。 そもそも今期は3バックなのか、4バックなのかというところですが、普通に考えれば日高・松本という本職SBを放出していることからも3バックが有力とは思われますが、両方検討してみたいと思います。 その前にそもそもの獲得、放出状況の確認です。 日高琢磨、松本怜大という本職SB、SBもこなした守備的な上原拓郎が退団となりました。 そして何よりも痛かったのが奈良のFC東京への期限付き移籍。 若くして守備の要となっていた奈良の退団は、河合に代わるDFリーダー不在のチームにはあまりに痛いです。 代わりに入団したのが、SBもCBもこなすレフティー福森、ユース上がりのCB進藤、本職ボランチながらCBもこなす稲本辺り。 さらにSBもこなす前貴、福島でLSBの主力として活躍した堀米が期限付き移籍から復帰しました。 正直レンタルバックの2人も含めて新加入各選手はDFとしては経験がそれほど多くなく、一定の不安があります。 ①4バック編 万が一4バックをするとして、問題となるのはとにかく両SB。 年間通しての計算ができなかった日高、いま一歩剥けきれなかった松本の退団の影響は限定的ではあるものの、もともと去年から計算ができなかったポジションゆえに即戦力の補強が進まなかったのはかなりマイナスポイントでしょう。 候補となるのが小山内、前貴、上原慎、福森、石井、堀米辺りでしょうか。 正直実績があって戦力として計算できるのは上原慎也くらいかと。 残りの1枠は残りのメンバーで争うことになるのでしょうが、正直年間通しての活躍は難しいかと思います。 福森は未知数ですが、これまでの試合出場数から勘案してもいきなり年間通して安定したプレーを求めるのは行き過ぎ。 小山内、前貴、石井、堀米といったユース出身者が一皮剥ける絶好の機会とも言えますが、目標をプレーオフ辺りに置くのであればかなり不安と言言わざるをえません。 CBはDFリーダーとして河合の両肩に大きな負担がかかります。 相方はパウロン、櫛引、福森、薗田、永坂、進藤、稲本辺りかと。 とはいっても、パウロンは去年見せたように4バックでは非常に不安定。 櫛引も河合とコンビならまだしも、独り立ちには一皮も二皮もむける必要があるかと。 正直河合がいれば相方が多少不安定でもなんとかできる部分はあると思いますが。 そうなると老齢河合不在時にどうするのか。 稲本は本職がボランチの選手であり、CBとして周りをどれだけ使えるのか。 そうなると奈良以上に櫛引が成長してもらわなければならないでしょう。 結論:4バックをするなら各選手の成長が不可欠。小山内、櫛引、前貴、堀米が一皮も二皮も剥ければ可能性はある。(逆に言うと基本的には…。) ②3バック編。 今期の主軸になると思われる3バック。 候補に挙がるのは小山内、パウロン、櫛引、福森、永坂、薗田、進藤、河合、稲本と言ったところでしょうか。 ストッパー(古いですかね?)の一角はパウロンで当確。 去年は有給消化率もだいぶ改善され、3バックになってからは自慢の身体能力を活かしまくって大活躍でした。 パウロンの安定した活躍なくして上位進出はあり得ないでしょう。 真ん中はやはり河合が有力。 しっかりとDFラインをコントロールできる選手として欠かせない存在となっています。 大問題は4バック同様その欠場時。 齢37歳の河合に年間通してフル出場を望むのは過酷。 去年は終盤の河合負傷時に奈良が成長し、しっかりと守備の要として期待できるようになりましたが、その奈良がいない以上、誰かが代わりを担わないといけません。 それなりに経験があるとはいえ、代わりが稲本ではあまりに寂しい。 櫛引にはまだ荷が重いとは思いますが、それは去年の奈良も同じだったことです。 櫛引に奈良以上の成長を期待するほかないかと思います。 ストッパーもう一角は激戦区ですが、通常は櫛引が妥当かと。 櫛引がセンターに入った時は現実的には小山内、福森、薗田辺りが妥当かと思いますが、いずれも未知。 新たなポジションの発掘が急務な小山内、未知数福森、昨年は再起を喫する薗田で切磋琢磨して化学反応が起きればと思います。 結論:3バックもパウロン・河合・櫛引は計算できるが、層の薄さが非常に問題。 ということで、ポイントは櫛引の成長、層の薄さ、SBの質(4バック時)辺りかと。 どうしてもJ1昇格を果たすには堅守が不可欠であることを考えるとかなり不安なDF陣ですが、そういった心配が杞憂に終わることを期待したいと思います。
posted by kagikko |22:32 | コメント(0) | トラックバック(0)
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