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2006年11月27日

ビゲローコレクション@江戸東京博物館「江戸の誘惑」展

柏戦の前日の土曜、柄にもなく浮世絵なぞ鑑賞しました。
江戸に興味を持つようになったのは人生の師と仰ぐ故杉浦日向子先生の影響です。なぜ師と仰ぐかというと、彼女は30代半ばで漫画家を引退し、以降「隠居生活」と称して酒と珍味と蕎麦を愛し、多少エッセイなど書いて生活していたそういう生活に憧れたからです。もちろん漫画作品も素晴らしいものでした。
それゆえ去年訃報に接した時は衝撃が大きく、マスコミの扱いの小ささに憤りを覚えたものです。もともと持病を抱えていて、自分の体力を考えての隠居宣言だったという事を後で知り、いっそう尊敬が深まりました。自分の余命を覚悟し、そこから逆算して人生を楽しむ、そんな生き方はなかなか出来ません。

そういう訳で、お目当ては杉浦先生の漫画「百日紅」(ちなみに筑摩文庫で全2巻です)に登場する絵師、つまり葛飾北斎とその弟子たちだったのですが、これが大当たり!北斎の肉筆の迫力、その娘応為の画力、渓斎英泉の画の妖艶さ、ほれぼれして立ち去り難い思いでした。
美人画よりも妖怪に惹かれるオイラとしては石燕の百鬼夜行図や北斎の龍や鳳凰も大満足でした。虎は猫にしか見えなかったけど。
いや、美人画の方が好きなひとにもきっと満足してもらえると思います。

ミュージアムショップで1万円以上遣ってしまったアホの日記ですた。(^_^;
図録見て当分はニヤニヤしていられます。

常設展でアラーキーの写真を展示する企画があって、闘病生活中のヒナコさんの写真がありました。
痛々しく痩せ細って、それでも眼光は失われていなくて、その凄絶な美しさに打たれました。

posted by luchun |22:40 | 私について | コメント(0) | トラックバック(0)

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