2011年02月16日
読書メモ 2題
押井守『番狂わせ 警視庁警備部特殊車輛二課』 日本で行われるイングランドプレミアチームに対して宣言されたテロ予告に対し、 警視庁のお荷物部隊が彼らにしかできない方法で挑む話。内容の8割がたは ウンチクなのだが、『4-2-3-1』で一回読んだ内容だと気がついた。 そしてウンチク部分を流し読みするとびっくりするほどサクサク読み進めるのだった。 ストーリーは面白いけど論理的すぎて意外性がない 沼野恭子『ロシア文学の食卓』 料理の翻訳は結構難しい。 日本人が知っている料理に訳するとニュアンスが伝わらないし、かといって 原語をそのままカタカナにしても意味が分からない。 ロシア文学に登場する料理について、どういうもので、どんな時に食べるのか 丁寧に解説していて食欲がわく。 食べログによると、大阪にはロシア料理を出す店が2軒ぐらいしかないらしい 渡辺京三『開国前夜 ロシア・アイヌ・日本の三国志』 途中まで読んだところだけど、非常に面白い! シベリア進出初期のロシア人の極悪超人ぶりは滑稽でさえある。 アイヌと和人との公益の実態も詳しく解説してあり参考になる。 多彩な登場人物を人間臭く描写しているので、下手な小説よりも面白く読める。
posted by luchun |23:11 | 夕暮れの本屋は風任せ | コメント(0) | トラックバック(0)
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